2026/07/20

機動戦士Zガンダム ホットスクランブル

 



【発売】バンダイ
【開発】ゲームスタジオ
【発売日】1986年8月28日
【定価】5,500円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】160Kbit
【ジャンル】シューティング




こんなゲーム、修正してやるっ!


【ストーリー】
 宇宙世紀0085―宇宙は一見平和を取り戻したかの様だった。しかし、「地球の引力に魂を引かれた人間達」=エリート意識の集団「ティターンズ」は、地球連邦政府を手中に収め、スペース・ノイド達の再度の反乱を防止する名目で、半連邦組織活動を弾圧していった。それが遂に「30バンチ事件」という大量虐殺の悲劇に繋がる。しかし、それは、半連邦政府活動を更に拡大させた。コロニー住人や、連邦政府に疑問を抱く軍人も参加して、半地球連邦政府活動組織「エゥーゴ」が誕生。宇宙世紀0087、主人公のZガンダムのパイロットであるカミーユ・ビダンは、旧サイド7(グリーン・ノア1)の住人であったが、ジャブロー降下作戦と同時にエゥーゴに参加。そして、激しい戦いが始まった。


【概要】
 富野由悠季氏、日本サンライズ(現サンライズ)原作のアニメ『機動戦士Zガンダム』は、85年から86年に放送された、『機動戦士ガンダム』シリーズの第2作目である。「ジオン公国軍対地球連邦軍」という前作から7年後を描いた物語で、「エゥーゴ対ティターンズ」という地球連邦軍の内紛を描いた。05年から06年にはリメイク版劇場用映画3部作『機動戦士Ζガンダム A New Translation』も公開。数ある『ガンダム』シリーズの中でも未だに人気が高い作品である。

 本作は、『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』など、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の代表作を生み出してきた遠藤雅伸氏(現東京工芸大学芸術学部ゲーム学科客員教授)が独立して開発した。ナムコはキャラクターゲームを作らないため、遠藤氏は退社し、自ら本作をバンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)に売り込んだ。そのためか、TVCMでは『Zガンダム』よりも遠藤氏を大きく採り上げたものとなり、パッケージも通常のファミコン用ソフトの2倍の大きさとし、プロモーションにも力を入れた。結果的に売り上げ本数は約40万本だったが、それでも黒字であった。


【ゲームシステム】
 疑似3Dのシューティングゲーム。1ステージは、「地上作戦」、「宇宙作戦」、「要塞内部」の3つで構成されており、迫り来る敵モビルスーツ(MS)相手にZガンダムのビームライフルの砲身を操作して地上戦と宇宙戦を戦い、要塞ではサイドビュー形式のシューティングゲームに変わる。ここではZガンダムの全身グラフィックが描かれ、時に飛行形態「ウェイブ・ライダー形態」に変形しながら、要塞最深部にある「コア」を目指して進む。
 サウンドは「ゲーム作曲家の先駆者」と呼ばれ、ナムコで『ギャラガ』『マッピー』を手掛け、遠藤氏と共にゲームスタジオを設立した大野木宜幸氏。タイトル画面からMSの紹介デモ画面は鮎川麻弥氏が歌う「Ζ・刻を越えて」、ゲーム内は森口博子氏の歌う「水の星へ愛をこめて」、ゲームオーバー&エンディングはこちらも鮎川氏の歌う「星空のBelieve」の3曲のアレンジを手掛けた。作曲者のニール・セダカ氏が『Ζガンダム』を題材にしたゲームにこの3曲をの使用許可を出したのは、本作だけである。ポーズボタンを押すとアニメの「アイキャッチ」の曲が鳴る。全16ステージで、17ステージ以降にゲームオーバーになるとエンディングとなる。


【総評】
 ナムコ時代の遠藤氏の作品に比べると、ヒッジョーに単調であり、奥深さもない。また、対象ユーザーの年齢層を考えると、ストーリーが長々と英語表記で流されても、意味が分からないだろう。ステージが変わっても敵MSが変わるくらいで、どちらも大した変化はない。MSはティターンズ及び途中から参戦する第3勢力「アクシズ」の全機が細かく描かれており、スペックと並んでデモ画面で紹介されるが、そのスペックはあくまでアニメの設定であり、ゲーム内ではどれも一撃で倒す事ができる(ステージ16の要塞内部に登場する「キュベレイ」のみ無敵)。地上では推力増進用戦闘機「ベースジャバー」にMSが乗っていたり、コロニーの他にも戦艦「アレキサンドリア」や「ドゴス・ギア」らも登場するなど、グラフィックや設定的にはこだわりが見える。しかし、ゲームとしては、一定時間経つか、一定数の敵MSもしくは特定のMSを倒すと地上から宇宙に場面変化するも、背景のグラフィックが違うだけで、特に意味を感じない。よくも、よくもこんなやり方をっ!


 要塞内部(コロニーや戦艦)は、前述した様にサイドビュー形式に大きく変わる。Zガンダムも全身が描かれ、ボタンひとつで飛行形態に変形できるが、鉄骨で組まれた無駄に広いマップで、敵MSは無限に湧いて来る。要塞最深部にあるコアは自ら攻撃はして来ないが、こちらの攻撃を受けると、それを2倍の威力の複数扇情弾に分かれ、跳ね返して来る。これをウェイブ・ライダー形態でかわすのがなかなか難しいんだ。と言うのも、ウェイブ・ライダー形態は鉄骨に触れると自動的に解除され、MS形態になっちゃうからだ。


 延々と「水の星へ愛をこめて」が流れる中、1ステージ内でも、ステージが進んでも延々と似た風景が繰り返される。要するに全くメリハリがないのだ。どうした、遠藤雅伸27歳(当時)!?MSのグラフィックの凝り方、アニメ同様のサウンド、全て英語表記と、単なるマニアが作ったまるで独創性のない作品になってしまった。あなたって人はっー!

 発売後、キャンペーン用のプレゼントとして、製品版とはディテールの違う「ファイナル版」が約1,000本製作された。また、04年にはプレゼント企画としてゲームボーイアドバンス用ソフトがこちらも非売品として作られた。ゲームとしてはイマイチだが、不思議と今でも人気があるんだよなー。


(C)相通エージェンシー・日本サンライズ (C)BANDAI 1985

2026/07/15

ドラゴンバスター

 


【発売】ナムコ
【開発】ナムコ(開発1課)
【発売日】1985年1月
【媒体】アーケード
【容量】Namco Pacland
【ジャンル】アクション




お姫様さらわれまくりんぐ


【ストーリー】
 まだ森や湖の精霊達が人間と共存していた頃のお話です。ローレンス王国という美しい国に1人の若者がおりました。名を「クロービス」と言います。彼は王国の親衛隊長の息子でありながら乱暴者で、ケンカが耐えませんでした。父親はそんなクロービスを見るに見かねて、勘当してしまいました。帰る家も友人も失ったクロービスは、ひとり放浪の旅に出るのでした。さて、ローレンス王国からほど近い山の中、1匹のドラゴンがおりました。元々は神の使いでしたが、自分の力を過信したドラゴンは謀反を企て、神の国を追放されたのです。ところが、ドラゴンは反省するどころか、今度は人間界を支配しようと考えました。世界で最も美しい国、ローレンス王国が狙いです。ドラゴンは王国に攻め込み、王女セリアを人質にして、自分を新しい王にするよう要求したのです。この話を風の便りに聞いたクロービス。セリアの美しさと優しさに秘かな想いを寄せていた彼にとっても辛い事でした。クロービスはセリアと故郷を守るため、打倒ドラゴンを決意します。長く厳しかった旅は、クロービスを強く優しい若者へと変えていたのです。そしてクロービスは再び旅立ちます。そう、「ドラゴンバスター」の旅に!


【概要】
 85年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアクションゲーム。企画段階ではタイトル名が『ドラゴンクエスト』だったが、社内投票の結果、僅差で『ドラゴンバスター』となった。ちなみに、この時点ではエニックス(現スクウェア・エニックス)からの『ドラゴンクエスト』は未発表である。コピーライト表記が「1984」となっているのは、前年にロケテストが行われたためだ。
 本項では『ナムコミュージアムVOL.2』収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。主人公の「クロービス」は、まずラウンドマップ左下の「ローレンス王国城」からスタートし、右上の「ドラゴン山」にいくつかのルートを選択しながら進む。ルート上には洞窟や山があり、その内部ダンジョンを探索しながら各部屋にいる「ルームガーター」を倒して脱出する。いくつかのダンジョンをクリアし、ドラゴン山にいるドラゴンを倒すと1ラウンドクリア。全12ラウンドで、13ラウンドからは9~12ラウンドが繰り返される。通常攻撃は剣をぐるぐる回すだけだが、「2段ジャンプ」後に下ボタンを押しながら攻撃ボタンを押すと、敵に通常の2倍のダメージを与える「兜割り」ができる。


【総評】
 テキトーに楽なルートを選択する事も当然できるが、ルームガーターを倒すと手に入るアイテムは9種類あり、これらを装備する事で後々の道のりが多少なりとも楽になる。そのため、マップ上でルートと残りライフを考えながら進む必要がある。残りライフだが、ルームガーターを倒すと回復アイテムが出現する場合もある&ダンジョンクリア後に回復するが、いずれも全回復ではない。アクションとしては上記の兜割りの他、ダッシュと2段ジャンプだけなので、キモはやはりいかに早い時点で兜割りをマスターするかにかかっている。案外簡単じゃないんだ、これが。ダンジョンの種類は、廃墟、塔、鍾乳山、奇岩山、墓地、ドラゴン山の6種。ドラゴンのグラフィックはなかなかの迫力っつーかですね、このゲーム、余計な要素を足さずにグラフィックだけ現代版に強化すれば、それだけで通用すると思うんですよね。



 サウンドは『ディグダグ』などの慶野由利子氏が担当。本作では「慶野節」が確立されつつある。難易度はそれなりに高く、クロービスは1機(1人)限りでコンティニューもない。これが難易度を上げている要因のひとつだ。「セリア姫」をさらったドラゴンはラウンド3、5、8、12のドラゴンで、この際、ドラゴンにまたさらわれない様にする「セプター(杖)」と「クラウン(王冠)」を所持していないと、まーた気軽にさらわれてしまう。ただ、さらわれる度にセリア姫の衣装がドレス→ミニスカート→バニーガール→ビキニと変わるので、なんか、アレですか、姫とドラゴンは、実はそんな仲で、グルじゃないんですか?みたいな。対ドラゴン戦では兜割りをマスターしていないと厳しいが、ドラゴンやルームガーター達はこちらに攻撃の隙を与えない様に「ハメ技」的な攻撃を仕掛けてくるため、強引に力押しで倒すしかない。具体的には、ダメージを喰らって空中に放り投げられる形になると、着地点が敵キャラクターなので、またダメージを受けて空中に放り出されるの繰り返しだ。また、ダンジョン内を一定時間うろちょろしてると、「ケイブシャーク」という蛇が噛みついて来て、ライフを急速にガシガシ吸い取ってしまう。噛みつかれる前なら倒せるが、いったん噛みつかれると倒せないため、急いでダンジョンから脱出するしかない。でも、たぶんその前に死ぬね。死ぬ死ぬ。



 僕らの世代(←戦争を知らない世代)だと、アーケード版より、87年発売のファミコン版の方が身近だ。通常のカートリッジの成形色は黒だが、『スーパーゼビウス ガンプの謎』と同じ様に金メッキ仕様になっている。理由は分かんないけど、特別感があった。内容も、アイテム数の増加やラウンド13から始まる『裏ドラゴンバスター』など、より遊び応えのあるゲームにリメイクされている。また、89年にはファミコンオリジナル作『ドラゴンバスターII 闇の封印』も発売された。他にも多くのコンシューマ機及びパソコンに移植されており、現在でも手軽にプレイできる佳作だ。



Goods
『ナムコミュージアム カセットピンズコレクション』







【発売】バンダイ

【発売日】2018年12月
【定価】300円


 バンダイからカプセル玩具用に発売された、ナムコ製ファミコン用カートリッジのピンズコレクション。パッケージの再現度は非常に高く、ピンズの手触りもよい。この『ドラゴンバスター』は実物同様、黄金に輝くピンズだぜ!全10種。


Produced by NAMCO LTD. (C)1984 1996 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/07/10

バーチャレーシング



  




【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】セガ・エンタープライゼス(第2AM研究開発本部)
【発売日】1994年3月18日
【定価】9,800円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】16M+セガ・バーチャプロセッサチップ
【ジャンル】レースゲーム
【周辺機器】ファイティングパッド6B対応




メガドライブの底力で未来へと希望を繋いだ一作


【ストーリー】
 私達は、業務用で人気を博した『バーチャレーシング』をメガドライブに移植するにあたり、2つの事を最も考慮しました。それは、「ポリゴンの高速コントロールによるスピード感」と「リアルな操作感覚」です。業務用の技術をベースに、メガドライブ用に新たに作成した高速プログラムによって、車のスピード感を保ち、尚且つ道路のバンクやヘアピンなど、リアルな表現も可能になりました。また、車体重量や摩擦係数、ダウンフォースなど、高度な物理計算を行う事で、限りなく実車に近いドライビング感覚を表現できました。それでは、私達の自信作、メガドライブ版『バーチャレーシング』をお楽しみ下さい。


【概要】
 オリジナル版は92年にセガ・エンタープライゼス(現セガ・フェイブ)がアーケードで発売したレースゲームで、F1をモチーフに、グラフィックはポリゴンでの描画機能を搭載した新世代アーケード基板である「MODEL 1」基板で開発された。「MODEL 1」基板は、『バーチャファイター リミックス』の様なポリゴンにテクスチャーを貼る事ができず、見た目はポリゴン剥き出しの「板状」パーツだけで構成されたグラフィックだが、「映像的なリアリティ」よりも「F1カーをドライブする感覚」を優先し、「ゲームが上手い人間ではなく、実際の運転の上手い人間が速く走れるレースゲーム」という観点で開発された。


【ゲームシステム】
 3Dビューのレースゲーム。レース中はドライバー視点から車体後方からの視点まで細かく6視点に切り替えが可能。アーケード版同様のコンピュータが操作する15台のマシンと競い合う「Virtua Racing」モード、プレイヤー1台でのフリー走行、2人対戦モードと主に3つのモードがある。コースは3種。「Virtua Racing」モードでは、制限時間が0になる前にコース内の各ポイントを通過して、5周する。

【総評】
 本作はオリジナル版同様、第2AM研究開発部が開発を行い、ディレクターは後に『バーチャファイター』を手掛けた鈴木裕氏、短いが印象的なアイキャッチは『Jリーグ ビクトリーゴール'96』の主題歌などでお馴染み「世界一歌の上手いサラリーマン」こと光吉猛修氏が担当している。元々は「MODEL 1」基板の性能確認のために作られたゲームだったが、出来がよかったために商品化されたという特異な経緯を持つ。F1カーの座席を模した筐体にギュッと収まり、現在の目で見れば「板人間」だが、当時は珍しかった全ポリゴンのそのリアルな動きに300円(←フツーのゲームより1プレイの値段が高かった)をガシガシ投入したのだった。僕が。



 本作メガドライブ版は、オリジナル版とほぼ遜色がない。これは、本作用に開発された「セガ・バーチャプロセッサ」チップによって、1秒間に9,000ポリゴンを表示させ、メガドライブ本体の12倍の高速演算処理を可能にした。そのため、カートリッジの形状が通常とは大きく異なり、パッケージも見た目は成形色が黒からグレーになっただけだが、内部のカートリッジ固定爪などが作り直された専用の物だ。移植度としては、ポリゴン欠けなどはあるものの、「メガドラすげえ!」と当時は思ったくらいの出来だ。


 『バーチャファイター』などと同じく、静止画ではなかなかゲームの楽しさが伝わらないが(これは当時の専門誌などでも言われていた)、テクスチャーを貼っていないポリゴン剥き出しのこのグラフィックが、今見るとかえって「無駄のないポリゴンゲームの美しさ」にも映る。「様式美」ってやつですな。アーケードでは93年10月に『リッジレーサー』(ナムコ)が登場し、セガも94年4月に『デイトナUSA』を発売。共にポリゴンにテクスチャーを貼ったグラフィックも進化したレースゲームで、徐々に『バーチャレーシング』の筐体は減っていった。そんな新技術の競争時期に発売された本作は、ハードの性能をソフト側で限界以上に引き出す「セガ・バーチャプロセッサチップ」でメガドライブの底力を見せた。次世代競争の中で現行機の意地を見せた『スターフォックス』(任天堂)と正に同じだ。

 同年12月にはメガドライブ・スーパー32Xに移植(あんまし面白くなくてビビった)され、現在はオリジナル版がニンテンドーSwitchでダウンロード販売されているが(思ったより難しくてビビった)、個人的にはこのメガドライブ版が好きなのは、もちろん思い出補正も入ってるだろーが、「新チップを専用に開発してでもメガドラで出そうぜ!」っつーセガの心意気がメガドライバーとしては嬉しかった。「Virtua Racing」モードでは難易度設定もあり、フリー走行ではもう100円玉の数を気にせず、見た目は板なのに動きはリアルなある意味不思議な空間を思う存分走れるのがいい。

 近年、「バーチャルリアリティ」という言葉がまた使われる様になったが(場合によってはまるで新しい言葉の様に)、本作タイトルの略称『V.R.』は「バーチャルリアリティ」の意味もあり、30年以上経った現在、ようやく当時のクリエイター達が思い描いていた未来がやってきた...のカナ?カナ?


(C)1992,1994 SEGA

2026/07/05

悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション

 

  




【発売】コナミデジタルエンタテインメント
【開発】コナミデジタルエンタテインメント、M2、サン・フレア、
    コナミデジタルエンタテインメントB.V社、コナミデジタルエンタテインメントリミテッド社
【発売日】2025年6月28日(ダウンロード版:2019年5月16日)
【定価】4,980円(デラックスエディション版:8,980円)(ダウンロード版:3,300円)
【媒体】ニンテンドーSwitch用ゲームカード
【容量】800M
【ジャンル】オムニバス/アクション/アクションRPG
【レーティング】CERO:B(12歳以上対象)




ドラキュラだらけで嗚呼、幸せ❤


【ストーリー】
 「ホラーアクションゲーム」として世界的にヒットした『悪魔城ドラキュラ』のファミリーコンピュータ版をはじめ、シリーズ初期の代表作を8タイトル収録しました。鞭や様々なウェポンを駆使したアクション性や、ステージの世界観を表現する緊迫感あるBGMなどに注目です。100年の眠りから蘇るドラキュラ伯爵と、ヴァンパイアハンター一族であるベルモンド家を中心とした英雄達の壮絶な死闘を描いた不朽の名作アクションシリーズをお楽しみ下さい。



【収録作品】
01.Castlevania Simon's Quest
  (北米版『ドラキュラII 呪いの封印』)(88年11月24日)
02.ドラキュラ伝説(89年10月27日)
03.悪魔城伝説(89年12月22日)
04.悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(90年10月19日)
05.ドラキュラ伝説II(91年7月12日)
06.悪魔城ドラキュラ(91年10月31日)
07.悪魔城ドラキュラ(カートリッジ版)(93年2月5日)
08.バンパイアキラー(94年3月20日)


【概要】
 コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)の人気定番ソフト『悪魔城ドラキュラ』シリーズから、ファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコン、メガドライブのシリーズから全8作を収録したオムニバスソフト。当初は19年にニンテンドーSwitch及びプレイステーション4用にダウンロード専売ソフトとして発売され、後に本作パッケージ版も発売された。パッケージ版には各作品の概要が記述された全18ページの小冊子が付属している。ゲーム内では鉛筆画のラフ資料や説明書、「ベルモンド家」の系譜、関係者のインタビューなどを見る事ができる。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。初出の主人公は「シモン・ベルモンド」だが、時代によってベルモンド家の血を引く「ヴァンパイアハンター」達が主役となる。武器の「鞭」は2段階にパワーアップする。また、サブウェポンも戦いの助けとなる。各所にあるロウソクを消すと出現する「ハート」を集めると、サブウェポンの使える回数が増える。以上が基本的な共通項目だ(『ドラキュラ伝説』や『ぼくドラキュラくん』など、一部例外あり)。




【総評】
 『ドラキュラ』シリーズから計8作を収録したオムニバスソフト。第1弾の『悪魔城ドラキュラ』は、86年に発売されたファミコン用ディスクカードではなく、93年にファミコン用カートリッジで発売の「復刻版」であり、ディスクシステムはファミコン単体より1音多いため、カートリッジ版はディスクシステム版より1音少ない。第2弾の『ドラキュラII 呪いの封印』は、RPGの要素を取り入れたシリーズの中では変わり種だが、本作では北米版の『Castlevania Simon's Quest』が収録されており、会話は全て英語表記である。「シリーズ最高傑作」とも名高い音源チップを別搭載した『悪魔城伝説』。シリーズから外されがちな、一転コミカルな作風の『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』もしっかり収録。『ドラキュラ伝説』及び『ドラキュラ伝説II』はゲームボーイで発売された。以前、当ブログで採り上げたスーパーファミコン版『悪魔城ドラキュラ』。そして、発売当初から入手困難でプレミアが付いている唯一のメガドライブ用ソフト『バンパイアキラー』までが大収録されており、『ドラキュラ』大好きっ娘のおじさんは大喜びである。シリーズのファンとしては、単に敵を倒して進むのではなく、「いかに華麗に魅せるプレー」で進めるかという「美学」があり、同じ箇所を何度も繰り返しプレイしたりもするのだった。



 『ドラキュラII』が北米版なのは、ファミコン用ディスクカードでの発売だったため、ニンテンドー・エンターテイメント・システム(NES)でカートリッジとして発売された『Castlevania Simon's Quest』の方が移植に際して比較的容易だったためと思われる。しかし、唯一のアクションRPGで住人達との会話があるため、簡単な英語とは言え日本語にローカライズ修正して移植してほしかった。第1作目がカートリッジ版なのも同じ理由かなー。たぶん。あと、付属の冊子もペラペラの上質紙っぽく、昔はこういう付属冊子の紙質は凝っていたのになーとちょっと残念なキモチ。また、内容も半分は下記の英語版の概要が英語表記で書かれているこれまたちょーっと手抜きじゃありませんかってな感じだ。逆にゲーム内で閲覧できる山根ミチル氏(現フリーランス)のインタビュー記事を冊子に載せればよかったのになぁ。



 前述した様に、本作にはボーナスコンテンツとして、『ドラキュラII』を除いた英語版が収録されている。ゲーム内容は会話シーン以外は日本版とほぼ同じだ。

01.『Castlevania』(87年NES用『悪魔城ドラキュラ』)
02.『Castlevania The Adventure』(89年ゲームボーイ用『ドラキュラ伝説』)
03.『Castlevania III Dracula's Curse』(90年NES用『悪魔城伝説』)
04.『Super Castlevania IV』
  (91年スーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システム用『悪魔城ドラキュラ 』)
05.『Castlevania II Belmont's Revenge』(91年ゲームボーイ用『ドラキュラ伝説II』)
06.『Kid Dracula』(91年NES用『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』)
07.『Castlevania Bloodlines』(94年ジェネシス用『バンパイアキラー』)

 『ドラキュラ』シリーズはすぐにプレミアが付くため、こういった形(ダウンロード版含む)で発売されるのは、ファンとしてはとても嬉しく、また、古典的ゴシックホラーの名作ゲーム達を一部のコレクターやマニアだけのものにしておくのは全く以て無駄な事である。他にも以降の『ドラキュラ』シリーズや『魂斗羅』シリーズ、最近では『がんばれゴエモン!』シリーズなどもアニバーサリーコレクション化されており、多くの名作を揃えるには格好のソフトだ。このコナミの英断には拍手さえ送りたい。



(C)2025 Konami Digital Entertainment

2026/07/01

ガンスターヒーローズ

 


  



【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】トレジャー
【発売日】1993年9月10日
【定価】6,800円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】8M
【ジャンル】アクション
【受賞】2012年:アメリカ国立スミソニアン博物館アート・オブ・ビデオゲーム展選出




トレジャー、鮮烈なデビュー作!


【ストーリー】
 時は未来…。地球ははびこる悪で荒廃し、地上の人々は混乱をきたし、秩序は失われていた。しかし、その様な中で、真実と正義を貫く集団が世界中をまたに駆け、活躍していた。その名は「ガンスターヒーローズ」!人々から、「ガンスターズ」と呼び讃えられ、悪者を次々と倒していく彼らの戦いは、時を超え、どこまでも続く。世界に真の平和が訪れるまで...。


【概要】
 コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)の元社員達が独立して起ち上げた新会社「トレジャー」の第1作。コミカルなキャラクターと斬新なアイデア、メガドライブの能力を最大限に発揮したアクションゲーム(終盤はシューティングゲームにもなる)で、その完成度の高さからデビュー作ながら一躍「トレジャー」の名を知らしめた傑作である。12年には膨大な収蔵品数と展示数を誇るアメリカの国立スミソニアン博物館が世界中の優れたビデオゲームを特別展示した「アート・オブ・ビデオゲーム展」にも選出された。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。主人公の「レッド」と「ブルー」は、「投げる」、「スライディング」、「ダッシュ」、「ぶら下がり」、「拾う」、「投げる」などの多彩なアクションと、移動しながら一方向に撃てる銃or8方向に撃てるが移動中には撃てない銃に、「フォース」、「ライトニング」、「ファイアー」、「チェイサー」の4種の合成武器を組み合わせ、多種多様な攻撃がいずれも簡単な操作でできる。2人同時プレイ可。全7ステージ。




【総評】
 まず目に行くのは、各キャラクターの細かなアクションで、これは敵キャラクターや無害な「原住民」なども同じだ。キャラクター全てがモニターの中で生き生きしている。そして、有機物から無機物まで凝った敵キャラクターのデザイン。アニメ『ふしぎの海のナディア』の敵3人組みたいな連中だったり、多関節や移動しながら変形するロボットだったり、商業デザインではなくアーティスティックなキャラクター(初見だと頭が一瞬混乱する)だったり、プレイヤーキャラの半分の背丈しかない敵キャラクターが肉弾戦を得意とする難敵だったりと、横で見ているだけでも楽しいグラフィックだ。ホント、敵キャラクターデザイナーは天才だと思う。


 プレイヤーもボスキャラクターもライフ制だが、グラフィックではなく、数字で表れるのがちょっと見難いかな。まあ、本作の欠点らしい欠点はそれくらいだ。4種の合成武器は1度に2種類持て、単発or2種の合成による計10種類の攻撃の組み合わせがある。難易度は3種から選択でき、歯応えのある本来の難しさを堪能するもよし、ザコキャラを蹴散らす爽快感を楽しむもよしだ。全7ステージ中序盤の4ステージは任意に選べる。ステージ5から7までも趣向の凝った作りだ。


 セガ・エンタープライゼス(現セガ)社内では当初、新規のデベロッパーによる完全オリジナル作品が売れるのか懐疑的な意見もあり、「保険」として、マクドナルド社のキャラクターを使った『マクドナルド・トレジャーランドアドベンチャー』を同時開発させたが、トレジャー側から「どうしてもオリジナルの本作を先に出したい」という強い申し出から、開発の終わっていた『マクドナルド・トレジャーランドアドベンチャー』より先に発売された。ていうか、もうパッケージデザインからして安っぽいマクドナルド社のキャラクター使うとか、なぜセガはこーゆー明らかにユーザー受けしなさそうなモンを選ぶのか?



 爽快感のあるアクションと多彩な武器、派手な演出のステージ、バラエティ豊かな敵、優れたゲームバランスなど、「横スクロールアクション」という見慣れ過ぎたジャンルの中で、これ以上はない良質なゲームだ。一時期はプレミアが付いていたが、06年にプレイステーション2で発売された『SEGA AGES 2500シリーズVol.25 ガンスターヒーローズ~トレジャーボックス~』(←長い)を機に、各種ハードに移植され、Wiiのバーチャルコンソールでの配信では、10万ダウンロードを超えるヒットを記録。現在でも19年発売の「メガドライブ ミニ」への内蔵やニンテンドーSwitchでの「メガドライブ for Nintendo Switch Online」に収録されており、気楽に遊ぶ事ができる。やりなはれ。


(C)1993 SEGA

2026/06/28

キャプテンコマンドー

  

【発売】カプコン
【開発】カプコン
【発売日】1991年11月
【媒体】アーケード
【容量】CPS-1
【ジャンル】アクション




昔のカプコンが好きだ!ベルトアクションも好きだ! その3


【ストーリー】
 西暦2026年、地球上には犯罪が満ち溢れていた。地球はもとより宇宙全体の犯罪を一掃するため、キャプテンコマンドーは3人の勇敢な戦士と共に立ち上がった。しかし、彼らが追う犯罪の奥には、隠された秘密があった。犯罪者の多くは常人にはない特殊な能力を持つ「犯罪超人」と呼ばれる者達だった。



【概要】
 91年にカプコンから発売されたベルトスクロール型アクションゲーム。同社のベルトスクロール型アクションゲームとしては『ファイナルファイト』に続く第2弾となる。当時は海賊版対策などのため、設定は店舗や個人でできる「ディップスイッチ方式」ではなく、サービスモードで行う「バッテリーバックアップ方式」の基板が各社から登場し始めた時期である。本作は、そのメンテナンスに手間がかかる代表例としても挙げられていた。主人公「キャプテンコマンドー」はカプコンU.S.A.社のイメージキャラクターであり、また、「CAPTAIN COMMANDO」の綴りからそれぞれ頭3文字を取ると「CAPCOM」になる。世界観は『ストリートファイター』や『ファイナルファイト』と同じであり、本作もまた著作権はカプコンU.S.A.社が所有している。
 本項では『カプコンベルトアクションコレクション』の収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。



【ゲームシステム】
 ベルトスクロール型アクション。アメコミ風のキャラクターのスピーディーな動きが特徴。横ボタンを2回連続で推せば「ダッシュ」が可能。『ファイナルファイト』と比べてステージ数は少ないが、ボスまでの道のりはそれに比べて短く、テンポのよさに一役買っている。仕様できるキャラクターは主人公「キャプテンコマンドー」、自作したロボットに乗って戦う2歳の赤ちゃん「ベイビーコマンドー フーバー」、『ファイナルファイト』の「ガイ」の弟子である忍者「ニンジャコマンドー 翔」、全身包帯ぐるぐる巻きの宇宙人「マミーコマンドー ジェネティー」の4人。4人同時プレイ可。全9ステージ。


【総評】
 ダッシュ機能のおかげと前述した各ステージの程よい長さでテンポはいいが、『ファイナルファイト』に比べてキャラクターがやや小さくなってしまった。また、刀を持つ翔が通常攻撃を行う場合、ヒットした敵からは血飛沫があがったり、ジェネティーが敵に止めを刺す場合は、謎の液体でドロドロに溶かして骸骨にしてしまう。一方、敵の攻撃も、刀を持ったキャラクターに止めを刺されてると、上半身と下半身が真っ二つになるなど、残虐描写が多い。これはいいのか>U.S.A.社?


 難易度は『ファイナルファイト』に比べて高いが、コンシューマ機ではガンガンコンティニューしてストレス発散!命はうなるほどあるぜ!それでも、ボウガンを連射してプレイヤーを半分ハメてきて、移動も左右にスピードのあるジャンプで倒すのに苦労するステージ2の中ボス「シュトルムJr.」、そして、ステージ6では同型の「シュトルム」と「ドラック」が2匹同時に登場して、お金がドンドン減る。ステージ8ではプレイヤーキャラクターに変身する「ドッペル」にはこれといった行動パターンがないため、相手に合わせてアドリブで攻撃するしかない。そして、最終ボス「ジェノサイド」は、こちらの攻撃が届かない場所に浮遊しており、長期戦になるのは必至で、これまたお金がガシガシ減る。


 ザコキャラで特徴的なのは筋肉隆々の大女「マーディア」。ザンバラ長髪で顔は見えず、通常のザコキャラの10倍の攻撃力があり、緑のゲロを吐いて攻撃してくるのがいやーん。前述の残虐描写が唯一されないのは、電撃攻撃をしてくるラバースーツを着た「キャロル」と「ブレンダ」だ。倒れた時の姿なんかはセクシーだが、最大で1画面に8人一斉に登場して前後から一気に電撃を放出してくる。


 『ファイナルファイト』を多く引き合いにしたが、ベルトスクロール型アクションゲームの基本はやはり同作であり、プレイしていて楽しいが、あまり奇抜な事はできない=ベルトスクロール型アクションゲームではなくなるため、底が深くない一面もこのジャンルにはある。

 95年にはスーパーファミコンに移植されているが、こちらはゲロも吐かないし、ドロドロにも溶けないし、キャロルの露出度も減っている。現在では各種ダウンロード販売もされており、入手しやすい。あ、2026年って今年の話じゃん!そっかー、未来の今年はこんな感じなのかー。暴力には暴力で対抗するぜ!みたいな。


(C)CAPCOM CO.,LTD. 2018,  (C)CAPCOM U.S.A.,INC 1991,2018 ALL RIGHTS RESERVED.