【発売】マイコンソフト
【開発】電波新聞社
【発売日】1990年3月20日
【定価】7,000円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】4M
【容量】4M
【ジャンル】シューティング
【周辺機器】アナログジョイ・パッド XE-1AP対応
ハードでの不可能をソフトで可能にしたセガの代表作
【ストーリー】
西暦199X年、世界勢力はA国とZ国に二分され、冷戦状態が続いていた。A国の海軍にいたキミに極秘指令が下った。その指令とは、敵国の領空を強行突破して、秘密兵器の情報ディスクを軍の秘密研究所に届けるという事であった。果たしてキミは、敵防衛線を突破して、無事目的地へ辿り着けるだろうか?
【概要】
オリジナル版は87年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)がアーケードで発売した体感型シューティングゲームで、体感型には大型で筐体の動きも激しい「ダブルクレイドルタイプ」と、小型で左右にしか揺れない筐体「クレイドルタイプ」の2種があった。また、筐体が動かない通常のアーケードマシン用筐体でもプレイできた。ダブルクレイドルタイプはメンテナンスが複雑で、現在国内で存在が確認されているのは3台だけだという説もある。サウンドにはエレキギターを多用したハードロック調の曲で、今でもアレンジ版のCDが発売されるほど、『スペースハリアー』や『アウトラン』と並ぶセガの代表曲である。
メガドライブの移植に当たっては、X68000版の移植を手掛けた電波新聞社が行った。メガドライブには回転機能を搭載してないが、ソフトの方で再現している。ドット絵の部分も細かく描かれており、移植度は非常に高い。また、電波新聞社から発売されたアナログ・ジョイパッドに対応しており、メガドライブ初のアナログ入力対応ソフトとなった。尚、発売元のマイコンソフトは、電波新聞社の子会社である。本作のみパッケージのビジュアルが他のイラストとは異なるメガドライブのオリジナル仕様だ。
【ゲームシステム】
3Dビュー形式のシューティングゲーム。Aボタンは「加速」、Cボタンは「減速」、Bボタンは「ミサイルの発射」で、通常攻撃のバルカン砲はオートで撃ちっ放しの簡単操作。ミサイルは前方の敵に照準を合わせると「FIRE」の声と共にロックオンできる。ミサイルは弾数に限りあるため(最大100発搭載)、ある程度ステージを進めると補給機がやって来て50発まで補給してくれる。ステージが進むと敵からの誘導ミサイルや追撃機なども現れるため、加速してアフターバーナーを仕掛けて撃破する。全23ステージ。
ゲームスタート時に「SEGA」のロゴが入った空母から飛び立つシーンからバッチリ再現されている。バルカン砲をオートにした事により、ミサイルで敵機を次々と撃破する爽快感や、背後の戦闘機やミサイルをアフターバーナーを吹かして撃破or振り切る緊張感を、シンプルな操作でドッグファイトが楽しめる。ソフト側の力技で実現させた回転演出も移植度の高さを示している。ゲームとしては高速で低空飛行した方がいいが、敵機と自機の爆風で時々訳分かんなくなるぜ!また、タイトル画面でABCスタート各ボタンを同時押しすると、ステージ20までセレクトできるぞ。

セガ・エンタープライゼスを代表する作品だが、『アフターバーナーI』は正確には未完成品の、言わば本作の「ベータ版」だった。これは、同社上層部から「出荷を決算に間に合わせる様に」との社命が出たため(当時の同社は東証二部への上場を控えており、そのために売上を確保する必要があった)、止む無く未完成のまま「修正版が完成次第、交換する」という条件付きで全国への出荷が決まったのだった。サラリーマンって辛いよね。

本作を知ったのは、当ブログでたまに登場する僕をゲーム漬けにした近所のにいちゃんが、BEEP付録のソノシートを毎回カセットテープにダビングしてくれ、例によって音楽から入ったのだった。その後、ゲームセンターでプレイし、正に手に汗握る抜群のスピード感と緊張感、美しいグラフィック、そしてイカすサウンドが小学生の僕に強烈に刷り込まれたのだった。本作では残念ながらメインテーマ「Final Take Off」がキーボードメロディの部分が省かれたバージョンのものだが、容量的に仕方あんめえ。ちょっと泣くけど。
移植はかなりの機種で行われており、上位版としても、スーパー32X版、セガサターン版の他、プレイステーション2及び3、ニンテンドー3DSなど、現存するほとんどのコンシューマ機で発売されている。まあ、これは分かるにせよ、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(セガ・エンタープライゼス)の項でも述べた様に、当時のセガはバカだったので、メガドライブのライバル機であるファミコンやPCエンジンにも易々とこの看板ソフトの移植を許可している。
前述した様にメガドライブには回転機能を持たないが、電波新聞社は背景(オブジェクト)を素早く描き替わる様にしている。このカートリッジ側での力技、頑張っててエライ!完成度は上位版の方が上かもしれんが、僕はこの頑張っているメガドライブ版が好きなのだった。
(C)SEGA 1987. PROGRAM ARRANGED BY DEMPA / T.MATSUSHIMA MUSIC ARRANGED BY CUBE




























