2026/05/28

源平討魔伝


 




【発売】ナムコ
【開発】ナムコ(源平プロジェクト)
【発売日】1986年10月1日
【媒体】アーケード
【容量】Namco SYSTEM 86
【ジャンル】アクション




浄瑠璃原案の和風アクション


【ストーリー】
 一一九二年、闇は来たれり。闇の源を「頼朝」といふ。頼朝、数多の魔族を率いて地を征す。対せし平家の者ことごとく討たれ、壇ノ浦に沈みたり。天帝、世の乱れを大いに憂い、三途の川の渡守「安駄婆」に命じて、平家の亡者よりひとりの豪の者を選ぶ。その名を「景清」といふ。景清、「ぷれいや」なる異世界の者の布施により、地獄より蘇りたり。


【概要】
 86年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売された和風アクションゲーム。鎌倉時代の源平合戦を題材にした浄瑠璃『出世景清』(後に歌舞伎にもなった近松門左衛門作の人形浄瑠璃の演目)をモチーフにしている。主人公の「平景清」が、「ぷれいや」なる異次元の者っつーかプレイヤーからのお布施により復活して、「三種の神器」を集め、平家の仇敵「源頼朝」を討ち取るため、鎌倉へと東上する。エンディングでは、急逝した『ディグダグ』などの開発者である深谷正一氏を悔やむ辞世の句が流れる。

 本項では『ナムコミュージアムVOL.4』収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式の和風アクションゲーム。主人公は地獄から蘇った平景清で、怨敵・源頼朝を倒すため、鎌倉を目指す。ゲームでは状況に応じて「横スクロールモード」、落とし穴に落ちると「黄泉の国」に飛ばされてしまう「平面モード」、そして、ボス戦までの道中「BIGモード」の3通りがある。頼朝を倒すには「三種の神器」を揃える必要がある。ライフ制で、虫の息になると安駄婆(あんだあばあ)に「風前の灯火」と言われる。ナムコ製のゲームはよく「喋る」が、本作が同社の音声合成初作品でもある。全46ステージだが、目的の鎌倉へ行くルートはいくつかあり、1回のプレイだとだいたい12~15ステージほどだ。


【総評】
 難易度はわりかし高く、力押しで進むしかない場面もあるが、BIGモードで出現する頼朝や、「ひょっひょっひょ」、と笑いながら何度も現れ、名言「殺してしんぜよう」と発する「源義経」、「弁慶」などはそのビジュアルの大きさに圧倒されるが、攻撃自体は単調だったりもする。他にも「南無阿弥陀仏」と唱えながら『鳥獣戯画』の兎と蛙を投げて来る「琵琶法師」など、キャラクター、グラフィック、サウンド、フォントに至るまで徹底的に「和」で統一されているのがいとをかし。


 横スクロールモードで落とし穴に落ちると黄泉の国に飛ばされるが、このモードが1番難しい気がする。「閻魔大王」の元へ行き、複数の「つづら」のうち「生」を引き当てれば横スクロール画面に戻れるが、「死」を選ぶと即死してしまう。また、このモードではステージ分岐点となる鳥居が置かれており、ルートによっては難易度がそこそこ下がる。とは言え、京都以降のコンティニューと黄泉からの生還は京都からの再出発となり、加えて剣のパワーアップも元に戻り(シューティングゲームでよくありますな)、難易度が急激に上がる。更に、レトロゲームにはよくある事だけど、三種の神器の在り所はノーヒントである。えー。


 ババアはよく喋り、コンティニューをすると「ありがたや」、永久パターン防止の敵が現れる直前には「気を付けなされ」、黄泉の国に落ちると「愚か者」、コンティニューを選択しないと「諸行無常」などと言われる。うるせえババア!義経もうるせえ!主人公が「復讐」のためのダークヒーローというのも当時のユーザーは惹かれた。僕が初めてプレイしたのはX68000版だったが、自分もその1人だ。

 本作は当初、ナムコ内部で非公式に開発されていたが、社内コンペで中村雅哉会長の眼鏡に叶い、タイトルロゴのフォントは中村会長自らが書いた。また、映画『ゼイラム』や『手甲機ミカヅキ』などの映画監督である雨宮慶太氏による特撮プロモーションビデオも作られた。これは『ナムコミュージアムVOL.4』を起動する時にコントローラのL1+R1を押し続けると、本来のムービーではなく、このプロモーションビデオが流れる。

 88年にファミコン用ソフトに移植されると聞いてかーなーりー楽しみにしていたのに、いざ蓋を開けると容量の都合でボードゲームになっており、殺してしんぜようと思った。PCエンジンでは92年に『源平討魔伝 巻ノ弐』というオリジナルの続編が発売されている。尚、雰囲気が似ているためによく混同されがちなコナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)のファミコン用ソフト『月風魔伝』の開発スタッフは、本作を参考にしたと後年打ち明けている。移植は多くのハードにされており、今でも気軽にプレイできる環境にあるため、一度は元祖「和の世界」を味わってみるのもいい。ありがたや。

 最後にネタバレにはなるが、エンディング後の辞世の句を下記に掲載しよう。

神様は死んだ
悪魔は去った
太古より巣喰いし
狂える地虫の嬌声も
今は、はるか
郷愁の彼向へ消去り
盛衰の於母影を
ただ君の
切々たる胸中深くに
残すのみ

神も悪魔も
降立たぬ荒野に
我々はいる

故深谷正一氏に
ささぐ。

 当時のナムコには「天上界」と呼ばれるほどのプログラマが2人おり、1人は後輩から「神」と崇められ、幾多のプログラマーを育てた深谷氏。もう1人は後輩から「悪魔」と恐れられ、『リブルラブル』など不可能と思えるプログラムを次々と手掛けた黒須一雄氏(現ゲームスタジオ相談役)の退社を指している。ナムコを支えてきた天才級プログラマーが立て続けに同社を去った事を偲び、「神も悪魔も降立たぬ荒野に我々はいる(=もう、2人に頼る事はできない)」と、ナムコの未来を憂う事もこの弔辞の意味のひとつである。結果的にそれは杞憂に終わるのだが、当時の社員のショックと不安が如実に表れていて諸行無常である。05年発売のプレイステーション2用ソフト『ナムコクロスカプコン』のでは、上記の一説「神も悪魔も降りぬ荒野に」がゲーム内のサブタイトルにもなった。色即是空。


Produced by NAMCO LTD. (C)1986 1996 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/05/26

バーチャファイターリミックス

  




【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】セガ・エンタープライゼス(第1AM研究開発部)、ワウエンターテイメント
【発売日】1995年7月14日(セガサターン百万台キャンペーンボックス同梱版:1995年6月16日)
【定価】3,400円
【媒体】セガサターン用CD-ROM
【ジャンル】アクション
【周辺機器】バーチャスティック、バーチャスティックプロ、セガサターンモデム対応
【受賞】1998年:アメリカ国立スミソニアン博物館アワード賞
【レーティング】全年齢




テクスチャーマッピングを施したリメイク版



【ストーリー】
 昭和の時代。軍は清朝最後の皇帝を利用すべく接近を図ったが、八極拳を使う彼の親衛隊の前に敗れ去った。軍は最強の歩兵部隊を造り出すため、この八極拳の極意を基に、究極の武術を完成したと伝えられる。それからおよそ半世紀の月日が流れた今、八極拳を使う1人の若者が、自分の腕を試すべく武者修行の旅に出た、彼の名は「結城昌」。これより、世紀末格闘伝説が始まる。

 「世界格闘トーナメント」。それは、世界中から集まったあらゆる格闘家が、己の肉体だけで死闘を繰り広げ、世界一の格闘王を決める究極の武闘大会である。この大会を彩る戦士達の顔ぶれは、そうそうたるものだ。八極拳を扱う結城昌、ジークンドーの担い手である「ジャッキー」と「サラ」のブライアント兄妹、虎燕拳(こえんけん)の「ラウ・チェン」、燕青拳(えんせいけん)の「パイ・チェン」親子。更に、パンクラチオンの使い手である「ジェフリー・ホークフィールド」、葉隠流柔術の「影丸」ら8人。そして、最後に待ち受けるのは…。


【概要】
 94年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)がセガサターンで発売した世界初の3D対戦型格闘アクションゲーム『バーチャファイター』のリメイク版。キャラクターグラフィックはポリゴン初期の荒い造形に、ドット絵で描いた「テクスチャーマッピング」を貼り、キャラクターグラフィックの向上の他、ポリゴン欠けなど細部の修正が行われている。また、セガサターンモデムに対応し、日本中のプレイヤーと対戦できる様になった。オリジナル版は第2AM研究開発部が開発したが、本作リメイクは第1AM研究開発部とワウメンターテイメントが行った。「セガサターン百万台キャンペーンボックス」として、それまで定価49,800円だったハード本体の34,800円の値下げと共に同梱され、その後、3,400円という低価格で単独発売された。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式の対戦型格闘アクションゲーム。プレイヤーは使用するキャラクターを選択し、各種技を駆使して順に登場する対戦相手を倒せば、勝利。2本先取の3ラウンド制。各ラウンドには時間制限があり、タイムオーバーになると強制的にラウンド終了となる他、リングから落ちるとリングアウトとなる。アーケード版同様の1人プレイ専用「ARCADE」、2人対戦の「V.S」、各種設定の「OPTION」の3モード。1人プレイで対戦相手8人全員を倒すとボーナスラウンドが追加され、試合後は「RANKING MODE」で「段位」が認定される。要は『バーチャファイター』と同じだ。



【総評】
 つーわけで、キャラクターグラフィックと細部が向上されたリメイク版なので、通信対戦以外は特に書く事がねーっす(←おーい)。



 前作発売の後、モデムが新たに出たため、「XBAND」が開始された。これは、94年にアメリカのカタパルト社によって、スーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システム(北米版スーパーファミコン)、セガジェネシス(北米版メガドライブ)のみの対応だったが、これがコンシューマ機初のオンライン対戦となる。その後、ニフティサービスを運営していた日商岩井(現双日)とカタパルト社がスーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システムとセガサターンに対応。カタパルト社が撤退した後はセガ・エンタープライゼスが単独で99年7月まで運営していた。


 キャラクターデザインは、『探偵神宮寺三郎』シリーズ(データイースト)でもお馴染みの寺田克也氏が担当している。ただ、今見ると前作のシンプルなカクカクポリゴンもそれはそれでひとつの「様式美」みたいに思えてくるのは、やはり年月が過ぎたからだろうか。中古市場では前述の同梱パック分も含め前作同様約100万本発売されているため、100円くらいで買えちゃうのだった。


(C)SEGA ENTERPRISES 1993,1995

2026/05/24

バーチャファイター

 


 


【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】セガ・エンタープライゼス(第2AM研究開発部)
【発売日】1994年11月22日
【定価】8,800円
【媒体】セガサターン用CD-ROM
【ジャンル】アクション
【周辺機器】バーチャスティック、バーチャスティックプロ対応
【受賞】1998年:アメリカ国立スミソニアン博物館アワード賞
【レーティング】全年齢




ゲーム業界の流れを変えた衝撃のエポックメイキング作


【ストーリー】
 昭和の時代。軍は清朝最後の皇帝を利用すべく接近を図ったが、八極拳を使う彼の親衛隊の前に敗れ去った。軍は最強の歩兵部隊を造り出すため、この八極拳の極意を基に、究極の武術を完成したと伝えられる。それからおよそ半世紀の月日が流れた今、八極拳を使う1人の若者が、自分の腕を試すべく武者修行の旅に出た、彼の名は「結城昌」。これより、世紀末格闘伝説が始まる。

 「世界格闘トーナメント」。それは、世界中から集まったあらゆる格闘家が、己の肉体だけで死闘を繰り広げ、世界一の格闘王を決める究極の武闘大会である。この大会を彩る戦士達の顔ぶれは、そうそうたるものだ。八極拳を扱う結城昌、ジークンドーの担い手である「ジャッキー」と「サラ」のブライアント兄妹、虎燕拳(こえんけん)の「ラウ・チェン」、燕青拳(えんせいけん)の「パイ・チェン」親子。更に、パンクラチオンの使い手である「ジェフリー・ホークフィールド」、葉隠流柔術の「影丸」ら8人。そして、最後に待ち受けるのは…。


【概要】
 オリジナル版は93年12月にセガ・エンタープライゼス(現セガ)がアーケードで発売した世界初の3D対戦型格闘アクションゲーム。キャラクターグラフィックはポリゴン初期の荒い造形だが、モーションキャプチャーによる人間の動きを限りなく模したそれと、立体空間においての駆け引きという、当時の最新鋭技術を投入された今までの2D対戦型格闘アクションゲームとは根本的に異なる。個人で筐体ごと購入するユーザーもいた。それまでの2Dから3Dへとゲーム業界全体に大きな影響を与えたエポックメイキングな作品である。本作は、およそ1年後にセガサターンとの同時発売ソフトとしてほぼ忠実な移植で、約100万本を売り上げた。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式の対戦型格闘アクションゲーム。プレイヤーは使用するキャラクターを選択し、各種技を駆使して順に登場する対戦相手を倒せば、勝利。2本先取の3ラウンド制。各ラウンドには時間制限があり、タイムオーバーになると強制的にラウンド終了となる他、リングから落ちるとリングアウトとなる。アーケード版同様の1人プレイ専用「ARCADE」、2人対戦の「V.S」、各種設定の「OPTION」の3モード。1人プレイで対戦相手8人全員を倒すとボーナスラウンドが追加され、試合後は「RANKING MODE」で「段位」が認定される。


【総評】
 初期の3Dポリゴンゲームは、雑誌や当ブログの様に静止画では面白さが伝わらない。それまで見事なドット絵でグラフィックの向上が目覚ましい中、ロボットみたいなカクカクのキャラクターに紙の様にペラペラなオブジェクト。見た事のない様なゲームが登場した。だが、1度プレイしてみて、まるで人間の様な「動き」に衝撃を受けた。高校生時分の僕はアーケード版登場後、学校が終わると家とは逆方向の電車に乗って、同じクラスのヤマダくんと100インチ画面が設置されているイオン(←当時はサティかニチイだったかもしらん←どうでもいい)に毎日行って対戦したもんだ。途中でヤマダくんの家に寄って、ヤマダくんのおばちゃんによくピラフとかのオヤツやゴハンを御馳走になったヨ!ありがとう、ヤマダくんとヤマダくんのおばちゃん!


 ゲームはパンチとキックとガードのみなので、初心者でもガチャガチャやっていればある程度は戦え、その過程で固定技が指に自然と覚え始める。上級者は「フレーム」単位で動き、「ただ勝つ」だけではなく、「華麗に勝利する」事を目指した。その中でも一際その様なプレイスタイルで勝ち続けるユーザーは口コミで「有名人」となり、一部のプレイヤーはゲーム雑誌からスカウトされたり、各大会での賞金稼ぎになる者までいた。


 現在では当たり前の様にグラフィックも本作とは比べ物にならない美麗な3Dゲームで溢れているが、その全ての「起源」が本作と言ってもいい。『バーチャファイター』シリーズが現在まで続いている要因の一つは、この1作目の完成度が高過ぎ、以降のシリーズではブラッシュアップに専念できるからでもある。結果的にプレイステーションに敗れたセガサターンだが、スタートダッシュではプレイステーションには特にキラーソフトと呼べる物はなく、セガサターンの方に軍配が上がった(落ち目になった理由は『サクラ大戦』の項で書いたので、参照あれ)。とにかく、「サターンを持っていてよかったなー」とユーザー全員が思ったに違いないほどの再現度と、任天堂一辺倒だったそれまでとは違う業界の構造になるのではないかという予感。ゲーム業界に変革が訪れ、本作の発売は、これから活気に溢れる時代のスタートを切ったのであった。なんちて。


(C)SEGA 1993,1994

2026/05/21

ウルトラマン

 


【発売】バンダイ
【開発】ベック
【発売日】1991年4月6日
【定価】8,500円
【媒体】スーパーファミコン用カートリッジ
【容量】4M
【ジャンル】アクション




開発陣の徹底したこだわりが見えるウルトラ作戦第1号


【ストーリー】
 大宇宙。怪光を放って飛ぶ青い玉と、それを追う赤い玉。ビートルでパトロールしていた科特隊のハヤタ隊員は、地球に侵入したこの青い玉を追跡していた。だが、続いて現れた赤い玉にビートルは衝突。ハヤタを乗せたまま墜落し、そのまま爆発炎上してしまった。燃え盛る炎と、残骸の中で横たわるハヤタ。その身体がフワッと浮かび始めると、赤い玉に包まれ始めた。赤い玉の中、ハヤタは意識の底から問いかけた。

 「おい、誰だ、そこにいるのは。キミは一体何者だ」
 「M78星雲の宇宙人だ」

 宇宙人はハヤタと一心同体となり、地球の平和のために働きたいと、ベータ―・カプセルをハヤタに渡した。青い玉となって地球に侵入したベムラーがその姿を現した時、M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、ベータ―・カプセルで宇宙人に変身した。マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する、不死身の男となったのだ。ベムラーを倒した宇宙人をハヤタは「ウルトラマン」と名付け、平和を乱す怪獣や宇宙人との戦いが始まった。それ行け!我らのヒーロー!!


【概要】
 円谷プロダクションによって制作され、66~67年に全39話放送された『ウルトラマン』は、60年経った現在でも特撮ヒーロー番組不動の金字塔的作品であり、本作はバンダイ(現バンダイナムコゲームス)のスーパーファミコン参入第1弾ソフトである。開発は『機動警察パトレイバー』『ゲゲゲの鬼太郎 復活!天魔大王』など、原作付きのゲーム化には定評があるベック(現B.B.スタジオ)。本作発売と同時にアーケードでも同時発売された(発売はバンプレスト)。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。1人プレイ専用。キックやパンチ、投げ技などで相手のパワーゲージを減らし、「FINISH」と表示されると「スペシウム光線」で相手を倒せる。逆に言えば、いくらダメージを与えても、スペシウム光線でしか止めを刺せず、相手のパワーも少しづつ復活してしまう。スペシウム光線は「必殺技ゲージ」を最大に溜めると発射できる他、「スラッシュ光線」、「ウルトラアタック光線」、「八つ裂き光輪」など、止めは刺せないが他の必殺技も選択できる。
 タイムリミットは3分間で、60秒を切るとウルトラマンのカラータイマーが青から赤に変わり、警告音が鳴る。更に残り30秒になると警告音の感覚が短くなる。相手にやられるか、3分間以内に勝負を付けられなければ敗北だ。コンティニューはないが、タイトル画面でセレクトボタンとスタートボタンを同時に押すとコンフィグ画面になり、難易度設定ができる。全10ステージ。


【総評】
 格闘アクションゲームとしてはやや粗削りで単調な部分もあるにはあるが、タイトル画面から全編に渡って開発陣の『ウルトラマン』に対するこだわりが随所に見られ、横で見ているだけでも楽しい。登場する怪獣や宇宙人の選択も「10体選ぶならこれ以外にない」という連中ばかりだ。


 ステージ1は、当然テレビ第1話「ウルトラ作戦第1号」より「宇宙怪獣 ベムラー」。動きも遅く、練習相手にちょうどいい。ステージ2は、第22話「地上破壊工作」より「地底怪獣 テレスドン」。尻尾が長く、火炎攻撃も放ってくる夜間ステージ。ステージ3では、こいつは外せない第23話「故郷は地球」の「水棲怪獣 ジャミラ」。残念ながらゲームでは「ウルトラ水流」は使えないが、これは初見のプレイヤーには分からないだろうという苦渋の決断らしいが、ステージクリア後のグラフィックは、他のステージとは違う特別仕様になっている。ステージ4は、第17話「無限へのパスポート」より「四次元怪獣 ブルトン」。独特の形をしており、こちらが攻撃を仕掛けても突如消えたり、「怪光線(金縛り)」でウルトラマンの体力を吸い取る(Aボタンの連打で脱出できる)など、このあたりから難しくなってくる。ステージ5、第25話「怪彗星ツイフォン」より「どくろ怪獣 レッドキング」は、投石をしてくるが、ブルトンよりは簡単に倒せるだろう。


 ステージ6は、第2話「侵略者を撃て」からお馴染み「宇宙忍者 バルタン星人」。こいつが前半戦の難敵と言ってもいいだろう。腕のハサミはリーチが長く、「赤色凍結光線」も発射される他、分身攻撃や回転大ジャンプなど、ここでつまづくプレイヤーも少なくないと思う。ここを乗り越えステージ7は、第26話及び第27話「怪獣殿下(前後編)」の「古代怪獣 ゴモラ」。大阪城の背景であるが、ゴモラの尻尾は生えてる。劇中ではこの時点で尻尾は切れているが、そう描くとファン以外へはミステリー要素になるため、ジャミラの倒し方と同じ「アクションゲームとしての見栄え」を採ったのであろう。その尻尾での巻き付き攻撃をしたり、長距離を突撃してくる。

 ステージ8は、これまた強敵、第33話「禁じられた言葉」の「悪質宇宙人 メフィラス星人」。ビームの他、ブルトンより早く頻繁に行われるテレポーテーションなど、場合によってはスペシウム光線を2回使うのも手だ。このステージでも通常と異なるステージクリア演出がある。ステージ9は、第37話「小さな英雄」より「怪獣酋長 ジェロニモン」。後半ステージでは比較的簡単な方だ。そして、最終ステージ10は、第39話「さらばウルトラマン」よりもちろん「宇宙恐竜 ゼットン」である。これまでの9ステージが前座ではないかと思わせるほど難関なステージであり、テレポーテーションでなかなか技が当たらない厄介な敵である。尚、ゼットンはウルトラマンでは倒せないが、要は劇中と同じ流れである。


 とにかく背景に至るまで、前述した様に開発陣のこだわりと『ウルトラマン』への愛情を感じる、キャラクターゲームとしては一流と言ってもいい作品である。『ウルトラマン』を題材にしたゲームは多々あるが、87年発売の第1作目ファミコン用ディスクカード『ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲』以外は、ディフォルメ化された物ばかりで、リアルタイプのゲームは第1弾以来である。

 同システムを受け継いだ続編は、93年にスーパーファミコン用ソフト『ウルトラセブン』と海外版スーパーファミコンのスーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システム用ソフト『ウルトラマングレート』に、本作自体の移植はハードによって登場怪獣の増減はあるが、アーケード、メガドライブ、ゲームボーイ、ワンダースワンカラー、携帯電話のiモードにまで移植されている。こういったキャラクターゲームは版権の問題でなかなか実機以外でプレイする機会はないが、中古市場ではカートリッジのみだと1,000円以下なので、ファンはぜひプレイしよう!デュワッ!




Books
『ウルトラマン オフィシャル・バトル・ブック』
 








【著】ワークハウス
【監修】円谷プロ
【発売】小学館
【発売日】1991年5月10日
【定価】780円


 レイアウトデザインは凡百な攻略本と変わらないが、そこは信頼のおける小学館のワンダーライフシリーズ。
全10ステージの攻略法の他、テレビ全39話の登場怪獣&宇宙人の写真入りストーリー解説、科学特捜隊所有の全メカ兵器解説、ビデオ&レーザーディスク(当時はDVDなんかなかったんだよー)、歴代ゲーム及びレトロ玩具の紹介(全て写真付き)。また、ウルトラマン=「ハヤタ・シン」役の黒部進氏、円谷プロ常務取締役製作部長(当時)の満田穧(みつた かずほ)氏(『セブン』でのウルトラホーク1号の発進シーンで基地内に響く「Fourth Gate, Open!」の声も演った人だぜ!)、作家のいとうせいこう氏のインタビューも掲載。怪獣の出現マップや懐かしさを感じる図解、更には怪獣画家の第一人者で本作のボックスアートを手掛けた開田裕司氏のピンナップまで付属と、さすが充実の内容。買って損はないっつーかこれだけの内容ならお得ですな!




(C)円谷プロ (C)BANDAI 1990

2026/05/19

メガパネル


 



【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1990年11月22日
【定価】4,900円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】2M
【ジャンル】パズル




80年代のイラストが懐かしい「15パズル」の発展形


【ストーリー】
 「15パズル」というのを知っていますか?4×4のマス目の中でブロックを縦横に動かして絵を完成させたりするパズルです。キミも1度くらいは遊んだ事があるかも。で、『メガパネル』は、その15パズルを応用、発展させたもの。単純な、でも、実に奥深いゲームなのです。ブロックの織り成す不思議な世界へ、しばしキミを案内致しましょう。


【概要】
 ナムコ(現バンダイナムコゲームス)初のメガドライブ用オリジナルソフト。他機種や海外機への移植は行われておらず、22年発売の「メガドライブ ミニ2」に収録されているに止まる。原案は1874年にアメリカ人のノイス・チャップマン氏が、「GEM PUZZLE」として考案したもので、日本では明治40年(1907年)に出版された『世界遊戯法大全』(松浦政泰著)に「十五置き換え遊び」の名で紹介されている。ビデオゲーム化も多くされているが、このルールを応用、発展させてオリジナル要素を加えたのが本作である。


【ゲームシステム】
 15パズルの発展形パズルゲーム。「1人用練習モード」、「1人用ピンナップモード」、「2人用対戦モード」の計3モードが用意されている。練習モードは、ラウンドごとにスナフキン風の男がお題を出し、それをクリアしていく。メインのピンナップモードでは、右画面に隠されたイラストを見るため、ブロックを縦か横に4つ並べて消すと、上にある爆弾が落ちてパネルを壊し、イラストが徐々に見えてくる。共に全30ラウンド。対戦モードは知らぬ!だって、独り者のおじさんは人とこのゲームやった事ないんだもん。自分で調べれ。


【総評】
 一見すると落ち物パズルゲームの様だが、実際には逆で、画面下からブロックが競り上がって来る。空きマスは1つしかないため、ブロックを動かしようがない場合、通常は一定時間で競り上がってくるブロックを任意で1段競り上げる事もできる。ここが頭の使いようなのだ。





 パッケージにはバニーガールの女の子、ピンナップも女の子、説明書も女の子と女の子だらけだが、まだ「ギャルゲー」などという言葉もなかった時代。アーケードでは似た様な画面構成でパネルがめくれるとアッハーンなイラストや取り込み画像が出現するゲームはあったが、本作はそのあたりのセクシャル部分は一切排除し、どれも80年代後半を感じさせられるところがおじさんには好感が持てる。ナムコは一時期、『ワルキューレの伝説』『バーニングフォース』、『マーベルランド』、『カイの冒険』、『ワンダーモモ』など、女の子を主人公にしたゲームを多く輩出していたが、どれもなんつーか、セクシャルな要素はあまりなく、本作でもダボダボのセーターを着た女の子がネコと戯れているだけの、言ってしまえばなんつー事はないイラストが、今見るとノスタルジーを感じさせていいのだ。


 で、ゲームの内容だが、ある程度まで惰性でできる落ち物パズルゲームに比べ、最初から頭を使うのが本作だ。ジジイゲーマーは半年に1度ほどプレイすればボケ防止になるかもしれない。落ち物パズルゲームとはまた別の部分の脳みそを使う感じだ。


 あと、ナムコファンは他機種に移植されていない意味では貴重なソフトなので、コレクションに加えると吉である。


(C)1990 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/05/16

バーニングフォース

 


 



【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1990年10月19日
【定価】4,900円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】4M
【ジャンル】シューティング




トライアンドエラーが報われる良好なゲームバランス


【ストーリー】
 西暦2100年、地球大学・宇宙学部トップスペース専科において、今年も卒業試験が行われようとしていた。この日のために厳しいトレーニングを経て来た若者達であったが、6日間に渡って実施される過酷な実戦試験の前では、合格する者などほんの一握りしかいない。だが、それだけに、この卒業生達が手にできる名誉には計り知れないものがあるのだ。試験を見事に通過した証、それが「スペースファイター」の称号である。


【概要】
 オリジナル版は89年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)がアーケードで発売した疑似3Dシューティングゲーム。メガドライブは回転、拡大、縮小機能未搭載のため、オリジナル版に比べてスケールダウンはしているものの、ライフ制の導入や無敵アイテムの追加など、コンシューマ用にローカライズし、可能な限り忠実な移植をしようと試みているのが分かる。サウンドは『リッジレーサーV』などの川元義徳氏が作曲しており、特に1面の「Bay Yard」は疾走感溢れる名曲で、『太鼓の達人』では「バーニングフォースメドレー」として、1面、2面、4面のサウンドがアレンジされ使用されている。


【ゲームシステム】
 疑似3Dのシューティングゲーム。十字キーの上を押すと加速、下を押せば減速する。通常弾はAボタン、ミサイルはBボタンと操作性は至ってシンプルである。無敵アイテムを5つ集めてCボタンを押すと、一定時間無敵となる。敵は後方からも迫ってくるため、画面右上のバックセンサーで確認する。試験は6日間で、「午前の部」と「午後の部」に分かれている。全6ステージ。


【総評】
 午前の部では横にしか移動できない「エアバイク」、「午後の部」ではボス戦を前に上下左右に動ける「エアプレーン」に乗ってプレイする(6面はエアプレーンのみ搭乗)。このため、午前の部では移動範囲が限定されているため、『スペースハリアー』(セガ・エンタープライゼス)の様に「逃げながら攻撃する」事ができない。ステージが進むに連れ、かわすのに理不尽さを感じる敵(岩柱がゴロゴロ崩れてきたり)もいるにはいるが、こちらも逆に同一線上にいる左右の敵攻撃のみに集中すればいいため、僕の様なジジイゲーマーには比較的やりやすい。

 一方、午後の部のボス戦手前では、ドック艦にはいり、エアバイクの上からスポンと飛行機みたいなパーツを被せられ、エアプレーンとして上下左右に敵味方動くため、よくあるタイプの3D視点シューティングとなり、僕の様な尻ばかり見ているジジイゲーマーには比較的いやーんである。

 ちなみに、主人公の名称は取扱説明書には「ひろみ」としか明記されていないが、フルネームは「天現寺ひろみ」であり、エアバイクには「SIGN DUCK(サインダック)10-B」という名称が付いている。この辺りはプレイステーション2用ソフト『ナムコクロスカプコン』での登場でも明らかになっている。また、本作もナムコのUGSFシリーズに組み込まれている。



 ゲームとしては特に問題もなく、コンフィグモードで「EASY」を選べば、初心者でも3面辺りまでは進めると思う。いわゆる「初見泣かし」もあるにはあるが、トライアンドエラーが報われるゲームバランスだ。秀逸なのは、やはり前述した様にSFの疾走感溢れるサウンドだろう。当然サウンド・トラックも発売されたが、名曲「Bay Yard」にいきなり激しいSEを重ねる残念バカ仕様だったので、とっとと売ってしまった。最もイメージに近いアレンジは、『ナムコクロスカプコン』なんだよなー。


 なんか文句で終わるのも如何なもんだと思いますんで(そもそも文句はサントラにだ)、初心者から上級者まで楽しめる無難だけどナムコらしいサウンドのバランスの取れたゲームだと思いますよ。僕は好きだなー。このメガドライブ版以外だと、コンシューマで遊ぶには09年のWiiまで待つ事になり、現在はハムスターからプレイステーション4及びニンテンドーSwitchでプレイできるが、全てがダウンロード専売であり、「物理的」な『バーニングフォース』はコンシューマ機ではこのメガドライブ版のみなので、メガドライバーは必携である。


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2026/05/12

探偵神宮寺三郎 夢の終わりに


   






【発売】データイースト(普及版1,500円シリーズ:メディアリング)
【開発】データイースト
【発売日】1998年4月23日(普及版1,500円シリーズ:2001年10月19日)
【定価】5,800円(普及版1,500円シリーズ:1,500円)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】アドベンチャー




コマンド選択式アドベンチャーゲームが頂点に昇華した珠玉の名作


【ストーリー】
 「またあの夢か…」

 吐き捨てる様にそう言いながら、最後の記憶を辿る。机上で乱雑に積み上げられたファイルの山が目にとまる。昨晩の成果だった。立て込んでいた仕事もこれで一段落する。しばしの安堵感...。ソファーで眠り込んでしまった事を少し後悔しながら、愛用の煙草に手を伸ばす。寝起きの一服…遠くの喧騒に耳を傾けながら、一度だけさっきの夢を回想してみる。だが、その疑問は、隣室から聞こえた電話のコール音によってすぐかき消されていた。

 「なぜ、今頃また…」


【概要】
 データイーストのハードボイルドアドベンチャーゲーム『探偵神宮寺三郎』シリーズの第6作目。前作『探偵神宮寺三郎 未完のルポ』を踏襲しながら、メインキャラクターデザインやムービーシーンの作画を第1作目からパッケージデザインを担当している寺田克也氏、サブキャラクターを寺田氏の作風に近いデータイーストの高橋光氏が担当。オープニングムービーは映画監督の佐藤嗣麻子氏が手掛けた。グラフィック全体の色調もシックなものに統一されている。また、サウンドは打ち込みではなく、全て同社のバンド「ゲーマデリック」によるジャズの生演奏と、細部までこだわりが溢れている。

 本作は当初、セガサターン版との同時発売を予定していたが、ゲーム中の麻薬描写がセガ・エンタープライゼス(現セガ)の倫理規定に抵触したため、セガサターン版は「18歳以上推奨」区分にされ、特に注意喚起の表示義務もないプレイステーション版との同時発売はユーザーの混乱を招きかねないとして、内容は全く同じだが発売日が異なる(セガサターン版は同年7月9日発売)。国内のゲームソフトで「暴力」や「性表現」以外、麻薬問題では初の「18歳以上推奨」ソフトとなった。

 データイーストの本作への力の入れ具合は強く、ブランクはあるが「シリーズ10周年記念」として、1作目から本作までのゲーマデリックによるアレンジメドレー、「神宮寺三郎」、「御苑洋子」、「熊野参造」各3人のラジオドラマが収録された『探偵神宮寺三郎シリーズ10周年記念CD』の8cmCDも付属している。




【ゲームシステム】
 新宿で探偵を営む神宮寺三郎を主人公にしたオーソドックスなコマンド選択式アドベンチャーゲーム。捜査に行き詰った際はシリーズ恒例「タバコ吸う」コマンドでヒントを得られる。ゲームオーバーはなく、セーブ画面終了後にザッピングのプレイヤーを選択できる。ストーリーを深く知るためにもまずは神宮寺でクリアし、後から他の3人の視点からもプレイする事をオススメする。本作もまた、難解な謎に挑むというよりも、じっくりとストーリーを楽しむスタンスが正しいと言えよう。



【総評】
 前作のユーザーからの不満点や反省点を徹底的に分析してフィードバックさせ、キャラクター造形から独特の雰囲気なども一から見直し、結果的にシリーズ随一の非常に高い完成度の作品となった。次作『探偵神宮寺三郎 灯火が消えぬ間に』発売後、03年にデータイーストが倒産し、ワークジャム(こちらも12年に倒産)、現在の発売元となっているアークシステムワークスが引き継いだ現在も、本作を踏襲しており、シリーズの大きな転換点ともなった。


 主人公の神宮寺三郎だけでなく、助手の御苑洋子、ベテラン刑事の熊野参造、本作のゲストキャラクターである洋子の友人の妹「永田三貴」の4人をザッピングして多角的にストーリーを追えるのは前作同様だが、そのフローチャートもかなり分かりやすくなっている。基本的には1度神宮寺に絞ってクリアした後、他の3人の「その日」をプレイすると全体像がディテールまで把握できる。そして、アニメーションムービーや3Dシーンなどもかなりブラッシュアップされ、全てが高品質な、コマンド選択式アドベンチャーゲームの1種の頂点にまで昇華させた。



 神宮寺だけのモードだが、コマンド選択だけではなく、今までの調査結果をまとめてみたり分析して頭を整理する「推理モード(D-MODE)」や、特定の場所(主に部屋)ではポリゴンで描かれた360度の場所をくまなく調べていく「探索モード(S-MODE)」も、調査にメリハリと緊張感、臨場感を出すのに一役買っている。ゲームに詰まったら(あまり詰まるところはないが)、いつも通りタバコを吸えば何かしら閃くが、98年当時から徐々にタバコへの印象が悪くなって喫煙場所が少なくなってきているのが分かる。うんうん、喫煙者にとっては肩身狭いよなー。


 本作のメインシナリオは、前作『未完のルポ』で企画サポート担当だった稲葉洋敬氏が執筆。架空の麻薬「PCD」を通して、「何かに凝りなければ自分を変えられない現代人の甘さ」を痛烈に描いている。エンディングは今回の事件の各人の「心象」を語っており、神宮寺でクリアすれば、4人のエンディングを選択して見る事ができる。




 とにかく、現在の目で見ても本作の出来は極めて高いクオリティで、細部の細部に至るまで隙なく製作陣のこだわりが見える、アドベンチャーゲーム好きにはぜひともプレイしてほしい傑作だ。



Books
『『探偵神宮寺三郎 夢の終わりに』全記録 Jinguji Saburo Chironicle '87-'98』

 












【著】murmur's GROUP
【発売】メディアファクトリー
【発売日】1998年5月15日
【定価】1,200円


 本作のクリアフローチャートを章立てして丁寧に描いている他、メインキャラクターのラフ画、寺田氏を始め開発陣へのインタビューはもちろん、数多にあるハードボイルド小説の中から、主人公が神宮寺と同じ特徴を持つ個性的な私立探偵が登場する書籍の紹介。そして、1作目『探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』から前作『未完のルポ』までの攻略、イラストなどまで、まさに「全記録」の名著である。現在は残念ながら10倍以上のプレミアムが付いており、簡単に手に取る事が出来ないのが残念だ。滅べ、プレミア価格!







Goods
「『探偵神宮寺三郎 夢の終わりに』マグカップ」




【発売】データイースト
【発売日】1998年

 前に神宮寺グッズのほとんどを手放した事は書きましたが、マグカップだけは手元に残していたのでした。いえい。たぶん1,000円前後だった気がする。グッズ日常使い派なので、画材のマーカー立てに今でも我が家の第一線で活躍(?)しとります。


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