2026/06/06

マーベルランド

 


 



【発売】ナムコ
【開発】トーセ
【発売日】1991年6月28日
【定価】7,000円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】8M
【ジャンル】アクション




高難易度理不尽即死の連続、地獄の遊園地


【ストーリー】
 光と平和の国コニーランドの真ん中に、マーベルランドという大きな遊園地がありました。マーベルランドは妖精族が守っていましたが、それを面白く思わない者もおりました。地底族の王モウルです。ーマーベルランドを支配する者は、コニーランドをも支配するーこんな言い伝えが昔からありましたから、地底だけでなく地上も自分のモノにしたいモウルには、我慢ならなかったのです。モウルは他の種族をそそのかし、遂にマーベルランドを占領してしまいました。しかも、ルクシー姫をはじめ4人の守護精を、マーベルランドの至宝トライデントスターと共に、闇の水晶球へ閉じ込めてしまったのです。

 「ルクシー姫とマーベルランドが危ない!」

 ドラゴン族の王子パコは、マーベルランドへ向け出発したのでした。


【概要】
 オリジナル版は90年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)がアーケードで発売したアクションゲーム。アーケード版は高難易度だったため、メガドライブへの移植に際しては、難易度設定や残機の増える条件がやや緩和され、難易度の下がる措置が施されているが、実際にはほとんど下がっていない。「マーベルランド」は同じナムコの『ワルキューレの伝説』でも舞台となっているが、両者に設定の繋がりは特にない。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。「ワールド1 花の国」、「ワールド2 森と水の国」、「ワールド3 お菓子と夢の国」、「ワールド4 マーベル城」の全4ワールドからなり、各ワールドは6~7のラウンドで構成されている。全17ラウンド。各ワールドの終わりには中ボスがおり、相手によって様々なルールや操作法で対処する事になる。主人公の「パコ」はドラゴン族の少年で、ザコ敵はジャンプして上から踏み付けるか、アイテムの「分身」を取ると攻撃できる。他に坂道での勢いをつけたジャンプや匍匐前進、アイテム「ウィング」で空を飛ぶ事もできる。


【総評】
 明るいサウンドにファンタジックなグラフィックとは裏腹にかなりの高難易度だ。前述の様にメガドライブ版には若干の難易度調整が行われている。難易度設定が3段階できる様になり、「HARD」と「NORMAL」に加え「DIGEST」(他のゲームの「EASY」にあたる)が追加されている。また、パスワードによるエリアセレクトも可能。残機も8機まで増やす事ができる。ただし、「NOMAL」と「DIGEST」では全てのステージをセレクトする事はできず、全ステージをクリアするなら「HARD」モードでしかない。他にも移植によって様々な変更点があるものの、やはり高い難易度である事には変わりはない。


 操作は十字キーとBボタンだけと至ってシンプルだが、「遊園地」という華やかな場所を描き込んだグラフィックが原色に近く、おじさんは目がチカチカするぞ。それに重なって敵キャラクターが現れ、背景と溶け込む。敵はジャンプして踏み付ける事で倒せるが、この「当たり判定」が結構シビアなため、ズレて触ってしまうと即死である。逆に踏み付けると即死してしまう敵キャラクターもワールド1から登場する。また、パコは歩いたりジャンプ後に若干「滑る」ため、狙った所にビシっと着地できず、それで水中に落ちたりすれば即死。いわゆる「初見殺し」も多く、思わぬところで即死と、即死のオンパレード、地獄の遊園地である。悪魔将軍にでも造られた遊園地じゃないか?

 中ボス戦はワールド1では「ポカスカじゃんけん」。3本勝負の2本先取だが、引き分けの場合は相手の勝ちになる理不尽さで即死。ワールド2ではジェットコースターに乗れるが、これが2種類あり、途中で乗り換えるため、同じエリアを2周しなくてはならず、その間に即死するであろー。もちろん、乗り換えに失敗すれば落下して即死だ。中ボス戦は連打勝負の「綱引き」。ワールド3は「お菓子の国」というだけあってオブジェクトのほとんどがお菓子になっているが、「わーいエクレアの雲が浮いてるぞー水中には100%濃縮オレンジジュースだー」などと空を見上げながらオレンジジュースに飛び込めば通常の水と同じく即死である。


 その後は難しくて僕の腕では無理ゲーでした(←そーゆー事もままある)。ラストボスの「モウル」との対戦は2回戦だったり、更にモウルを倒した後は崩れるモウル城を脱出したりするらしいが、いずれにせよ今後も即死は続くであろー。僕の様にナムコのゲームが好きでも、ちょーっとバランス調整を雑にやってやしませんかと思いたくなる。ギミックなどは楽しさが見出せるため、せめてライフ制にしていればもっとゲームを楽しめたかもしれない。

 アーケード版はWiiやニンテンドーSwitchなどに移植されているが、このメガドライブ版はどのコンシューマ機にも移植されていないにも関わらず、中古市場では1,500円前後と比較的入手しやすい。しかし、死にまくりんぐである。まいっちんぐー。


(C)1989 1991 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/06/03

ビクトリーゴール ワールドワイドエディション





【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】セガ・エンタープライゼス(チームアクイラ)
【発売日】1996年11月29日
【定価】5,800円
【媒体】セガサターン用CD-ROM
【ジャンル】スポーツ
【周辺機器】セガマルチコントローラー、マルチターミナル6対応
【レーティング】全年齢




次作までの「繋ぎ」ゲーの活用方法


【概要】
 『Jリーグ ビクトリーゴール'96』の続編。世界各国から選ばれた48チーム、8つに分けられた各ブロックを代表する6チームずつが世界の頂点を目指す。そのため、プレイする度に各ブロックの出場国が変わる。操作方法や操作感覚はソフト『'96』から引き継がれている。現在ではJリーグや日本代表のサッカーゲームを作る際は担当協会とライセンス契約を交わし、その代わりにゲーム内でクラブや選手を実名で使えるが、本作は全て架空の選手名である。


【ゲームシステム】
 これまでのシリーズ同様、トップビュー、サイドビュー、クォータービューへの切り替え式サッカーゲーム。ゲームモードは任意の国同士で戦える「エキシビジョン」、これまた任意の国をブロックごとから選べる「参加チームセレクト」、全48チームの頂点を目指す勝ち抜き戦「ワールドワイドカップ」、4~16チーム参加の「カップトーナメント」、選手名を自由に変更できる「選手名エディット」など。使用できる48チームは以下の通り。
・イングランド、スペイン、イタリア、スイス、ポーランド、ノルウェーの「ヨーロッパ1」。
・フランス、ルーマニア、デンマーク、アイルランド、クロアチア、ギリシャの「ヨーロッパ        
 2」。
・オランダ、ブルガリア、ベルギー、ウェールズ、トルコ、ロシアの「ヨーロッパ3」。
・ドイツ、ポルトガル、スウェーデン、スコットランド、北アイルランド、オーストリアの 
 「ヨーロッパ4」。
・ナイジェリア、南アフリカ共和国、カメルーン、エジプト、リベリア、モロッコの「アフリカ」。
・日本、中国、韓国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オーストラリアの「アジア/オセアニア」。
・アメリカ、カナダ、メキシコ、コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラスの「北アメリカ」。
・ブラジル、コロンビア、アルゼンチン、ウルグアイ、ボリビア、パラグアイの「南アメリカ」。


【総評】
 オープニングムービー及びオープニング「TRY!!!」、そして試合中のBGMはその「TRY!!!」のインストゥルメンタルが流れ、もう1曲新曲が追加されているが、こちらはなんかポコペコポコペコ鳴ってるだけのヘボい感じだった。他のBGMは全て『'96』からの流用で、それはそれで別にいいんだけど、さすがに前作の歌のインストだったエンディングBGMまで同じなのは手抜き感を否めない。また、BGMを定番の「実況」にも変更できるが、知らない外国人のおじさんが1人英語で話してるだけだった。

 全体的にはシリーズ共通の高いクオリティを維持しているが、どーしてもサウンドの流用、目新しさのなさがが、ユニフォームのテクスチャーマッピング他をちょちょっと変えれば出来ちゃう『Jリーグ ビクトリーゴール'97』までの「繋ぎ」と言われても仕方のない出来だ。これは初代『Jリーグ ビクトリーゴール』から前作までの間に発売された
『セガ インターナショナルビクトリーゴール』も同じだった。まあ、要するにワールドカップのライセンス契約をしていない『ビクトリーゴール』の世界版ですな。



 さて、では、このソフトをどう活用しようと考えた。考えたったら考えた。フツーに本作をプレイする機会はそうそうないだろー。ならば、そうだ!選手エディットだ!と私のゴーストが囁き、僕の応援するジェフユナイテッド市原・千葉に所属した歴代外国籍選手に名前を変えて「ゲーム用データベース」にしてしまおうと3日3晩夜なべして本作に登場する国のかつての名選手達を登録していった。この際、架空の名前は邪魔なので、他の架空選手は数字に変えた。ジェフ千葉は「多国籍軍」と呼ばれ、いろんな国から外国籍選手達がやって来たが、旧ユーゴスラビア圏では91年から01年まで続いたユーゴスラビア紛争のため、特に多くの選手がやって来た。ただし、本作発売時はまだ戦時中であり、国連の制裁によってスポーツの国際大会への出場が出来ず、まだ本作での地図ではセルビア・モンテネグロ(新ユーゴスラビア)は割愛されている。また、ジェフ千葉で最初の外国籍選手であるパベル・ジェハーク氏(現SKスラヴィア・プラハアシスタントコーチ)やフランタ氏(FCヴィクトリア・プラゼニスポーツディレクター)の故郷であるチェコの力もまだ世界的には注目されておらず、これも割愛されている。逆にブラジル人選手や韓国人選手は多いため(特にブラジルは全選手入らず)、ポジション無視でエディットした。こうすれば、ジェフ千葉に新外国人選手が入団する度に本作を起動する必要ができるのだ。あったまいー!


 余談だが、Jリーグのゲームで初の実名を使用したのは、93年に発売された『Jリーグ プライムゴール』(ナムコ)、世界版は93年発売のスーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システム用『FIFA インターナショナルサッカー』(エレクトロニック・アーツ)で、現在ではサッカーゲームを作る際には必ずJリーグなどの契約が必要であり、国内での窓口はコナミデジタルエンタテインメントが請け負っている。


(C)SEGA ENTERPRISES,LTD.,1996

2026/06/01

カプコンベルトアクションコレクション

【発売】カプコン
【開発】カプコン(第1開発部)
【発売日】2018年9月6日(ダウンロード版)(パッケージ版:2018.12.6)(Best Prise版:2022.12.8)
【定価】1,990円(ダウンロード版)(パッケージ版:¥3,300)(コレクターズ・ボックス版:¥5,800)(Best Prise版:¥2,750)
【媒体】ニンテンドーSwitch用ダウンロードデータ
【容量】772MB
【ジャンル】オムニバス/アクション
【レーティング】CERO:B(12歳以上対象)




昔のカプコンが好きだ!ベルトアクションも好きだ!


【ストーリー】
 1990年代にゲームセンターを席巻した『ファイナルファイト』をはじめとするカプコンのベルトスクロールアクションが、初移植2タイトルを含む7タイトルを収録し、アーケード版忠実再現で現行機に蘇る!全てのタイトルでオンライン協力プレイが可能!「日本版」と「海外版」の2バージョンが収録されているので、遊びたい地域に合ったバージョンに切り替えて共闘を楽しもう。更に、「ギャラリー」では初公開を含むイラストや秘蔵の開発資料の数々を鑑賞できるぞ!



【収録作品】
01.ファイナルファイト(89年12月14日)
02.ザ・キングオブドラゴンズ(91年9月4日)
03.ナイツ オブ ザ ラウンド(92年1月)
04.天地を喰らうII 赤壁の戦い(92年10月)
05.パワードギア(94年10月)
06.キャプテンコマンドー(95年3月17日)
07.バトルサーキット(97年4月)


【概要】
 カプコンのいわゆる「ベルトアクションスクロール」と呼ばれるシリーズを完全収録したオムニバスソフト。ゲームのみならず、「ギャラリー」モードでは告知ポスターからノートに書かれた古いグラフィック資料まで収録。『パワードギア』、『バトルサーキット』は家庭用ゲーム機では初の移植。全てのタイトルでオンライン対戦が可能。先にニンテンドーSwitchやプレイステーション4などでダウンロード販売され、後にパッケージ版としても発売された。


【ゲームシステム】
 「ベルトアクションスクロール」とは、疑似的に「奥行き」が表現された横長ベルト状のフィールドを右方向に進んで行き、登場する敵を全滅させるとスクロールが進行するサイドビュー形式のアクションゲーム。国内では本作にも収録されている『ファイナルファイト』がこのジャンルを確立させた。他にも『熱血硬派くにおくん』シリーズ(テクノスジャパン)や『ベア・ナックル』シリーズ(セガ・エンタープライゼス)などが人気を博し、アーケードでもコンシューマでも一時代を築いた。



【総評】
 当ブログは10回に1回オムニバスソフトの紹介、そして、年代は80年から00年までとしていたが、100回突破記念とゲームを取り巻く環境も変わってきたため、レトロゲームに限って今回からニンテンドーSwitchも取り扱う事にしましたよー。


 本作は「オンorオフライン」、「オプション」、「ギャラリー」の3モードが選択できるが、せめてもうひとつ「サウンドテスト」くらいは欲しかったところ。「ギャラリー」モードはとにかく膨大な資料が収められており、特に鉛筆画のラフデザインや、大きな紙を切り貼りしてステージ構成が描かれており(変色したセロテープが歴史を物語っている)、これだけでもじっくり見ていれば1時間以上はかかるだろう。アナログでの資料は見ているだけで楽しい。


 収録作品は、ベルトアクションには欠かせない『ファイナルファイト』、女っ気がひとつもない剣と魔法の世界を舞台にした『ザ・キングオブドラゴンズ』、中世の『アーサー王物語』の『円卓の騎士』をモチーフにした『ナイツ オブ ザ ラウンド』、漫画家の本宮ひろ志原作の血がドバドバ出る『天地を喰らうII 赤壁の戦い』、キャプテンのテーマがイカス4人同時プレイも可の『キャプテンコマンドー』、メカを装着しながら進んで行く家庭用機では初移植の『パワードギア』、こちらも初移植で4人同時プレイ可能な『バトルサーキット』の全7作。

 コンシューマ機でのベルトアクションのいいところは、コンテニューを「無制限」にしてボタンをガチャガチャしてれば初心者でも愉快に遊べ、ストレス発散痛快愉快なところである。頭を使わせるゲームが多い中、頭ん中カラッポにして楽しく遊べる「ゲームの原点」がここにある!みたいな。


(C)CAPCOM CO.,LTD. 2018,  (C)CAPCOM U.S.A., INC. 2018 ALL RIGHTS RESERVED.