【発売】バンダイ
【開発】ベック
【発売日】1991年4月6日
【定価】8,500円
【媒体】スーパーファミコン用カートリッジ
【容量】4M
【容量】4M
【ジャンル】アクション
開発陣の徹底したこだわりが見えるウルトラ作戦第1号
【ストーリー】
大宇宙。怪光を放って飛ぶ青い玉と、それを追う赤い玉。ビートルでパトロールしていた科特隊のハヤタ隊員は、地球に侵入したこの青い玉を追跡していた。だが、続いて現れた赤い玉にビートルは衝突。ハヤタを乗せたまま墜落し、そのまま爆発炎上してしまった。燃え盛る炎と、残骸の中で横たわるハヤタ。その身体がフワッと浮かび始めると、赤い玉に包まれ始めた。赤い玉の中、ハヤタは意識の底から問いかけた。
「おい、誰だ、そこにいるのは。キミは一体何者だ」
「M78星雲の宇宙人だ」
宇宙人はハヤタと一心同体となり、地球の平和のために働きたいと、ベータ―・カプセルをハヤタに渡した。青い玉となって地球に侵入したベムラーがその姿を現した時、M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、ベータ―・カプセルで宇宙人に変身した。マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する、不死身の男となったのだ。ベムラーを倒した宇宙人をハヤタは「ウルトラマン」と名付け、平和を乱す怪獣や宇宙人との戦いが始まった。それ行け!我らのヒーロー!!
【総評】
格闘アクションゲームとしてはやや粗削りで単調な部分もあるにはあるが、タイトル画面から全編に渡って開発陣の『ウルトラマン』に対するこだわりが随所に見られ、横で見ているだけでも楽しい。登場する怪獣や宇宙人の選択も「10体選ぶならこれ以外にない」という連中ばかりだ。
【概要】
円谷プロダクションによって制作され、66~67年に全39話放送された『ウルトラマン』は、60年経った現在でも特撮ヒーロー番組不動の金字塔的作品であり、本作はバンダイ(現バンダイナムコゲームス)のスーパーファミコン参入第1弾ソフトである。開発は『機動警察パトレイバー』や『ゲゲゲの鬼太郎 復活!天魔大王』など、原作付きのゲーム化には定評があるベック(現B.B.スタジオ)。本作発売と同時にアーケードでも同時発売された(発売はバンプレスト)。
【ゲームシステム】
サイドビュー形式のアクションゲーム。1人プレイ専用。キックやパンチ、投げ技などで相手のパワーゲージを減らし、「FINISH」と表示されると「スペシウム光線」で相手を倒せる。逆に言えば、いくらダメージを与えても、スペシウム光線でしか止めを刺せず、相手のパワーも少しづつ復活してしまう。スペシウム光線は「必殺技ゲージ」を最大に溜めると発射できる他、「スラッシュ光線」、「ウルトラアタック光線」、「八つ裂き光輪」など、止めは刺せないが他の必殺技も選択できる。
タイムリミットは3分間で、60秒を切るとウルトラマンのカラータイマーが青から赤に変わり、警告音が鳴る。更に残り30秒になると警告音の感覚が短くなる。相手にやられるか、3分間以内に勝負を付けられなければ敗北だ。コンティニューはないが、タイトル画面でセレクトボタンとスタートボタンを同時に押すとコンフィグ画面になり、難易度設定ができる。全10ステージ。
【総評】
格闘アクションゲームとしてはやや粗削りで単調な部分もあるにはあるが、タイトル画面から全編に渡って開発陣の『ウルトラマン』に対するこだわりが随所に見られ、横で見ているだけでも楽しい。登場する怪獣や宇宙人の選択も「10体選ぶならこれ以外にない」という連中ばかりだ。
ステージ1は、当然テレビ第1話「ウルトラ作戦第1号」より「宇宙怪獣 ベムラー」。動きも遅く、練習相手にちょうどいい。ステージ2は、第22話「地上破壊工作」より「地底怪獣 テレスドン」。尻尾が長く、火炎攻撃も放ってくる夜間ステージ。ステージ3では、こいつは外せない第23話「故郷は地球」の「水棲怪獣 ジャミラ」。残念ながらゲームでは「ウルトラ水流」は使えないが、これは初見のプレイヤーには分からないだろうという苦渋の決断らしいが、ステージクリア後のグラフィックは、他のステージとは違う特別仕様になっている。ステージ4は、第17話「無限へのパスポート」より「四次元怪獣 ブルトン」。独特の形をしており、こちらが攻撃を仕掛けても突如消えたり、「怪光線(金縛り)」でウルトラマンの体力を吸い取る(Aボタンの連打で脱出できる)など、このあたりから難しくなってくる。ステージ5、第25話「怪彗星ツイフォン」より「どくろ怪獣 レッドキング」は、投石をしてくるが、ブルトンよりは簡単に倒せるだろう。
ステージ6は、第2話「侵略者を撃て」からお馴染み「宇宙忍者 バルタン星人」。こいつが前半戦の難敵と言ってもいいだろう。腕のハサミはリーチが長く、「赤色凍結光線」も発射される他、分身攻撃や回転大ジャンプなど、ここでつまづくプレイヤーも少なくないと思う。ここを乗り越えステージ7は、第26話及び第27話「怪獣殿下(前後編)」の「古代怪獣 ゴモラ」。大阪城の背景であるが、ゴモラの尻尾は生えてる。劇中ではこの時点で尻尾は切れているが、そう描くとファン以外へはミステリー要素になるため、ジャミラの倒し方と同じ「アクションゲームとしての見栄え」を採ったのであろう。その尻尾での巻き付き攻撃をしたり、長距離を突撃してくる。
ステージ8は、これまた強敵、第33話「禁じられた言葉」の「悪質宇宙人 メフィラス星人」。ビームの他、ブルトンより早く頻繁に行われるテレポーテーションなど、場合によってはスペシウム光線を2回使うのも手だ。このステージでも通常と異なるステージクリア演出がある。ステージ9は、第37話「小さな英雄」より「怪獣酋長 ジェロニモン」。後半ステージでは比較的簡単な方だ。そして、最終ステージ10は、第39話「さらばウルトラマン」よりもちろん「宇宙恐竜 ゼットン」である。これまでの9ステージが前座ではないかと思わせるほど難関なステージであり、テレポーテーションでなかなか技が当たらない厄介な敵である。尚、ゼットンはウルトラマンでは倒せないが、要は劇中と同じ流れである。
とにかく背景に至るまで、前述した様に開発陣のこだわりと『ウルトラマン』への愛情を感じる、キャラクターゲームとしては一流と言ってもいい作品である。『ウルトラマン』を題材にしたゲームは多々あるが、87年発売の第1作目ファミコン用ディスクカード『ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲』以外は、ディフォルメ化された物ばかりで、リアルタイプのゲームは第1弾以来である。
同システムを受け継いだ続編は、93年にスーパーファミコン用ソフト『ウルトラセブン』と海外版スーパーファミコンのスーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システム用ソフト『ウルトラマングレート』に、本作自体の移植はハードによって登場怪獣の増減はあるが、アーケード、メガドライブ、ゲームボーイ、ワンダースワンカラー、携帯電話のiモードにまで移植されている。こういったキャラクターゲームは版権の問題でなかなか実機以外でプレイする機会はないが、中古市場ではカートリッジのみだと1,000円以下なので、ファンはぜひプレイしよう!デュワッ!
Books
『ウルトラマン オフィシャル・バトル・ブック』
【監修】円谷プロ
【発売】小学館
【発売日】1991年5月10日
【定価】780円
レイアウトデザインは凡百な攻略本と変わらないが、そこは信頼のおける小学館のワンダーライフシリーズ。全10ステージの攻略法の他、テレビ全39話の登場怪獣&宇宙人の写真入りストーリー解説、科学特捜隊所有の全メカ兵器解説、ビデオ&レーザーディスク(当時はDVDなんかなかったんだよー)、歴代ゲーム及びレトロ玩具の紹介(全て写真付き)。また、ウルトラマン=「ハヤタ・シン」役の黒部進氏、円谷プロ常務取締役製作部長(当時)の満田穧(みつた かずほ)氏(『セブン』でのウルトラホーク1号の発進シーンで基地内に響く「Fourth Gate, Open!」の声も演った人だぜ!)、作家のいとうせいこう氏のインタビューも掲載。怪獣の出現マップや懐かしさを感じる図解、更には怪獣画家の第一人者で本作のボックスアートを手掛けた開田裕司氏のピンナップまで付属と、さすが充実の内容。買って損はないっつーかこれだけの内容ならお得ですな!
(C)円谷プロ (C)BANDAI 1990


























