【発売】バンダイ
【開発】トーセ
【発売日】1986年4月17日
【定価】4,900円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】512Kbit
【容量】512Kbit
【ジャンル】アクション
戸田くんゲーム化第1弾
【ストーリー】
悪い妖怪達が人間界を征服し、妖怪の国を創るために「魔境」を出現させた。日本は、世界は、このまま妖怪達に占領されてしまうのだろうか?そこに聞こえてくるのが、「カランコロン」のゲタの音。「妖怪退治は任せろ」と、正義の味方「ゲゲゲの鬼太郎」が仲間妖怪と共に妖怪大魔境に乗り込んで行った!魔境での凄まじい死闘が始まった。鬼太郎と「一反木綿」の名コンビが繰り広げる激しい空中戦。妖怪に奪われた人間の魂の決死の争奪戦。妖術を解くために、「つるべ火」を引き連れてろうそく合戦。妖怪軍団との死力を尽くした大血戦。行く手を阻む巨大妖怪の罠。妖怪城に潜む強敵妖怪の挑戦。鬼太郎の前途には、様々な困難が待ち受けている。魔境を制圧し、妖怪城を陥落させて平和な世界を取り戻すために、鬼太郎の果てしない冒険が続くのだ!
【概要】
水木しげる氏原作の『ゲゲゲの鬼太郎』は、コミックス、テレビアニメ、実写化などがされている妖怪マンガの金字塔である。テレビアニメは現在までに6度放送されており、本作品はそのうちの3期(85年10月~88年3月)をゲーム化したもの。87年にファミコンで『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』、93年にはスーパーファミコンで『ゲゲゲの鬼太郎 復活!天魔大王』が発売されたが、両作と本作との繋がりはない。
3期『鬼太郎』の特徴は、バブル期に放送された事もあり、この世を謳歌する人間側に対し、妖怪側は古く忘れられた存在に成り下がった様に描かれているが、決して弱っているわけではなく、人間の横暴に対しては「ぬらりひょん」を筆頭に組織的もしくは個々の妖力によって人間側へ実力行使に出る構図が多い。「鬼太郎」は歴代の中でも最も強く、好戦的な描写がされているも、基本的には人間と妖怪の共存を常に模索している。対妖怪戦でもまずは話し合いを提案する場面多し。その話し合いが受け入れられなかった場合に鬼太郎も実力行使に出ると。容赦のない実力行使は人間側に非があった場合はそちらに向けられる事もあり。本作では、この「組織的」な妖怪達の実力行使が描かれている。
【ゲームシステム】
サイドビュー形式のアクションゲーム。1ステージのマップには、「四大魔境」、「砂かけ婆の家」、「妖怪城」が配置されている。マップは4パターンあり、配置されている魔境の数や種類が毎回変わる。魔境は4つに分かれ、それぞれクリア条件が違う。「妖奇魔境」は、空中に漂う「人魂」を10個集める。「妖界魔境」は、妖怪を10匹倒す。「妖空魔境」は、一反木綿に乗って空中戦で敵を10匹倒す。「妖炎魔境」は、鬼太郎の後ろをトレースして着いて来るつるべ火にステージ上のろうそく全てに火を点けさせる。
以上のクリア条件を満たすと「扉」が2つ現れ、正解の方に入るとクリアになるが(この時、「カラス」か「座敷童」を取っておけば正解の扉を教えてくれる)、不正解の方に入ると「妖怪地獄」に落とされ、大型妖怪やうじゃうじゃと復活する雑魚妖怪を倒さなければ出られない。ステージ中には戸田くんに有利なアイテムもたくさん出現し、「目玉の親父」は1UP、「オカリナ」は3個集めると妖怪城での対ボス戦で「ぬりかべ」、「児泣き爺」、「砂かけ婆」のいずれかを呼べる。全16ステージで、以降はループ。コンティニューはない漢の一発即死系である。
本作発売時はキャラクターゲームの力が大きかった。まだ各メーカーがファミコンのゲーム開発に試行錯誤している中、シンプルでも理不尽でも、キャラクターのネームバリューが幅を効かせていた僅かな時代。バンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)は85年発売の『キン肉マン マッスルタッグマッチ』でファミコン市場に参入し、いきなり100万本を売り上げ、本作でも約123万本の大ヒットとなった。キャラクターゲームのキモは少ない容量でもどれだけ「似せられるか」にある…と思う。本作では登場するキャラクターは日本妖怪と西洋妖怪合わせて50種にものぼり(なぜか…でもないが、「ねずみ男」は敵キャラクターとして登場)、どれも少ないドット絵でよく特徴を捉えており、僕みたいなマニアが見れば一発で判別できる連中ばかりだ。つるべ火だけ原作と違ってかわいい姿になってるけどね。

4つの魔境も面構成自体は基本的に同じだが、妖奇魔境は、「墓場」、「神社」、「森」、「川」と4パターン。妖界魔境(←漢字合ってます)は、「屋敷」、「ススキヶ原」の2パターン。妖空魔境は、空の色が「黒」と「紫」、「林上空」、「鍾乳洞」の4パターン。妖炎魔境は、「しゃれこうべ谷」、「土蔵」の2パターンと、やる事は変わりないが、見た目のバリエーションが豊富で、これだけでも「頑張ってるなぁ」とエラそうに思うのだった。妖怪地獄の大型妖怪は、「見上げ入道」、「赤舌」、「たんたん坊」、「バックベアード」の4種に、雑魚妖怪も大型妖怪と関係のあるキャラクター(たんたん坊ステージだったら雑魚は「二口女」だったり)が待ち伏せている。
戸田くんの武器はお馴染み「髪の毛針」だが、スペシャルアイテムとして、「指鉄砲」や「リモコン下駄」、「ちゃんちゃんこ」、「妖怪火炎」がステージ内を進めると出現する。セレクトボタンで髪の毛針とスイッチできるが、ストックして使用回数を貯める事もできるため、これも対ボス戦に温存したい。「猫娘」や「天童ユメコ」もお助けキャラクターとして登場する。ボス妖怪には体力値が「10」と設定されており、仲間やスペシャルアイテムで戦って倒そう!登場ボスは(←出た、マニアの悪い癖)、「吸血鬼エリート」、「髪さま」、「雪ん子」、「悪魔ベリアル」、「輪入道」、「日照り神」、「ほうこう」。それぞれに「弱点」と「耐性」を持っており、例えば、日照り神なら文字通り火炎攻撃は効かない。逆に雪ん子にとっては弱点となる。当時のキャラクターゲームとしては、前述の「オカリナで仲間が呼べる」のと合わせて、いいアイデアだ。また、「ぬらりひょん」はステージ内でアイテムに紛れて上から下に落ちてくる扱いとなり、触ると即死である。最終ボスをほうこうにしたのも一捻り効いている。

基本的には似た様なグラフィックだったり、髪の毛針を連射しながらステージを右往左往したり、戸田くんが左を向いても目が見えていたりするが、当時のキャラクターゲームの中では、原作アニメに登場するキャラクター達を味方も敵も出せるだけ出し、オープニングやマップ画面ではアニメの主題歌がBGMだったりと、サービス精神に溢れた作品に仕上がった。前述した様に、本作もまた、この時期に発売された作品によく見る漢の一発即死系であり、残機を増やす裏技もあるにはあるが、これにはジョイスティックなどの外部周辺機器が必要となるので、ここでは割愛。
プレイヤーは豊富な妖怪達見たさにプレイしていた、ファミコン黎明期のキャラクターゲームとしては及第点以上の出来ではなかろーか。今やるとちょっと単調さが目に付くけどね。当時はこれでいいのだ。ねえ、父さん。
(C)1986 水木プロ・東映アニメーション (C)BANDAI 1986

































