2026/09/15

キン肉マン マッスルタッグマッチ

 


【発売】バンダイ
【開発】トーセ
【発売日】1985年11月8日
【定価】4,900円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】350Kbit
【ジャンル】スポーツ




本作から僕のゲーム人生が始まった


【概要】
 ゆでたまご原作の『キン肉マン』は、79~87年まで週刊少年ジャンプで、11年から現在までは週プレNEWS及び週刊プレイボーイにて連載中のマンガで、累計発行部数は8,500万部を突破。83年、91年、24年と三度アニメ化され、ゲーム化も本作を皮切りに各プラットフォームで多くされている。人間の能力を凌駕した「超人」達による「正義」、「悪魔」、「完璧」などの属性争いを如何なる場合でもレスリングで決着させるストーリーで、物語の根幹には「友情」がある。多くの超人は、読者からの募集で募ったものである。本作はバンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)のファミコン参入第1弾ソフト。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のプロレスゲーム。任意の超人を2人選択し、タッグチームで戦う。基本技はパンチやキック、ジャンプなどだが、相手に近付くと相手を飛ばして後方がロープだった場合は跳ね返って来てラリアット、相手の後ろに回ればバックドロップなど、少ないボタンで相手の状況によって自動的に技が出る工夫がなされている。

 登場超人は、日本代表の主人公「キン肉マン」、アメリカはテキサスブロンコ「テリーマン」、中国四千年の歴史「ラーメンマン」、イギリスの貴公子で正義超人軍リーダー「ロビンマスク」、ソ連でロビンマスクに拾われ師弟関係になったロボット超人「ウォーズマン」、西ドイツの未完の大器「ブロッケンJr.」、七人の悪魔超人のリーダー「バッファローマン」、その七人の上位にあたる地獄の六騎士のリーダー「アシュラマン」の8人。尚、ブロッケンJr.のみ、「ナチスを連想させる」として、海外版では「ジェロニモ」に変更されている。

 ルールはタッグマッチによる3本勝負で、先に2本先取した方が勝ち。パワーは5段階で表示されているが、残り2になるとジャンプができなくなり、1になると歩くスピードも極端に落ちる。試合中、セコンドの「ミート君」が投げやりに「命を玉」をランダムで放り投げて来るので、これを取れば各超人ごとの「必殺技」が繰り出せる。1面はノーマルリング、2面はリングが氷が出来ていて滑る氷上リング、3面はロープに電気が通っていて触れると2秒間痺れて動けない電気ロープリング。以降はループで全256面。2人対戦プレイ可。



【総評】
 本作は第一次『キン肉マン』ブームと相まって、いきなり100万本を売り上げた。2頭身にディフォルメされた超人達、ABの2つのボタンでシンプルながら相手の状況を利用して技にレパートリーを増やしている技。少ない容量で非常に工夫されている。



 必殺技に関しては、超人によって出し方に有利不利があり、キン肉マンの「キン肉バスター」やロビンマスクの「タワーブリッジ」、アシュラマンの「阿修羅バスター」は、相手の後方に回ってAボタンを押すという一手間かけなければならない。ラーメンマンの「空手殺法」は通常のキックの出し方と同じ、ウォーズマンの「スクリュードライバー」とバッファローマンの「ハリケーンミキサー」、テリーマンの「ブルドッキングヘッドロッグ」は、相手の軸線状でBボタンを押さなければ決まらない。そんな中、「ブロッケンJr.」の「毒ガス攻撃」は軸線など関係なく当たり判定が大きいため、連射すれば数秒で試合を終わらせてしまう威力を持つ。そのため、僕の半径200メートルどころかおそらく全国的に「ブロッケンJr.使用禁止令」がチビッコ達の間に発令されいたはずだ。

 ここからは個人的な話なんすけどね、僕が最初のゲームとして両親にクリスマスプレゼントでもらったのが、この『キン肉マン マッスルタッグマッチ』なのでした。まだファミコン本体はサンタさんが寝ている間に持って来てくれる予定なので、その晩はカセットをじっくり眺めたり、説明書に描かれている各超人のドット絵を模写したりしてワクワクしながらファミコン本体到着を待ちわびたもんだ。かわいいでしょ?あれから40年以上経ってもまだ『キン肉マン』が大好きだし、本作で遊んでいるとは、当時は夢にも思わなんだなー。

 今でもね、単純だけど熱い対戦プレイができるってんで、友達とたまーに遊んだりする思い出の一品、ここから僕のゲーム人生が始まるのだった。完。←終わらすなよ。同世代の人間となら、今でも熱く対戦できる作品だ。


(C)ゆでたまご / 集英社・NTV・東映動画 (C)1985 BANDAI 

2026/09/10

サンパギータ

 

 



【発売】ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発】シュガーアンドロケッツ、プロダクションI.G
【発売日】1998年10月15日(PlayStation the Best版:2001年8月16日)
【定価】4,800円(PlayStation the Best版:2,800円)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【容量】CD-ROM2枚組
【ジャンル】アドベンチャー
【周辺機器】アナログコントローラ対応(振動のみ)




「やるドラ」とは何だったのか その3


【ストーリー】
 その夜、主人公は秋の冷たい雨が降り続く中、黙々と家路を急いでいた。気の乗らない合コンに付き合い、終電を乗り逃し、友人の1人にホテル代を貸したおかげでタクシーにも乗れず、ずぶ濡れになって歩くしかなかった。

 ようやく見慣れた光景が見えた辺りで、主人公はふと、物音を聞いた様な気がした。酒屋の裏の小道。覗き見ると、ひとりの女性がしゃがみ込んでいる。主人公の呼びかけに振り向いた彼女は、東南アジア系の朝黒い顔立ち。額からは血が流れている。放っておけなくなった主人公は、彼女を背負い、自分の部屋へ連れて行く。人心地ついたところで名前を聞いた主人公に、彼女は「マリア」と名乗る。出身はたぶんフィリピン。

 「...たぶん?」

 マリアはどうして雨の夜にあんな場所にいたのか、まるで思い出せないと言う。手掛かりを求めてマリアの荷物を調べてみると、2枚の写真に、カセットテープや化粧品、現金の他に一丁の拳銃が出て来る。驚いた主人公。混乱状態のマリアに、どういう言葉を掛けていいのか分からない。とりあえず、その晩は彼女を休ませ、明朝、主人公はバイトに出かけた。多分マリアはいなくなっているだろう。そう思いながら帰宅すると、部屋の中は綺麗に掃除されていて、見る限り誰もいない。だが、突然トイレの中から音がして、マリアが出て来る。

 「だって、行くトコないもの」

 こんな風にして、主人公とマリアの同居生活が始まった…。


【概要】
 「みるドラマから、やるドラマへ。」のキャッチコピーで98年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が発売した「やるドラ」シリーズ4作の第3弾。キャラクターデザインは『アップルシード』や『攻殻機動隊』の士郎正宗氏。アニメーション制作会社のプロダクションI.Gによるフルアニメーション&フルボイスのクオリティは非常に高い。やるドラシリーズは当初、『フォーシーズンストーリー』という1本のソフトとして企画されていたため、各作品ごとに季節と花が設定されている。本作は当初『ダヒル・サ・ヨ』=フィリピン語で「あなたの故に(あなたを愛している)」というタイトルで、舞台の季節は「秋」、象徴的な花は「マツリカ」=フィリピン語で「サンパギータ」。


【ゲームシステム】
 フルアニメーション&フルボイスで進行するアドベンチャーゲーム。プレイヤーは途中で表示される選択肢を選び、その結果によってストーリーが変化する。マルチエンディング方式で、ベストエンディングは3種類、ノーマル及びバッドエンディングは25種類ある。1周するごとにゲーム中に存在する経路のうち、どれくらいの経路を通過したかが分かる「達成率」が表示され、その数字が高くなるごとに新たな選択肢が登場するため、プレイする度にストーリーのバリエーションが増える。マニュアルは珍しい縦読み表示で、士郎氏のイラストが大きく掲載されている。

 何度もクリアする事が前提なので、1回のプレイ時間は1~1時間半と比較的短く、また、1度クリアしただけでは登場しないキャラクターもいる。


【総評】
 「やるドラ」シリーズは4作全て「大学生の主人公が記憶喪失のヒロインと出会う」という共通点がある。そのため、そーんな簡単に上手い事いくわけないだろー的な思いは導入部分に感じるが、そこはもう『季節を抱きしめて』『ダブルキャスト』で慣れました。まあ、これはそーゆーモンだとしよう。全体的に前2作よりブラッシュアップされており、特にアニメーション部分は、更に高品質になっている。



 ノーマルエンディングには無難な選択肢を選んでいけば比較的早く到達できるだろう。グッドエンディングに辿り着けなかった場合は、2回目以降のプレイで選択肢に「こっちを選べ」と「H」マークが表示され、グッドエンディングへと導かれる。前作でも述べたが、これをやっちゃうと完全に「見るドラマ」になってしまい、「見るドラマから、やるドラマへ。」の「やるドラマ」の根本が揺らいでしまう。また、本作からはプレイヤー(主人公)にも「声」が充てられ、更に「見るドラマ」の割合が強くなり、それに合わせてゲーム性=「やるドラマ」の部分が弱くなってしまっている。



 『季節を抱きしめて』のSFファンタジー、『ダブルキャスト』のサイコサスペンスに次ぎ、本作では硬派なサスペンスドラマに仕上がっている。キャラクターデザインとイラストを担当した士郎氏のグラフィックも際立っている。個人的好みだが、シナリオも前2作より面白かった。アニメーションも更に美しく動く様になっている。一方、主題歌「Hold On」はフィリピンのジャズ歌手であるマリーン・ペーニャ・リム氏の歌声はゲームとも合っているが、シナリオやグラフィックに比べて、サウンド面の弱さが目立つ。



 やるドラの面白さは、1度同じ選択肢を選んでノーマルかバッドエンディングにまで辿り着くと、次のプレイでは、新しい選択肢が出るだけではなく、前回までと同じ展開と思いきや、選択肢が出ずに急展開する事も多く、本作ではその部分もまたストーリーの展開が何度も気になって繰り返しプレイしたくなる魅力的なストーリーだ。前述した事と反対になるが、そう言った意味では好みに合ったストーリーでは、「やるドラマ」の部分も決しておろそかにはなっていないと言えるかもしんない。


 本作ではアニメ『機動戦士ガンダム』や『うる星やつら』、『めぞん一刻』などの演出を手掛けたやまざきかずお氏の原作によるものだが、主人公の住んでいた木造アパートやフィリピンを彷徨っていた際に女性に案内された事、そして、そのフィリピン人の女性と結婚して移住。日本には「出稼ぎ」の様な生活をしていたそうで、やまざき氏の経験が存分に反映されている。特にフィリピンの日差しの美しさなどは素晴らしい描写だ。また、回想シーンで出て来る「九龍」の街並みは、映画監督の押井守氏が『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で使用した写真集を使っている。『攻殻機動隊』は士郎氏原作のマンガであり、面白い繋がりですな。やまざき氏はネットでの情報によれば、13年に糖尿病を患い、右足の膝から下を切断。逆に奥様が日本へ移住しているという。そうだよなぁ、レトロゲーム扱ってるブログだけど、プレイステーションやセガサターンは喋るし動くしで「レトロ感」が個人的には薄くても、およそ30年前後経って、開発スタッフもその分お歳を召されているんだもんなぁ。しみじみ。

 個人手には必ずしもノーマルエンディングが悪いわけではなく、展開や個人的思いではそれがグッドエンディングとなる時も多い。ここがやるドラシリーズの面白い部分だ。逆に「グッドエンディング3」なんかは僕には共感できなかったなーとかね。やるドラが発表された際に、一番個性的で面白そうだと思っていたけど、その考えは間違ってなかったですよ。3作目だからこそ、個性的と言うか少しクセのあるデザインやストーリーにしたのはよかったと思う。



Books
『オフィシャルやるドラファンブック サンパギータ CD-ROMスペシャルデータ集』


   




【著】murmur's GROUP
【発売】ソニー・コンピュータエンタテインメント
【発売日】1998年10月15日
【定価】2,500円

 SCEIのオフィシャルブック。基本的には前2作と同じ構成。キャラクターや舞台背景などの設定画、スタッフインタビューなど、特にビジュアル面での内容が充実している。付属のCD-ROMにはグッドエンディング3種類のセーブデータ、ドラマ台本、キャラクターや舞台の設定画、スタッフインタビューと充実している。


(C)1998 Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved. Produced by Sugar & Rockets Inc.
※「やるドラ」はソニー・コンピュータエンタテインメントの商標です。

2026/09/05

悪魔城伝説


















【発売】コナミ
【開発】コナミ(開発2課)
【発売日】1989年12月22日
【定価】6,500円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】3M+64Kbit+VRC VI音源チップ
【ジャンル】アクション




ファミコン版シリーズ3部作のトリに相応しい傑作


【ストーリー】
 15世紀、ヨーロッパ。この暗黒の世に、恐るべき人物がいた。トランシルバニアの「ヴラド・ツェペシュ」。またの名を「ドラキュラ」と言った。殺戮を喜びとし、破壊の限りを尽くす事に飽き足らなくなった彼は、遥かなる太古に失われし魔法を復活させ、暗黒邪神をこの世に呼び覚ました。狂王は邪神の力を借りて、忌まわしき魔物を次々と世へ送り出し、ワラキア全土を暗黒と殺戮の地へと変えていった。そして、自らの野望に狂った王は、遂にはその魔の手をヨーロッパ全土に広げようと図ったのである。この地を汚し、血で染めようと…。

 この事を重く見た正教会は、直ちに手を打って、軍隊を送り込んだ。また、かの地でもドラキュラに対して戦いを挑もうとする者達もいた。だが、しかし、誰一人として生きて戻って来た者はいなかった…。

 成す術のなくなった正教会は、遂に「真正ヴァンパイア・ハンター」と呼ばれる「ベルモンド家」に、ドラキュラ討伐を委ねる事を決意した。ベルモンド家とは、太古にまで遡る古い血筋を持ち、忌まわしき者達との戦いの中で生き延びてきた一族であった。しかし、その余りにも人間離れした能力のため、人々からは恐れられ、疎んじられてきた。そのため、いつしか人々の前から姿を消し、久しい間、彼らを見た者はいなかった…。教皇はあらゆる手を尽くし、遂にベルモンドの血を受け継いだ人間に巡り合う事ができた。その若者の名は「ラルフ・C・ベルモンド」であった。

 「シモン・ベルモンド」の時代を遡る事100余年。ドラキュラと人間の戦いが、今ここに始まろうとしていた…。


【概要】
 89年にコナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)からファミコンで発売された『悪魔城ドラキュラ』シリーズ第3弾。前2作はディスクカードだったが、初めてカートリッジでの発売となる。これにより、新規ユーザーも入り易い様に「前2作より100年前の話で、主人公も違う」という設定になった。音源にはコナミが独自開発した「VRC IVチップ」を搭載。ファミコンとは思えぬ重厚で聴き応えあるサウンドを実現した。同チップが搭載されたファミコン用ソフトとしては、他に90年に発売された『魍魎戦記MADARA』と92年発売の『エスパードリーム2 新たなる戦い』の2本しかない。
 本項では『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』収録作品として、収録されたオリジナル版について記述する。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。前作『ドラキュラII 呪いの封印』ではアクションRPGだったが、本作は1作目の『悪魔城ドラキュラ』と同じシステムに戻った。主人公のラルフ・C・ベルモンドを操り、ドラキュラを倒すため、悪魔城までの道のり、そして、城内を進んで行く。武器の「鞭」は2段階にパワーアップする。他にサブウェポンとして、「十字架(クロス)」、「斧」、「聖水」、「懐中時計」があり、各所にあるロウソクを消すと出現する「ハート」を集めると、使える回数が増える。また、一部のブロックを鞭で壊すと体力回復の「肉」が出現するのも1作目と同じである。
 本作で新たに追加されたシステムとして、道中で出逢う「パートナー」と行動を共にする事ができる。プレイ中にセレクトボタン(ニンテンドーSwitchでは任意に設定)を押すと、同行しているパートナーと入れ替わる。パートナーは、正教会がドラキュラ討伐を命じるも途中で石にされてしまった女性ヴァンパイア・ハンター「サイファ・ヴェルナンデス」。ワラキアの住人でその身体能力の高さからドラキュラを倒しに行く途中で魔物にされてしまった「グラント・ダナスティ」。ドラキュラの息子だが人間の心を持ち父親の悪行に耐え兼ねた「アルカード(本名は「アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ」)の3人。サイファ以外の2人は特殊能力を持つ。1人を連れ、途中で別の仲間と同行する場合、元の仲間とは別れる事になる。アルカードは、後に97年にプレイステーション及びセガサターンで発売された『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の主人公となる。


 また、ステージの分岐箇所が3ヶ所あり、誰とどのステージを行くかで、難易度とプレイ時間が変わってくる。どの分岐を選んでも全10ステージ。最後に誰を同志にしているか、もしくはラルフ1人かで4種類のエンディングがある。パスワード制。







【総評】
 多くの部分は1作目から変わっていないが、まずは難易度が目に見えて高くなっている。コウモリやカラスやフクロウなど、特に空を飛ぶ敵の出現場所や動きがいやらしい。体力回復アイテムの肉も1作目に比べてあんまり出ない気がするが、この物価高騰の折、仕方あるめえ。それでも、『ドラキュラ』シリーズが現在も人気なのは、理不尽ではない己の技量不足であり、何度も挑戦すればいずれはエンディングを迎える事ができるところだ。実際、サイファを連れてプレイしたが、ステージ8のボスキャラクターかつシリーズ中最も強敵な「死神」(第2形態)戦で3時間、ステージ9のボス「ドッペルゲンガー」戦で1時間、最後のドラキュラ(第3形態)戦に至っては4時間かかって、ようやくエンディングを迎えた。サイファなんの役にも立たねー。でも、エンディングは一番いいんだよなー。グラントはステージによってはなかなか役に立つ男だ。アルカードは使ってないんで知らんのでした。


 本作最大の特徴は、やはり「VRC VIチップ」による通常のカートリッジでは出せない音数の増えた重厚でノリのよりサウンドだろう。これだけ良曲が揃っているのに、単独でのアルバムが出ていないのが不思議だ。後に「ドラキュラ三大名曲」と呼ばれるステージ1の「Beginning」からテンションが上がり、ドラキュラのアホをぜってー退治してやるっつー気分になるぞ。

 グラフィックも見所が多い。ステージ1のステンドグラスやステージ2の月夜が反射した池など、描き込まれたグラフィックも『ドラキュラ』世界の雰囲気を一層深いものにしている。逆に描き込まれ過ぎて、ステージ4の「幽霊船」では足場か背景かが分かり難くなってしまっている部分もあるが、2作目の様に変にいじらず、1作目を純粋にブラッシュアップする方向は「続編」として「正解」だ。



 サイファを連れて進む場合、分岐によっては、グラントとアルカードには出会わず、また、誰をパートナーにしても悪魔城に入ってからは同じルートだ。そこまでのルートをパートナーを変えて全部楽しむのもいい。難しいけど、それを克服する気になる楽しさがあり、全体的には大変素晴らしいと思いますよ、僕は。傑作の多いシリーズの中でも「ファミコン3部作」のトリに相応しい本作もまた「傑作」と言える。






Music
『ツインビーPARADISE MUSIC BOX』








【作曲】コナミ矩形波倶楽部
【編曲】古川もとあき、なぞなぞ鈴木、土師一雄、
    光田健一、浅野真美
【演奏】矩形波倶楽部
【発売】キングレコード
【発売日】1994年5月25日
【定価】2,800円
【収録時間】約67分


 『ツインビーPARADISE』のドラマパートで使用された劇伴のアレンジ版集。収録曲は『ツインビー』シリーズのみならず、『グラディウスII』、『F1スピリット』、『エスパードリーム』などの同社作品のサウンドをアレンジしている。本作『悪魔城伝説』からは、エンディングテーマが「フラッシュバック」と題され、アコースティックギターとピアノを中心に優しく爽やかな1曲に仕上げられている。

【収録曲】
01.風の贈り物
02.雲海を超えて
03.みんな!出動だ!
04.A DAY in D.B.-island
05.おもちゃの行進
06.フェアウェル
07.Street Collection
08.星を往く船-惑星メルに平和の戻る日-
09.夢のつづきは......ムニャムニャ
10.フラッシュバック
11.ぶっとび大砲野郎どもに捧ぐ
12.海底のお散歩
13.Eternal Planets
14.風の贈り物


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