2026/08/05

ミッキーマウス 不思議の国の大冒険





【発売】ハドソン
【開発】ハドソン
【発売日】1987年3月6日
【定価】4,900円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】64Kbit
【ジャンル】アクション




ディズニーのこだわりに応えたハドソンらしい佳作


【ストーリー】
 夢の中で「不思議の国」に迷い込んだアリス。楽しく遊んでいるうちに、トランプの女王に捕まって帰れなくなってしまいました。ディズニーの仲間達と遊んでいたミッキーの耳に、遠くからアリスの声が聞こえました。「ミッキー、助けてーっ!」、「アリスが大変だ!」。仲間達に応援されて、ミッキーと仲良しミニーがアリスを助け出しに行く事になりました。ハラハラドキドキがいっぱいの不思議の国に向かって、「さあ、出発だ!」。


【概要】
 本作はファミコン初のウォルト・ディズニー製のキャラクターを使用しており、ディズニー側の厳しいチェックをクリアし、雰囲気やBGMを世界観に合わせている。「ミッキーマウス」と「ミニーマウス」の2人で行動するのもディズニー側からの要望だったが、ハドソン(現コナミデジタルエンタテインメント)は見事に破綻なく良質なアクションゲームに仕上げた。本国のニンテンドー・エンターテイメント・システム版は、カプコンU.S.A.社からリメイクされ発売されている。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著)の世界を舞台に、ミッキーとミニーが「トランプの女王」にさらわれた「アリス」を救い出すのが目的。プレイヤーはミッキーを操作し、その後ろ、キャラクター1人分のスペースを開けたミニーがトレースして着いて来る。そのため、ミッキーがギリギリのジャンプで穴などを超えても、1キャラクター分のスペース後方にいるミニーは穴に落ちてしまう。ただし、敵の攻撃はミニーにはヒットしない。武器は「消しゴム」。ライフ制で全5ステージ。


【総評】
 前述した様に、ディズニー側のキャラクターチェックの厳しさは、後に開発者も語っていた。また、ミニーが着いて来るのも、「ミッキーとペア」という先方の要望だったとの事。中でもパワーアップキャラクターの「ドナルド・ダック」の顔には修正が何度も入ったらしい。その甲斐あってか、ファミコンのグラフィックとしては各キャラクターとも非常に似ていて、かわいらしい。ゲームが始まると、まずは武器となる「消しゴム」を探す。「倒す」や「殺す」ではなく、「消しゴムで消す」という表現はディズニーへのハドソン側の配慮だろう。


 ゲーム自体もまとまってよくできている。ミッキーの操作性や、何もない所に消しゴムがヒットするとアイテムが出現するなど、非常にハドソンらしい作品だ。ミッキーのジャンプは若干のクセがあり、『迷宮組曲 ミロンの大冒険』と似た操作感覚と言っていい。実際、この時期はハドソンがノってる時期だけあって、本作も『迷宮組曲』同様に活き活きとした作品に仕上がっている。サウンドも『迷宮組曲』の国本剛章氏が担当している。

 コンティニュー方法は取扱説明書に書かれているし(ゲームオーバー画面でコントローラの右とスタートボタンを同時押し)、裏技でステージセレクトも可能と、初心者救済措置もあり、一見するとライトユーザー向けに映るかもしれないが、実際にはミッキーの後ろをトレースして来るミニーの存在や、画面を切り替えると(ボス以外)復活する敵キャラクター、ランダムにミニーが鳥さんに連れさらわれるとミニーを探すためにステージを無駄に彷徨い歩く事になったり、いろいろ大変である。一方、ライフは各ステージの固定オブジェを消すと出現する「ダイヤモンド」で回復できたり、Bugってハニーじゃねえ「ティンカー・ベル」が無敵にしてくれたりもする。



 ステージは、サイドビュー形式と、画面切り替え式の探索型の2通りに分かれており、どちらもよくできている。ただ、探索型ステージでミニーがさらわれると(フツーの鳥さんとさらっていく鳥さんのグラフィックは全く一緒)、ランダムの隠しアイテムである「鍵」を見つけ、その上でこれまたランダム要素のあるミニゲームの部屋で、4つあるオブジェクトの内、ダミーの3つを全て取らなければ救出できない。これが、何の説明もなしに急に部屋に放り出され、変なオブジェなうえ、一発で当てなければ再度外に出て、また鍵探しからやり直しっつーのがしゃらくせえ。また、ステージ3「Woods Land」は春夏秋冬の森が舞台だが、ループにハマりやすいうえに、一部では「わざと」ループしなければいけないなど、こいつもしゃらくせえ。そんでもって、ミニーが一緒でなければ、例えボスを倒してもそのステージからは出られない。更にステージ5「Queen's Palace」など、段差が多いステージでは、ミッキーとミニーの間合いが取り辛く、場合によってはミニーを先行させたり別の場所から遠隔操作しなければならないなど、張っ倒したくなるほど手のかかるガールフレンドである。


 そんな足手まといっぽいミニーだが、ミニー用の消しゴムを取ると、敵の当たり判定がないため、「ミニー無双」でミッキーはノーダメージのままボスを倒せる。人間もネズミもいい面と悪い面があるのだ。ていうか、今までミニーは「ミッキーの妹」だと思ってたくらいおじさんはディズニーには疎いゼ!



 全5ステージとややボリューム不足なうえ、特にやり込み要素もないが、同時期のキャラクターゲームの中では頭1つ分抜けた佳作である。余談だが、他機種他メーカーのミッキーマウスを題材にしたゲームもどれもいい出来でねぇ。やっぱ版元が自分とこのキャラクターや世界感を大切にしたいとチェックを厳しくしている結果かもしれない。妥協しないキャラクターゲームとして、「ディズニーゲームにハズレなし」と言ってもいい。個人的にはディズニー作品は好みじゃないんだけど、ゲームだけは別なのだ。


CHARACTERS (C)1987 The Walt Disney Campany. PROGRAMMING (C)1987 HUDSON SOFT

2026/07/30

悪魔城ドラキュラ

 



【発売】コナミ
【開発】コナミ(開発2課)
【発売日】1993年2月5日
【定価】3,900円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】1M
【ジャンル】アクション




傑作ゴシックホラーアクションシリーズ第1作


【ストーリー】
 中世ヨーロッパにある平和な小国トランシルバニア。この国にはドラキュラにまつわる伝説がある。

 「魔王ドラキュラは百年に一度、キリストの力が弱まる頃、邪悪な心を持つ人間の祈りによって復活する。そして、その復活の度に、彼の魔力は強くなる」

 ある年のイースターの夜、街ではキリストの復活を記念して壮大なカーニバルが催されていた。それは、かつての英雄「クリストファー・ベルモンド」がドラキュラを滅ぼしてから、ちょうど百年が経とうとしていた時だった。突如、邪悪な雷鳴が街を覆い、一筋の稲妻が修道院を貫いた瞬間、暗黒の野望を持つ魔王ドラキュラが再びこの世に舞い戻った。この危機を救おうと、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年「シモン・ベルモンド」は、父譲りの不思議な力を秘めた鞭を手に、1人、ドラキュラ城に乗り込んで行ったのである。


【概要】
 オリジナルはコナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)から86年にファミコン用ディスクカードで発売されたアクションゲームで、93年にファミコン用カートリッジで復刻された。ディスクカード版との大きな違いは、ハード上の仕様で音源が1音減っている点と、難易度に「EASY」モードが追加された点、セーブ機能がなくなった点である。ただし、セーブ機能については『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』で復活している。
 本項では『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』収録作品として、収録されたオリジナル版(ファミコン版カートリッジ)について記述する。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。主人公「シモン・ベルモンド」を操り、「ドラキュラ」を倒すため、悪魔城までの道のり、そして、城内を進んで行く。武器の「鞭」は2段階にパワーアップする。他にサブウェポンとして、「十字架(クロス)」、「斧」、「聖水」、「懐中時計」があり、各所にあるロウソクを消すと出現する「ハート」を集めると、使える回数が増える。また、一部のブロックを鞭で壊すと体力回復の「肉」が出現するため、怪しそうな所は鞭で叩いてみると吉。全6ステージ。



【総評】
 まず、第1作目にも関わらず、高いクオリティで世界観とゲーム性が確立されている事に改めて驚く。鞭が正面にしか打てない、攻撃中は移動できない、空中制御ができない、ダメージを受けると一瞬固まる&後退するなど、動きの制限も多くあるが、これがデメリットではなく、かえってリアリティを出しており、難易度は高め。プレイヤーのアクションゲームのセンスが求められる。おお、じゃあ、やってやろうじゃねえか!まだ1作目なので「力押し」でボスを倒すしかない場面もあるが、これが、いわゆる「魅せるプレー」へと後々繋がるわけだ。ここに『ドラキュラ』シリーズの「美学」があると個人的には勝手に思っている。高い難易度も何度も繰り返しプレーする事で徐々に先へと進め、理不尽さはない。もちろん、何度も繰り返すのが嫌で放り投げるプレイヤーもいるだろうけどさ。そこは個人の好みですな。



 敵キャラクターもどいつもこいつも個性的で、後のシリーズにも登場する「常連」も多い。一方、ボスの中では本作でしか登場しない「双子のミイラ男」や「背むし男とフランケンシュタイン」などもいる。レギュラーのボスキャラクターの中では、ドラキュラと戦う前に相まみえなければならないシリーズ通しての強敵「死神」。まず、死神のいる場所へ行くまでが難関であるが、こいつを倒せばドラキュラは目前、諦めずに何十回とチャレンジが必要だ。僕の場合(←ヘタの横好き)。



 当時のゲームは全体的に難易度が高く、トライ&エラーでなんとかクリアするってのが多かった。中には「ただ難易度さえ上げりゃいい」っつー理不尽なゲームもたくさんあったが、シリーズが現在も続いてる本作は、開発者がプレイヤーに真っ向から勝負を挑んできたゲームとも思える。実際、いろんなメーカーの元開発者の人達がそういう思いで作ってたって話は近年よく目にするんだよね。ならばこちらも受けて立とう!


 そしてそして、『ドラキュラ』と言えば、今も数々の名曲を輩出しているサウンドも欠かせない(断言)。コナミ矩形波倶楽部による、時に躍動感溢れるハイテンションな、時に不気味さを醸し出す静かな名曲の数々。スーパーファミコン版の時にも述べたが、本作「Vampire Killer」、『ドラキュラII 呪いの封印』の「Bloody Tears(血の涙)」、『悪魔城伝説』の「Beginning」という後に「ドラキュラ三大名曲」と言われる各メインテーマをはじめ、秀逸なサウンドは、シリーズが進むにつれ作曲者が入れ替わろうと未だ健在である。本作だと「Vampire Killer」から始まり、他のシリーズよりも「ゴシックホラー」感が強めだが、これもまたよし!「Vampire Killer」を作曲したのは、85~87年までコナミに在籍していた寺島里恵氏で、短い期間に『グーニーズ』『がんばれゴエモン!からくり道中』なども担当。現在はゲーム業界から退いているらしいが、文字通り後世に残る名曲である。

 『悪魔城ドラキュラ』というゲーム内容は別だがナンバリングやサブタイトルがタイトルに入っていない作品は、前述したスーパーファミコン版の他、86年発売のMSX版、88年のアーケード版(06年にプレイステーション2用ソフトとしてハムスターより『俺たちゲーセン族 悪魔城ドラキュラ』名で移植)、93年発売のX68000版がある。また、本作自体も多くの機種に移植されており、今でも手軽にプレイできるので、1度はやってみよー!


(C)KONAMI 1986,1993 ALL RIGHTS RESERVED. (C)2025 Konami Digital Entertainment

2026/07/25


シンプル1500シリーズVol.36 ザ・恋愛シミュレーション
~夏色セレブレーション~



 




【発売】D3パブリッシャー
【開発】ヒューネックス、ガイナックス、知遇プロ
【発売日】2000年8月24日
【定価】1,500円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】シミュレーション




面倒な「フラグ立て」と面倒な「恋愛」


【ストーリー】
 8月の初旬、有名私立高校に通い、寮生活を送る高校3年生のキミの元に、故郷の父親から電話がかかってくる。

 「21日には、必ず実家に帰って来い!」

 キミは、父親の有無を言わさぬ物言いを不信に思いながら、3週間後には実家に帰る事にした。しかし、今は夏休みの真っ最中。バイトや勉強もしなくちゃいけないけど、遊びにも行きたい!クラスメイトの女の子とデートしたり、素敵な出会いがあったり…。3週間後、旅行気分でキミは、心を寄せている女性を誘って実家へと帰った。キミを待っていた父親は、1人の女性をキミに紹介する。

 「お前の許嫁だ」

 18歳の夏に起こった突然の出来事。好きな彼女と許嫁…キミの気持ちは?



【概要】
 オリジナル版は99年にヒューネックスがWindows98で発売した恋愛シミュレーションゲーム『夏色Celebration』。D3パブリッシャーの『シンプル』シリーズは、プレイステーション用ソフトの平均価格が5,000円以上だった折、98年に『シンプル1500シリーズVol.1 ザ・麻雀』を1,500円で発売、99年には売上50万本を突破し、01年には100万本に達した。同シリーズは、その後も作品テーマをひとつに絞り、装飾は削り落とし、ゲーム性を徹底的に追及、「1,500円」という廉価で数多くの作品を輩出した。そんなシリーズの中で、初の他社開発ソフトを移植したのが本作である。ボリュームはそれまでのシリーズとは比べ物にならず、後にドリームキャストなどにも移植されている。オリジナル版の一部はグラフィック描写が年齢制限(R指定)に引っかかるバージョンもイベントで発売されたが、本作はR指定のない「通常版」の移植である。キャラクターデザインは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』制作のガイナックスが担当している。



【ゲームシステム】
 プレイヤーは夏休み中の高校3年生。1日の流れは、学生寮から始まり、午前中は学校で夏期講習。午後は自由に行動でき、複数の移動先から1ヶ所を選択して行動できる。この際、電話番号を知っている女の子なら、電話が繋がれば居場所が聞ける。また、ふらっとただ散策するだけでも後のフラグが立つ場合もある。夕方は決まった曜日にバーガーショップでアルバイト。夜は寮の部屋でパソコンを使ってセーブをする他、途中からは寮を抜け出す事もできる。大まかな平日1日の流れはこんな感じだ。

 登場する女性キャラクターは、「2つの潜在的な性格」が設定されており、例えば、最初のプレイと2周目以降のプレイ時では同じ選択肢を選んでも反応が変わる。また、キャラクターの性格だけではなく、2周目以降は街の構成も変化する。

 恋愛対象となるキャラクターは、明朗快活サバサバした性格で恋愛対象としては1番まともな「朝香久美子」、偶然会うしかないカメラマン志望の「須藤彩」、やべえ二重人格のメンヘラっ娘「京野夕凪」、バイト先の先輩で女子大生なセクシーおねーさんだが付き合ってる男がやべえ「高瀬絵里菜」、小学生っつー時点でいろいろやべえ「桜咲真歩」、人気アイドルとは仮の姿でその正体は真歩という結局小学生でやっぱやべえ「桜野恵瑠」、意中の女の子も決まりなんとなく仲良くなりかけた頃に登場するお邪魔キャラクターでやべえくらいの鬼ストーカー許嫁「小早川雫香」の7人。男友達も2人いるヨ。


【総評】
 野郎どもっ!夏だぜーっ!…あ、やっぱ、野郎は帰って。ごめん。ジークナオン!←うるせえ。つーわけで、夏と言えば甘じょっぺえチャラチャラした恋の季節である。本作は8月20までと、21日の実家帰省後に恋愛対象キャラクターが固定された2部構成になっている。久美子、夕凪、絵里菜はデフォルトで登場するが、他のキャラクターはどうやったら会えるのかなかなか分からんとばい。おそらくはデフォルトの3人は無視して、放課後にいろんな場所に足を運んでみるしかないと思う。たまーに選択肢が出るが、これも後のフラグ立てに大事なので、よく考えて答え…ても、正解は「相手の性格次第」だ。前半パートはイベントを含めわりとタンパクな感じだが、後半パートは「恋人」だからこその「面倒臭さ」が全面に押し出され、おじさんは時々白目になるのだった。


 前述した様に、本作は各キャラクターに2通りの性格が用意されており、これはゲームスタートから2日後の8月2日の時点でランダムに決まる。また、タンパクな前半パートでも実際にはシビアで複雑な「フラグ立て」が発生しており、1周目でよかった選択肢の答えが2周目でもそうとは限らない。また、最悪の場合は後半パートは選択肢が少なく、どれを選択してもバッドエンドで詰まってしまう。簡単と思っていた久美子で後半パートの選択を変えても2回バッドエンドだったぜコノヤロー。



 オリジナル版が発売されたのはWindows98が発売されてから1年後と考えると、キャラクターの輪郭線が荒かったり、ユーザーインタフェイス周りが貧弱など、多少のアラは見えるが、よくまとまっている。また、携帯電話が普及し始めた頃なので、ゲーム内にアップで映し出される携帯電話を見て刻の涙を見るが、ゲームとしては特段古臭さは感じさせない。ただ、難しい。ベタな展開を狙おうとしても、前半パートのどこかでフラグが立っていなければ、容赦なくバッドエンドだ。恋とはそーゆーものであるとかの有名な魯山人も言っておった(うそ)。

 多賀谷洋子氏のサウンドはかなりいい。特に爽やかで明るい「久美子のテーマ」や「Dancing in the street」、緊迫感ある「Tention」、エンディングテーマなど、「サウンドモード」でじっくり聴いてほしい。あ、青少年には気になるR指定箇所だが、僕が調べた限りではエンディングでバストアップのCGがある程度で、これも恋人と結ばれて各キャラクターの幸せそうな笑顔を目立たせるものであり、脱衣麻雀レベルを期待してはいけないのであった。ただ、このR指定版、情報がほとんどないんだよねぇ。ホントにイベント用にものすごーく少数作られたんだなぁ。

 とにかくフラグ立て=プレイヤーの何気ない行動がシビアに、しかも表には出ずに判断されるので、バッドエンドになった場合、どこでどう自分の行動が間違ったのかが分かり辛いっつーか分からぬ!また、許嫁騒動(久美子が許嫁の場合もある)後の後半パートでは、男の馬鹿で鈍い部分と女の面倒臭い部分ばかりが目立つ。もうちょっと『ときめきメモリアル~forever with you~』(コナミ)の様に、ゲームとしての「ファンタジー」部分を足してもよかったのではなかろーか。シビアで面倒臭いのは現実だけでいいのにーのにーのにー。あ、あと、細かい事だけど、セーブorロードする時の「セーブ(orロード)しますか?」とキャラクターが声をかけてくるが、この「セーブ」&「ロード」のイントネーションがなーんか全員違和感あんだよなー。ホント、細かい事だけど、僕は細かい男なのだ!

 『シンプル』シリーズは本作以降、他社ソフトの移植、また、『地球防衛軍』シリーズや『大美人』シリーズなどの自社開発ソフトも精力的に発売し、口コミで人気が広がるパターンも多い。ドリームキャストやプレイステーション2に供給していた時こそ価格が2,000円に上がったが、現在は数百円でのダウンロード販売で遊べるうえ、ゲーム内容も濃くなっている息の長いシリーズだ。ただ、本作に限って言えば現在ダウンロード販売はされておらず、中古市場では定価1,500円からそう下がってはいない。夏に時間があればやってみれ。


(C)2000 HuneX (C)2000 D3 PUBLISHER