2026/06/15

スーパーファミリーテニス

  






【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1993年6月25日
【定価】7,900円
【媒体】スーパーファミコン用カートリッジ
【容量】8M
【ジャンル】スポーツ
【周辺機器】マルチプレイヤー5対応




テニスゲーム随一の完成度と操作性


【ストーリー】
 休日の予定はお決まりでしょうか?もし、決まっていないのでしたら、「ナムコット・テニスプラン」はいかがでしょう?朝もや霞む軽井沢で早朝テニス、白銀を一望する豪華ホテルで屋内テニス、沖縄の眩しい陽を浴びてビーチテニスなんていうのもいいですね。ナムコットでは、各種テニスツアーを取り揃え、皆様のお越しをお待ちしております。


【概要】
 87年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)がファミコンで発売した『ファミリーテニス』の続編。トップスピンやスライスなどの球の回転、サーブのスピード、各キャラクターのフットワークなどに明確な設定付けをし、非常に高い完成度を誇る。本作はその続編で、システム的には前作を踏襲しつつ、全体的にブラッシュアップされている。マルチプレイヤー5対応で、最大4人までの同時プレイが可能。


【ゲームシステム】
 トップビュー形式のテニスゲーム。マルチプレイヤー5を使えば最大4人でのダブルスも可能。トップスピンにフラット、スライスからロブまで様々なショットを打ち分ける事ができる。各選手にもボールの強さや異なるショットなど、キャラクター性が確立されている。対コンピュータ戦での1人プレイ、対人戦の2人プレイから上記のダブルスまでできる。1人プレイ用では5つの大会を勝ち進んでいく。トーナメントで優勝すると、「栄光の南十字星」というスポ根ドラマ風仕立ての新モードが始まる。このモードは裏技で、スタート画面でセレクトボタンを5回押せば遊べる。タイトル画面に「栄光の南十字星」のサブタイトルが出れば成功だ。


【総評】
 Aボタンで強打、Bボタンで弱打、Xボタンでロブを打ち分けられる直感的なシステムと、シンプルな操作性がストレスなくプレイできる。地味だけど大事な部分だ。トーナメントの三連覇モードを選択すると、その後、各トーナメントで『プロ野球ファミリースタジアム』から「ぴの」、『カイの冒険』から「カイ」、『ワンダーモモ』から「モモ」がゲストプレイヤーとして登場する。




 各テニスコートは、グラスコート、ハードコード、クレイコートの他に、早朝の屋外、夕暮れの神社、ゲレンデが外に見える屋内コート、沖縄のビーチ、絶壁コートなど、8ヶ所ある。プレイヤーキャラクターは男女合わせて10人で、それぞれ特徴を持ち、キャラクター選択で初心者から上級者までのハンディキャップも埋められる。BGMはアイキャッチ程度に入るだけで、効果音が静かなテニスの試合に非常に合っている。


 「栄光の南十字星」モードは、女性キャラクターの1人「マコ」を操り、各キャラクターに勝利を重ね、最終的には男性キャラクター「レッドエース」を倒す事…なんだけど、初戦の相手「ビューティ」をおじさんは倒せませんでした。悲しみ。各キャラクターのやり取りはアドベンチャーゲーム風に描かれており、これを隠しモードにするのは非常に勿体ない。このモードではパスワード制で続きが遊べる様になっている。いつもはプレイヤーキャラクターで使ってるが、このモードではいつか倒すぜ!レッドエース!




 リアルタッチではなく、3等身キャラクターを採用し、文字通り効果的な効果音の使い方、奥深い操作性と戦略性をも併せたシンプルなボタン割り。そーんなに数多くプレイしたわけではないけど、テニスゲームの中でも最高峰のゲームだと思う。


Prroduced by NAMCO LTD.,(C)1993 ALL RIGHTS RESERVED

2026/06/10

グンペイ

 




【発売】バンダイ
【開発】コト、吉田山公房、トーセ
【発売日】1999年12月16日
【定価】3,980円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】パズル
【周辺機器】アナログコントローラ(振動のみ)対応




「ゲームの父」による「枯れた技術」を投入された良作


【概要】
 オリジナル版は99年にコトがワンダースワンで発売したパズルゲームで、開発者の横井軍平氏は、任天堂時代に「十字キー」、ゲーム&ウォッチ、ゲームボーイ、バーチャルボーイなどの生みの親であり、ソフトでも多くの作品を開発した。96年に任天堂を退社後、コトを設立。本作の前身である携帯ゲーム『くねくねっちょ』を開発し、ワンダースワン発売と同時に『グンペイ』も発売。CESA大賞(現日本ゲーム大賞)優秀賞を受賞し、ワンダースワンがマイナーチェンジする度に『グンペイ』も度々発売。本作ではワンダースワン繋がりでバンダイから発売された。本作プレイステーション版は唯一の据え置き型ゲーム機での発売であり、2人対戦プレイが可能。


【ゲームシステム】
 縦10列、横5列からなるフィールド画面下から、徐々に競り上がるライン付きのパネル(それぞれ四隅が線で結ばれている「/」、「\」、「∧」、「∨」の4種)を上下を入れ替えて移動させ、フィールドの左右の壁をラインで繋ぐとラインを構成するパネルが消滅するパズルゲーム。競り上がるパネルがフィールドの最上段まで達すると、ゲームオーバーになる。


【総評】
 パネルは横一列に繋がる様にするだけでなく、「\」及び「/」を駆使して上下にずらしたりして、最終的に線が端から端に繋がる様にすれば消す事ができるため、1度で多くのパネルを消す事が可能になる。本作はウェスタン風のグラフィックにサウンドだが、サウンドをオフにして静かにだらーっとやっていると脳からドーパミンと口からヨダレが出て楽しいぞ。


 「ゲームの父」と呼ばれる横井氏は、いつも「枯れた技術」をモットーにしていた。任天堂に在籍しながらハイテク嫌いとして、ローテクに興味があった。「ハイテクが必要なわけではない。むしろ高価なハイテクは商品開発の邪魔になる」とローテク路線を取っていた。「枯れた技術」の水平思考とローテク路線が完全に噛み合ったのは、ゲームボーイで発揮した。スペックでは上回るゲームギアやリンクスといった他社の携帯ゲーム機を寄せ付けなかったのだ。「枯れた技術」はファミコンやスーパーファミコンにも活かされているが、次世代ゲーム機競争の中、任天堂もハイテク思考のニンテンドウ64を発売。ちょうど横井氏がいた開発第3課が中心となる事になり、ニンテンドウ64の発表時に退社した。だが、皮肉な事に、ニンテンドウ64用ソフトの開発は難航し、ゲームキューブまでの期間を繋いだのは、口コミで人気の広がった『ポケットモンスター』であった。ゲームボーイのソフトである。


 ワンダースワンはバンダイが開発した携帯機だが、横井氏もアドバイザーの肩書で携わっている。本作は当初『ガンピー』という名称だった。だが、独立から1年後の97年10月、交通事故で僅か56歳にてこの世を去った。そして、ソフト名も横井氏の最期の作品として『グンペイ』と名称変更して発売された。03年には、CEDEC(ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・ワード)において、ゲーム業界への多大な貢献を称えられ特別功労賞を受賞した。

 横井氏が未だに健在なら、現状の高価格競争コンシューマゲーム機事情も変わっていたかもしれない。携帯ゲーム機は廃れ、据え置き機は気軽には買えないハイテクマシンとなっている。だが、横井氏が開発し、商業的には失敗したバーチャルボーイはニンテンドーSwitchで復活し、好評を得ている。本作はその「枯れた技術」、「ローテク」という事を頭の隅に置いてプレイすると、横井氏のポリシーや考え方が分かるだろう。そして、自分が時間を忘れてプレイしている事にハタと気付く中毒性の高い良作である。



(C)BANDAI 1999.

2026/06/08

ファイナルファイト

 

【発売】カプコン
【開発】カプコン(第1開発部)
【発売日】1989年12月4日
【媒体】アーケード
【容量】CPS-1
【ジャンル】アクション




昔のカプコンが好きだ!ベルトアクションも好きだ! その2


【ストーリー】
 超犯罪都市・メトロシティ。ここには平和も秩序もない。あるのは暴力と死だけだ。市長マイク・ハガーは、メトロシティを正義ある街にするために、巨大な暴力集団・マッドギアに徹底的に攻撃を加えた。だが、彼を待っていたのは、最も卑劣な報復だった。1990年の事である…。

 「ん、私だ。マイク・ハガーだ」
 「へっへっへ、市長さんよ、初めてお目にかかるなぁ。おっと、きっと後悔するぜ。何せ娘の命が係ってるからなぁ」
 「何っ?ジェシカに何をした!貴様は誰だ!」
 「まあ、焦るな。そこにあるテレビを点けると分かるかもよぉ」
 「きっさまーっ!」
 「あんた達はやり過ぎた。街は今まで通り、俺達マッドギアの好きにさせてもらうぜ!これ以上警察を介入させるなら、ジェシカの命はないと思いな!」

 「何っ!ジェシカがさらわれただと!なんと卑怯なマッドギアめ。俺がぶっ潰してやるぜ!」
 「ジェシカ?」
 「ああ、幼馴染だ」
 「なんと卑怯極まりない!拙者も助太刀致す!」



【概要】
 89年にカプコンから発売されたベルトスクロール型アクションゲーム。当初は87年にアメリカで発売された『ストリートファイター』の続編に、カプコンU.S.A.社が『ストリートファイター'89』として開発を依頼したが、開発中の画面を見た社内外から批判が続出。改めて『ダブルドラゴン』(テクノスジャパン)や『脱獄』(SNK)などを参考に仕切り直され、開発が再開した。『ストリートファイター』の正式な続編は、本作の開発陣を中心として別途『ストリートファイターII』として開発された。余談だが、『ストリートファイター』シリーズなどと同様に本作の著作権はカプコンU.S.A.社が所有している。
 本項では『カプコンベルトアクションコレクション』の収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 「ベルトアクションスクロール」とは、疑似的に「奥行き」が表現された横長ベルト状のフィールドを右方向に進んで行き、登場する敵を全滅させるとスクロールが進行するサイドビュー形式のアクションゲーム。国内では本作にも収録されている『ファイナルファイト』がこのジャンルを確立させた。他にも『熱血硬派くにおくん』シリーズ(テクノスジャパン)や『ベア・ナックル』シリーズ(セガ・エンタープライゼス)などが人気を博し、アーケードでもコンシューマでも一時代を築いた。2人同時プレイ可。全6ラウンド。



【総評】
 プレイヤーキャラは、主人公のオレはフツーでは生きてはいけない男「コーディ」、ジェシカの父親でメトロシティ市長の「マイク・ハガー」、コーディの友達で友情から協力をする「ガイ」の3人から選択が可能。それぞれに戦闘スタイルは違うが、レバーとボタンをガチャガチャしてればなんとかなる。アーケード版ではお金がかかるが、コンシューマ機では速攻コンティニューすれば、非常に調整されたゲームバランスと相まってストレス発散で気持ちがいい。


 画面は横に繋がっているが、ポイントごとに止まり、画面上の敵を全滅させなければならない。ある程度敵が減ったら「指印」が出現して「先へ行け」」と進行を促すが、無視して画面上の敵を全滅させないと次のポイントの敵まで合流してしまうので、後始末はきちんとしよう!また、敵の攻撃が同じく敵にヒットした場合は同士討ちになる。さすが暴力の街、本当の味方なんていないのさ!プレイヤーがやられ、次の1人が登場すると、自動的に画面上の全ての敵が一発攻撃を受け、ライフゲージの少ない敵はこれで倒せる。こちらのライフはドラム缶や木樽を壊すと出てくる、洗ってない果物や一応お皿に乗ってる肉の他、人間の尊厳と引き換えにラウンド3のボスが噛んで吐いたガムを食べても体力は回復するが、そんなもん食うなら死んだ方がマシである。


 ステージの合間には2回ボーナスステージがある。1つはジャパンバッシングの名残からか日本車をボコボコにするというもの。ここで「パーフェクト」を出すと、後から車の持ち主が現れて泣いてしまう。また、敵キャラクター「ポイズン」と「ロキシー」は見た目は女性だが、アメリカでクレームが入ったのを機に「ニューハーフ」という後付け設定にされた。下乳見えてるけど。



 しかし、誘拐された「ジェシカ」、テレビでの人質映像を見ると既に一発ヤられてるよなー。かわいそうだなー。日本国内のアーケード版は白い下着姿だが、アメリカ版や日本国内のコンシューマ版ではカットされ、「キャー!」という悲鳴だけか、姿が映っても下着ではなく赤いドレスに変更されている。とにかく、ゲームバランスもよくキャラクターも大きく描かれ、サウンドには、数々の賞を受賞している下村陽子氏(現フリーランス)をはじめとする同社のサウンドチーム「アルフ・ライラ・ワ・ライラ(後に「アルフ・ライラ」に改名)が担当しており、ゲームの性質上埋もれがちだが名曲が多い。万人にオススメのゲームである。



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