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2026/09/10

サンパギータ

 

 



【発売】ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発】シュガーアンドロケッツ、プロダクションI.G
【発売日】1998年10月15日(PlayStation the Best版:2001年8月16日)
【定価】4,800円(PlayStation the Best版:2,800円)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【容量】CD-ROM2枚組
【ジャンル】アドベンチャー
【周辺機器】アナログコントローラ対応(振動のみ)




「やるドラ」とは何だったのか その3


【ストーリー】
 その夜、主人公は秋の冷たい雨が降り続く中、黙々と家路を急いでいた。気の乗らない合コンに付き合い、終電を乗り逃し、友人の1人にホテル代を貸したおかげでタクシーにも乗れず、ずぶ濡れになって歩くしかなかった。

 ようやく見慣れた光景が見えた辺りで、主人公はふと、物音を聞いた様な気がした。酒屋の裏の小道。覗き見ると、ひとりの女性がしゃがみ込んでいる。主人公の呼びかけに振り向いた彼女は、東南アジア系の朝黒い顔立ち。額からは血が流れている。放っておけなくなった主人公は、彼女を背負い、自分の部屋へ連れて行く。人心地ついたところで名前を聞いた主人公に、彼女は「マリア」と名乗る。出身はたぶんフィリピン。

 「...たぶん?」

 マリアはどうして雨の夜にあんな場所にいたのか、まるで思い出せないと言う。手掛かりを求めてマリアの荷物を調べてみると、2枚の写真に、カセットテープや化粧品、現金の他に一丁の拳銃が出て来る。驚いた主人公。混乱状態のマリアに、どういう言葉を掛けていいのか分からない。とりあえず、その晩は彼女を休ませ、明朝、主人公はバイトに出かけた。多分マリアはいなくなっているだろう。そう思いながら帰宅すると、部屋の中は綺麗に掃除されていて、見る限り誰もいない。だが、突然トイレの中から音がして、マリアが出て来る。

 「だって、行くトコないもの」

 こんな風にして、主人公とマリアの同居生活が始まった…。


【概要】
 「みるドラマから、やるドラマへ。」のキャッチコピーで98年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が発売した「やるドラ」シリーズ4作の第3弾。キャラクターデザインは『アップルシード』や『攻殻機動隊』の士郎正宗氏。アニメーション制作会社のプロダクションI.Gによるフルアニメーション&フルボイスのクオリティは非常に高い。やるドラシリーズは当初、『フォーシーズンストーリー』という1本のソフトとして企画されていたため、各作品ごとに季節と花が設定されている。本作は当初『ダヒル・サ・ヨ』=フィリピン語で「あなたの故に(あなたを愛している)」というタイトルで、舞台の季節は「秋」、象徴的な花は「マツリカ」=フィリピン語で「サンパギータ」。


【ゲームシステム】
 フルアニメーション&フルボイスで進行するアドベンチャーゲーム。プレイヤーは途中で表示される選択肢を選び、その結果によってストーリーが変化する。マルチエンディング方式で、ベストエンディングは3種類、ノーマル及びバッドエンディングは25種類ある。1周するごとにゲーム中に存在する経路のうち、どれくらいの経路を通過したかが分かる「達成率」が表示され、その数字が高くなるごとに新たな選択肢が登場するため、プレイする度にストーリーのバリエーションが増える。マニュアルは珍しい縦読み表示で、士郎氏のイラストが大きく掲載されている。

 何度もクリアする事が前提なので、1回のプレイ時間は1~1時間半と比較的短く、また、1度クリアしただけでは登場しないキャラクターもいる。


【総評】
 「やるドラ」シリーズは4作全て「大学生の主人公が記憶喪失のヒロインと出会う」という共通点がある。そのため、そーんな簡単に上手い事いくわけないだろー的な思いは導入部分に感じるが、そこはもう『季節を抱きしめて』と『ダブルキャスト』で慣れました。まあ、これはそーゆーモンだとしよう。全体的に前2作よりブラッシュアップされており、特にアニメーション部分は、更に高品質になっている。



 ノーマルエンディングには無難な選択肢を選んでいけば比較的早く到達できるだろう。グッドエンディングに辿り着けなかった場合は、2回目以降のプレイで選択肢に「こっちを選べ」と「H」マークが表示され、グッドエンディングへと導かれる。前作でも述べたが、これをやっちゃうと完全に「見るドラマ」になってしまい、「見るドラマから、やるドラマへ。」の「やるドラマ」の根本が揺らいでしまう。また、本作からはプレイヤー(主人公)にも「声」が充てられ、更に「見るドラマ」の割合が強くなり、それに合わせてゲーム性=「やるドラマ」の部分が弱くなってしまっている。



 『季節を抱きしめて』のSFファンタジー、『ダブルキャスト』のサイコサスペンスに次ぎ、本作では硬派なサスペンスドラマに仕上がっている。キャラクターデザインとイラストを担当した士郎氏のグラフィックも際立っている。個人的好みだが、シナリオも前2作より面白かった。アニメーションも更に美しく動く様になっている。一方、主題歌「Hold On」はフィリピンのジャズ歌手であるマリーン・ペーニャ・リム氏の歌声はゲームとも合っているが、シナリオやグラフィックに比べて、サウンド面の弱さが目立つ。



 やるドラの面白さは、1度同じ選択肢を選んでノーマルかバッドエンディングにまで辿り着くと、次のプレイでは、新しい選択肢が出るだけではなく、前回までと同じ展開と思いきや、選択肢が出ずに急展開する事も多く、本作ではその部分もまたストーリーの展開が何度も気になって繰り返しプレイしたくなる魅力的なストーリーだ。前述した事と反対になるが、そう言った意味では好みに合ったストーリーでは、「やるドラマ」の部分も決しておろそかにはなっていないと言えるかもしんない。


 本作ではアニメ『機動戦士ガンダム』や『うる星やつら』、『めぞん一刻』などの演出を手掛けたやまざきかずお氏の原作によるものだが、主人公の住んでいた木造アパートやフィリピンを彷徨っていた際に女性に案内された事、そして、そのフィリピン人の女性と結婚して移住。日本には「出稼ぎ」の様な生活をしていたそうで、やまざき氏の経験が存分に反映されている。特にフィリピンの日差しの美しさなどは素晴らしい描写だ。また、回想シーンで出て来る「九龍」の街並みは、映画監督の押井守氏が『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で使用した写真集を使っている。『攻殻機動隊』は士郎氏原作のマンガであり、面白い繋がりですな。やまざき氏はネットでの情報によれば、13年に糖尿病を患い、右足の膝から下を切断。逆に奥様が日本へ移住しているという。そうだよなぁ、レトロゲーム扱ってるブログだけど、プレイステーションやセガサターンは喋るし動くしで「レトロ感」が個人的には薄くても、およそ30年前後経って、開発スタッフもその分お歳を召されているんだもんなぁ。しみじみ。

 個人手には必ずしもノーマルエンディングが悪いわけではなく、展開や個人的思いではそれがグッドエンディングとなる時も多い。ここがやるドラシリーズの面白い部分だ。逆に「グッドエンディング3」なんかは僕には共感できなかったなーとかね。やるドラが発表された際に、一番個性的で面白そうだと思っていたけど、その考えは間違ってなかったですよ。3作目だからこそ、個性的と言うか少しクセのあるデザインやストーリーにしたのはよかったと思う。



Books
『オフィシャルやるドラファンブック サンパギータ CD-ROMスペシャルデータ集』


   




【著】murmur's GROUP
【発売】ソニー・コンピュータエンタテインメント
【発売日】1998年10月15日
【定価】2,500円

 SCEIのオフィシャルブック。基本的には前2作と同じ構成。キャラクターや舞台背景などの設定画、スタッフインタビューなど、特にビジュアル面での内容が充実している。付属のCD-ROMにはグッドエンディング3種類のセーブデータ、ドラマ台本、キャラクターや舞台の設定画、スタッフインタビューと充実している。


(C)1998 Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved. Produced by Sugar & Rockets Inc.
※「やるドラ」はソニー・コンピュータエンタテインメントの商標です。

2026/07/25


シンプル1500シリーズVol.36 ザ・恋愛シミュレーション
~夏色セレブレーション~



 




【発売】D3パブリッシャー
【開発】ヒューネックス、ガイナックス、知遇プロ
【発売日】2000年8月24日
【定価】1,500円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】シミュレーション




面倒な「フラグ立て」と面倒な「恋愛」


【ストーリー】
 8月の初旬、有名私立高校に通い、寮生活を送る高校3年生のキミの元に、故郷の父親から電話がかかってくる。

 「21日には、必ず実家に帰って来い!」

 キミは、父親の有無を言わさぬ物言いを不信に思いながら、3週間後には実家に帰る事にした。しかし、今は夏休みの真っ最中。バイトや勉強もしなくちゃいけないけど、遊びにも行きたい!クラスメイトの女の子とデートしたり、素敵な出会いがあったり…。3週間後、旅行気分でキミは、心を寄せている女性を誘って実家へと帰った。キミを待っていた父親は、1人の女性をキミに紹介する。

 「お前の許嫁だ」

 18歳の夏に起こった突然の出来事。好きな彼女と許嫁…キミの気持ちは?



【概要】
 オリジナル版は99年にヒューネックスがWindows98で発売した恋愛シミュレーションゲーム『夏色Celebration』。D3パブリッシャーの『シンプル』シリーズは、プレイステーション用ソフトの平均価格が5,000円以上だった折、98年に『シンプル1500シリーズVol.1 ザ・麻雀』を1,500円で発売、99年には売上50万本を突破し、01年には100万本に達した。同シリーズは、その後も作品テーマをひとつに絞り、装飾は削り落とし、ゲーム性を徹底的に追及、「1,500円」という廉価で数多くの作品を輩出した。そんなシリーズの中で、初の他社開発ソフトを移植したのが本作である。ボリュームはそれまでのシリーズとは比べ物にならず、後にドリームキャストなどにも移植されている。オリジナル版の一部はグラフィック描写が年齢制限(R指定)に引っかかるバージョンもイベントで発売されたが、本作はR指定のない「通常版」の移植である。キャラクターデザインは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』制作のガイナックスが担当している。



【ゲームシステム】
 プレイヤーは夏休み中の高校3年生。1日の流れは、学生寮から始まり、午前中は学校で夏期講習。午後は自由に行動でき、複数の移動先から1ヶ所を選択して行動できる。この際、電話番号を知っている女の子なら、電話が繋がれば居場所が聞ける。また、ふらっとただ散策するだけでも後のフラグが立つ場合もある。夕方は決まった曜日にバーガーショップでアルバイト。夜は寮の部屋でパソコンを使ってセーブをする他、途中からは寮を抜け出す事もできる。大まかな平日1日の流れはこんな感じだ。

 登場する女性キャラクターは、「2つの潜在的な性格」が設定されており、例えば、最初のプレイと2周目以降のプレイ時では同じ選択肢を選んでも反応が変わる。また、キャラクターの性格だけではなく、2周目以降は街の構成も変化する。

 恋愛対象となるキャラクターは、明朗快活サバサバした性格で恋愛対象としては1番まともな「朝香久美子」、偶然会うしかないカメラマン志望の「須藤彩」、やべえ二重人格のメンヘラっ娘「京野夕凪」、バイト先の先輩で女子大生なセクシーおねーさんだが付き合ってる男がやべえ「高瀬絵里菜」、小学生っつー時点でいろいろやべえ「桜咲真歩」、人気アイドルとは仮の姿でその正体は真歩という結局小学生でやっぱやべえ「桜野恵瑠」、意中の女の子も決まりなんとなく仲良くなりかけた頃に登場するお邪魔キャラクターでやべえくらいの鬼ストーカー許嫁「小早川雫香」の7人。男友達も2人いるヨ。


【総評】
 野郎どもっ!夏だぜーっ!…あ、やっぱ、野郎は帰って。ごめん。ジークナオン!←うるせえ。つーわけで、夏と言えば甘じょっぺえチャラチャラした恋の季節である。本作は8月20までと、21日の実家帰省後に恋愛対象キャラクターが固定された2部構成になっている。久美子、夕凪、絵里菜はデフォルトで登場するが、他のキャラクターはどうやったら会えるのかなかなか分からんとばい。おそらくはデフォルトの3人は無視して、放課後にいろんな場所に足を運んでみるしかないと思う。たまーに選択肢が出るが、これも後のフラグ立てに大事なので、よく考えて答え…ても、正解は「相手の性格次第」だ。前半パートはイベントを含めわりとタンパクな感じだが、後半パートは「恋人」だからこその「面倒臭さ」が全面に押し出され、おじさんは時々白目になるのだった。


 前述した様に、本作は各キャラクターに2通りの性格が用意されており、これはゲームスタートから2日後の8月2日の時点でランダムに決まる。また、タンパクな前半パートでも実際にはシビアで複雑な「フラグ立て」が発生しており、1周目でよかった選択肢の答えが2周目でもそうとは限らない。また、最悪の場合は後半パートは選択肢が少なく、どれを選択してもバッドエンドで詰まってしまう。簡単と思っていた久美子で後半パートの選択を変えても2回バッドエンドだったぜコノヤロー。



 オリジナル版が発売されたのはWindows98が発売されてから1年後と考えると、キャラクターの輪郭線が荒かったり、ユーザーインタフェイス周りが貧弱など、多少のアラは見えるが、よくまとまっている。また、携帯電話が普及し始めた頃なので、ゲーム内にアップで映し出される携帯電話を見て刻の涙を見るが、ゲームとしては特段古臭さは感じさせない。ただ、難しい。ベタな展開を狙おうとしても、前半パートのどこかでフラグが立っていなければ、容赦なくバッドエンドだ。恋とはそーゆーものであるとかの有名な魯山人も言っておった(うそ)。

 多賀谷洋子氏のサウンドはかなりいい。特に爽やかで明るい「久美子のテーマ」や「Dancing in the street」、緊迫感ある「Tention」、エンディングテーマなど、「サウンドモード」でじっくり聴いてほしい。あ、青少年には気になるR指定箇所だが、僕が調べた限りではエンディングでバストアップのCGがある程度で、これも恋人と結ばれて各キャラクターの幸せそうな笑顔を目立たせるものであり、脱衣麻雀レベルを期待してはいけないのであった。ただ、このR指定版、情報がほとんどないんだよねぇ。ホントにイベント用にものすごーく少数作られたんだなぁ。

 とにかくフラグ立て=プレイヤーの何気ない行動がシビアに、しかも表には出ずに判断されるので、バッドエンドになった場合、どこでどう自分の行動が間違ったのかが分かり辛いっつーか分からぬ!また、許嫁騒動(久美子が許嫁の場合もある)後の後半パートでは、男の馬鹿で鈍い部分と女の面倒臭い部分ばかりが目立つ。もうちょっと『ときめきメモリアル~forever with you~』(コナミ)の様に、ゲームとしての「ファンタジー」部分を足してもよかったのではなかろーか。シビアで面倒臭いのは現実だけでいいのにーのにーのにー。あ、あと、細かい事だけど、セーブorロードする時の「セーブ(orロード)しますか?」とキャラクターが声をかけてくるが、この「セーブ」&「ロード」のイントネーションがなーんか全員違和感あんだよなー。ホント、細かい事だけど、僕は細かい男なのだ!

 『シンプル』シリーズは本作以降、他社ソフトの移植、また、『地球防衛軍』シリーズや『大美人』シリーズなどの自社開発ソフトも精力的に発売し、口コミで人気が広がるパターンも多い。ドリームキャストやプレイステーション2に供給していた時こそ価格が2,000円に上がったが、現在は数百円でのダウンロード販売で遊べるうえ、ゲーム内容も濃くなっている息の長いシリーズだ。ただ、本作に限って言えば現在ダウンロード販売はされておらず、中古市場では定価1,500円からそう下がってはいない。夏に時間があればやってみれ。


(C)2000 HuneX (C)2000 D3 PUBLISHER

2026/07/15

ドラゴンバスター

 


【発売】ナムコ
【開発】ナムコ(開発1課)
【発売日】1985年1月
【媒体】アーケード
【容量】Namco Pacland
【ジャンル】アクション




お姫様さらわれまくりんぐ


【ストーリー】
 まだ森や湖の精霊達が人間と共存していた頃のお話です。ローレンス王国という美しい国に1人の若者がおりました。名を「クロービス」と言います。彼は王国の親衛隊長の息子でありながら乱暴者で、ケンカが耐えませんでした。父親はそんなクロービスを見るに見かねて、勘当してしまいました。帰る家も友人も失ったクロービスは、ひとり放浪の旅に出るのでした。さて、ローレンス王国からほど近い山の中、1匹のドラゴンがおりました。元々は神の使いでしたが、自分の力を過信したドラゴンは謀反を企て、神の国を追放されたのです。ところが、ドラゴンは反省するどころか、今度は人間界を支配しようと考えました。世界で最も美しい国、ローレンス王国が狙いです。ドラゴンは王国に攻め込み、王女セリアを人質にして、自分を新しい王にするよう要求したのです。この話を風の便りに聞いたクロービス。セリアの美しさと優しさに秘かな想いを寄せていた彼にとっても辛い事でした。クロービスはセリアと故郷を守るため、打倒ドラゴンを決意します。長く厳しかった旅は、クロービスを強く優しい若者へと変えていたのです。そしてクロービスは再び旅立ちます。そう、「ドラゴンバスター」の旅に!


【概要】
 85年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアクションゲーム。企画段階ではタイトル名が『ドラゴンクエスト』だったが、社内投票の結果、僅差で『ドラゴンバスター』となった。ちなみに、この時点ではエニックス(現スクウェア・エニックス)からの『ドラゴンクエスト』は未発表である。コピーライト表記が「1984」となっているのは、前年にロケテストが行われたためだ。
 本項では『ナムコミュージアムVOL.2』収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。主人公の「クロービス」は、まずラウンドマップ左下の「ローレンス王国城」からスタートし、右上の「ドラゴン山」にいくつかのルートを選択しながら進む。ルート上には洞窟や山があり、その内部ダンジョンを探索しながら各部屋にいる「ルームガーター」を倒して脱出する。いくつかのダンジョンをクリアし、ドラゴン山にいるドラゴンを倒すと1ラウンドクリア。全12ラウンドで、13ラウンドからは9~12ラウンドが繰り返される。通常攻撃は剣をぐるぐる回すだけだが、「2段ジャンプ」後に下ボタンを押しながら攻撃ボタンを押すと、敵に通常の2倍のダメージを与える「兜割り」ができる。


【総評】
 テキトーに楽なルートを選択する事も当然できるが、ルームガーターを倒すと手に入るアイテムは9種類あり、これらを装備する事で後々の道のりが多少なりとも楽になる。そのため、マップ上でルートと残りライフを考えながら進む必要がある。残りライフだが、ルームガーターを倒すと回復アイテムが出現する場合もある&ダンジョンクリア後に回復するが、いずれも全回復ではない。アクションとしては上記の兜割りの他、ダッシュと2段ジャンプだけなので、キモはやはりいかに早い時点で兜割りをマスターするかにかかっている。案外簡単じゃないんだ、これが。ダンジョンの種類は、廃墟、塔、鍾乳山、奇岩山、墓地、ドラゴン山の6種。ドラゴンのグラフィックはなかなかの迫力っつーかですね、このゲーム、余計な要素を足さずにグラフィックだけ現代版に強化すれば、それだけで通用すると思うんですよね。



 サウンドは『ディグダグ』などの慶野由利子氏が担当。本作では「慶野節」が確立されつつある。難易度はそれなりに高く、クロービスは1機(1人)限りでコンティニューもない。これが難易度を上げている要因のひとつだ。「セリア姫」をさらったドラゴンはラウンド3、5、8、12のドラゴンで、この際、ドラゴンにまたさらわれない様にする「セプター(杖)」と「クラウン(王冠)」を所持していないと、まーた気軽にさらわれてしまう。ただ、さらわれる度にセリア姫の衣装がドレス→ミニスカート→バニーガール→ビキニと変わるので、なんか、アレですか、姫とドラゴンは、実はそんな仲で、グルじゃないんですか?みたいな。対ドラゴン戦では兜割りをマスターしていないと厳しいが、ドラゴンやルームガーター達はこちらに攻撃の隙を与えない様に「ハメ技」的な攻撃を仕掛けてくるため、強引に力押しで倒すしかない。具体的には、ダメージを喰らって空中に放り投げられる形になると、着地点が敵キャラクターなので、またダメージを受けて空中に放り出されるの繰り返しだ。また、ダンジョン内を一定時間うろちょろしてると、「ケイブシャーク」という蛇が噛みついて来て、ライフを急速にガシガシ吸い取ってしまう。噛みつかれる前なら倒せるが、いったん噛みつかれると倒せないため、急いでダンジョンから脱出するしかない。でも、たぶんその前に死ぬね。死ぬ死ぬ。



 僕らの世代(←戦争を知らない世代)だと、アーケード版より、87年発売のファミコン版の方が身近だ。通常のカートリッジの成形色は黒だが、『スーパーゼビウス ガンプの謎』と同じ様に金メッキ仕様になっている。理由は分かんないけど、特別感があった。内容も、アイテム数の増加やラウンド13から始まる『裏ドラゴンバスター』など、より遊び応えのあるゲームにリメイクされている。また、89年にはファミコンオリジナル作『ドラゴンバスターII 闇の封印』も発売された。他にも多くのコンシューマ機及びパソコンに移植されており、現在でも手軽にプレイできる佳作だ。



Goods
『ナムコミュージアム カセットピンズコレクション』







【発売】バンダイ

【発売日】2018年12月
【定価】300円


 バンダイからカプセル玩具用に発売された、ナムコ製ファミコン用カートリッジのピンズコレクション。パッケージの再現度は非常に高く、ピンズの手触りもよい。この『ドラゴンバスター』は実物同様、黄金に輝くピンズだぜ!全10種。


Produced by NAMCO LTD. (C)1984 1996 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/06/24

アール・タイプ Δ(デルタ)





【発売】アイレムソフトウェアエンジニアリング
【開発】アイレムソフトウェアエンジニアリング、USP
【発売日】1998年11月19日(R's BEST版:2001年10月25日)
【定価】5,800円(R's BEST版:2,940円)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】シューティング
【周辺機器】アナログコントローラ(振動のみ)対応




良質シューティングの条件を満たした久しぶりのシリーズ新作


【ストーリー】
 休息―西暦2163年。バイド帝国の中心域に存在する悪の根源を破壊した異層次元戦闘機R9「アローヘッド」は、任務遂行後、空間の歪みに漂っていたところを巡洋艦クロックムッシュによって回収された。クロックムッシュは、次元トンネルを抜けて太陽系へ戻り、地球の衛星軌道にある宇宙要塞アイギスに無事帰還した。バイド壊滅とR9帰還のニュースを聞き、ある者は歓声を挙げ、また、ある者は安堵の息をついた。2か月後、アイギスでは、対バイド兵器の凍結作業に入った。傷付いた「英雄」R9アローヘッドは、修復もされずアイギス内の格納庫に保管された。翌年3月、宇宙要塞アイギス一時封鎖。残存部隊として残されたのは、僅か1個小隊だけであった。

 観測―中央アジアの山岳地帯にある天文台は、大気圏突入で燃え尽きる隕石群の中に、異常高温に達しながらも大きさが変化する事なく落下する幾つかの物体を捕捉した。観測員達は一瞬どよめいたが、物体の元々のサイズがあまり大きくない事と、地上から1,500mの高さに達した辺りで小さくなりだした事とで、彼らに感心外の事となった。事実、その16秒後にはセンサーで捉えれらなくなっていた。

 異変―幾つかの都市で電子制御兵器が暴走。山岳部では異常熱反応あり。更に、R9アローヘッドと共に宇宙要塞で封印されていた殲滅ユニット「モリッツG」の地上への投下が確認された。

 出撃―モリッツGは、アジアのとある市街地に落下。惑星破壊プログラムは現在のところ機能していないものの、それ自体が備える自己防衛システムにより何者も寄せ付けない。第1級非常態勢となり、戦闘機が向かうも歯が立たず、テスト機である「R9 delta」までもが作戦に駆り出された。



【概要】
 87年にアーケードでアイレム(現アピエス。以降は便宜上「旧アイレム」と表記)から発売された『アール・タイプ』は、エネルギーを一定時間溜めて放つ「溜め撃ち」や、半無敵状態に近い「フォース」システムで大ヒットを博したサイドビュー形式のシューティングゲームの名作である。PCエンジン発売時には容量の関係から『アール・タイプ』、『アール・タイプII』の2本(ハドソン)に分けて発売されるも、その移植度の高さから、PCエンジンの代表ソフトのひとつとなった。各パソコンからゲームボーイまで数多くのハードに移植されるが、旧アイレムは94年に開発中のゲームを次々に発売中止とし、ゲーム事業から撤退。三洋物産のパチンコやパチスロ関連の内臓ソフト開発を中心とした事業展開に営業方針が大きく舵を切られた。ゲーム開発を再開するにあたっては、旧アイレムが100%子会社として「アイレムソフトウェアエンジニアリング」を設立し、ゲーム事業及び版権は同社に譲渡された。その後、ゲーム開発は「アイレム」ブランドから発売再開され、本作も久しぶりのシリーズ新作となる。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のシューティングゲーム。プレイヤーは特徴の異なる「R9 Delta」、「Rx」、「R13」の計3機種から乗機を選択する。通常攻撃(連射ショットあり)、自機のスピードアップorダウンを行う。ショットボタンを押し続けるとゲージにエネルギーが溜まり、途中状態でも「溜め撃ち」ができる。また、無敵生命体「フォース」を装備しており、前方合体で前方攻撃or後方合体で後方攻撃が可能であり、敵弾を吸収する。更に、フォースで敵を倒したり、敵弾を吸収すると「Δ(デルタ)ウェポン」ゲージが溜まり、最大値になると画面上の敵を一掃できる。全7ステージ。


【総評】
 シリーズ初のフルポリゴンで描かれた『アール・タイプ』独特のグラフィックは、自機の「当たり判定」などは2D、ポリゴンは敵、特にボス機の動きに迫力を与える演出だ。また、搭乗する機体は特徴の違う「R-9 aII Delta」、「RX アルバトロス」、「R-13 ケルベロス」の3機種から選べる。難易度は3段階で、最も易しい(と言ってもそれなりに難しい)「KIDS」モードなら、「頑張ればなんとなかなる」という絶妙さで、いいシューティングゲームの条件が揃っていると言えるだろー。更に今作では地形に接触してもミスにならず、大胆な動きが行えるのも特徴だ。

 ラウンドセレクトやクレジットの増加など、裏技も多いが、簡単にコマンド入力でできるものは少なく、プレイ時間の長さや出撃回数の多さによるものが多く、条件は厳しい。あ、そうそう、ゲーム開始前のセッティング画面にある項目の中の「パイロット名(REGISTER PILOT)」は、ゲーム終盤に関係するので、きちんと名付けておいた方がいい。ロールプレイングゲームの主人公を「ああああ」で始めちゃうみたいなのはやめよう!


 サウンドはゲームサウンド専門の製作会社であるUSPが担当。『アール・タイプ』シリーズは、その独特のグラフィックが話題になるが、サウンドもまた秀逸なのだ。91年にスーパーファミコンで発売された『スーパーアール・タイプ』(旧アイレム)なんかはそのサウンドのよさを手紙にしたため当時のファミコン通信(現週刊ファミ通)に送ったら「読者クロスレビュー」に採用されたりしたのを今思い出した!金のガバスをもらったぜ!あの頃のファミコン通信はよかったよねー←また脱線する。


 しっかし、本作に限らずジジイになるとシューティングゲームは集中力が続かないのと動体視力が弱まっているので、それでも何度もトライするシューティングはいいシューティングゲームなのだ。ゲームシステム、グラフィック、サウンドなど、全てが高い水準の本作もその中の1作だ。


(C)1998 IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.

2026/06/20

機動警察パトレイバー~ゲームエディション~

 


 


【発売】バンダイビジュアル
【開発】プロダクションI.G
【発売日】2000年11月30日
【定価】6,800円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】アクション
【周辺機器】アナログコントローラ(振動のみ)対応




開発中止から高品質に蘇った作品


【ストーリー】
 このゲームは、レイバー犯罪に対抗すべく本庁警備部内に設立された特科車両二課第2小隊に配備されてしまった不幸なプレイヤー(あなた)が、イングラム3号機を操り、数々の難事件を解決していくゲームである。


【概要】
 ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守の5人からなる「ヘッドギア」原作による『機動警察パトレイバー』は、88年に発売されたオリジナルビデオアニメからスタートし、コミックス、劇場用アニメ、テレビアニメ、小説、実写映画、短編アニメとあらゆるメディアで展開された近未来ポリスアクションストーリーで、メディアミックス作品の先駆けとなった。26年には新作アニメ『機動警察パトレイバーEZY』が劇場公開された。

 『パトレイバー』は主に3つのパラレルワールドがあり、メディアによってコメディやサスペンス、企業犯罪など様々なテーマを扱っているが、90年代末、「レイバー」と呼ばれる産業用ロボットによる犯罪に対抗するため、警視庁警備部内に新設された「特車二課・パトロールレイバー中隊」の隊員達による群像劇が根幹を成す。本作はテレビ版→新ビデオ版の続きに該当する。

 初回限定版として、雑誌や広告に掲載されたイラスト集「Illustration Works of Patlabor Game Edition」が付属している。また、ゲームをクリアすると、押井守監督が実験用として作った映像特典「PATLABOR THE LIVE ACTION MOVIE」3パターンを見る事もできる。




【ゲームシステム】
 ゲームはフルボイスの「シナリオAパート」→敵レイバーと交戦する「アクションパート」→後日談の「シナリオBパート」の1ラウンドが主に3つのパートで構成されている。全11ラウンド。アクションパートでは、敵レイバーの「耐久度」を0にするとクリア。逆にプレイヤーの乗る「イングラム3号機」の耐久度かバッテリーが0になるとゲームオーバー。イングラムでの直接攻撃は全て「掴み」状態から始まり、「突撃ゲージ」をMAXまで貯めると攻撃が可能となる。攻撃は4つのボタンに振り分けられた技のタイミングが表示された際にすぐさまそのボタンを押し、成功すると次々とコンボ技が出せる。

 一方、攻撃時のコマンド入力に失敗し、敵の反撃を喰らったり、移動中に先手を取られると、「!」が現れ、ここもタイミングよくボタンを押せばダメージを軽減できる。イングラム3号機の指揮は本作オリジナルの女性キャラクター「空谷みどり」巡査が行う。武装の1種であるスタンスティック(電磁警棒)はこのタイミングが非常に早くなかなか難しい。更に6連装37mmリボルバーカノンによる「射撃モード」もあるが、写真を撮るヒマがありませんでしたっていうか、アクションパートはなかなか写真が撮れんので、今回はシナリオパートの写真を若干多めに。


【総評】
 アクションパートは、『ダンスダンスレボリューション』(コナミ)など、当時アーケードで頭角を表してきたリズムゲームの応用であり、プレイステーションの全てのボタンを使いながらも、操作性はできるだけシンプルさを目指し、タイミング勝負で連続技を出せるところが緊張感を伴い、また、レイバーの「重さ」や「速さ」も感じて、面白い。ボタンを押すタイミングはコンボが繋がるごとに早くなるため、レイバー戦のアクションをじっくり見るヒマはないけど、みどりが実況してくれる。



 ストーリーの大枠は、戦乱の絶えない国の同胞達と、主犯である天才プログラマーでゲームオリジナルキャラクターの「クリシュナ・アマルナート」の犯罪が背景に大河ドラマ的に流れつつ、1話1話は日常の業務をこなしていく。みどりも第2小隊に非常に馴染むナイスキャラクターだ。





 一方で、本作の1番の欠点は、第2小隊1号機キャリア担当の「山崎ひろみ」、同2号機キャリア担当&時々指揮の「進士幹泰」、第1小隊隊長の「南雲しのぶ」、整備班長「榊清太郎」のレギュラーメンバーを欠番にしたところにある。『パトレイバー』という作品は一見ロボットアニメだが、前述した様にその根幹は「隊員達の群像劇」である。「本庁出向中」などとそれらしい理由付けがなされているが、単にプレイヤーとみどりの2人が加わった事で、既存の人数+増えた2人を開発陣が「大所帯となった特車二課」の人数を扱いきれなかった事にあるだろう。他のロボットゲームではいざ知らず、『パトレイバー』に関して言えば、この選択は「ノー」だったと言わざるを得ない。上手く扱ってキャラクター達を回していくのが、現在は映画『真・女立喰師列伝』やアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』で活躍している檜垣亮氏の脚本と開発陣の腕の見せ所ではないか。それを最初から放り投げた時点で「負け」である←何の?



 本作は96年に『PATLABOR THE GAME(仮)』として発表されるも、そのクオリティの低さから1度開発中止となっており、最終的にはプロダクションI.Gで制作した映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』のスタッフが新加入し、新規に開発をし直した。中止となったバージョンには主人公が「森園」、指揮担当は「空谷みあ」という名前が付いていた(レイバーキャリア担当者も名前だけ設定されてたけど忘れた)。この酷いゲームの体験版は98年発売の『サイレントメビウス 幻影の堕天使』と『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』にそれぞれ別ステージの体験版が付属されている。後述するが、ポリゴンガクガク、何を言ってるのかよく分からない喋りと、まあ、ヒドイ。

 この体験版のまま発売せず、いったん白紙に戻してプロダクションI.Gに製作が移り、高いクオリティが全てで維持され、ゲーム開発に関しても『ダブルキャスト』や『季節を抱きしめて』のソニー・コンピュータエンタテインメントの「やるドラ」シリーズなどで得たノウハウが積み重なった時期にちょうどいいテコ入れで作り直す英断を下したバンダイビジュアルにより、結果的に会話パートは劇場アニメ並み、アクションパートもアイデアのある他のロボットゲームとは一線を画した高品質のゲームができたと言ってもいいだろう。




Selies
『PATLABOR THE GAME 体験版 Ver.1.0』
 










【発売】バンダイビジュアル(非売品)
【発売日】1998年

 98年発売の『サイレントメビウス 幻影の堕天使』に付属していた開発中止前の体験版。プレイヤー「森園」、指揮担当の「空谷みあ」というキャラクターの顔(みあはみどりとでは顔も声優も異なる)が通信時に表示される。オープニングムービーはある程度完成しており、製品版では未登場のレイバーが東京の街中や新宿都庁、特車二課を襲い、イングラム1号機が出動しようとする。


 ゲームはポリゴンガックガクで、武力闘争を全面に打ち出している過激派環境保護団体「海の家」シンパが操る敵レイバーを倒し、更に建物内に入って、コンテナを押したり引いたりする『倉庫番』(シンキングラビット)さながらの内容で行く先を自ら作っていくのだが、ポリゴンの「非表示設定」などがなされていない本当に「開発中」の画面であり、イングラムの操作性も最悪である。



 他に製品版との違いは、テキトーに色を塗った高田氏の描く第2小隊隊長「後藤喜一」が静止画で表示される事。声の感じも後藤を演じる大林隆介氏の飄々としたものではなく、どことなく終始ピリピリした喋り方になっている。また、前述の「海の家」シンパも喋るのだが、明らかに開発スタッフが声を当てており、活舌も悪い。イングラムのデッキアップはムービー、後藤のミニパトは3DCGで描かれている。『サイレントメビウス』のソフトはたぶん誰かにやった。現在では入手困難かもしれない。





Selies
『『マクロスVF-X2』体験版&『PATLABOR THE GAME』体験版 Ver.2.0』
 


【発売】バンダイビジュアル(非売品)
【発売日】1998年

 98年発売の『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』に付属していた開発中止前の体験版第2弾。薄い操作説明書が付いたが、ゲームはいきなりどこかの「制御室」と呼ばれるポリゴンがスッカスカの空間に放り込まれ、何をしていいか分からない。みあの声優もVer.1と違う。とにかくまともに真っすぐ歩けずストレスバリバリで、更に足元には電気をビリビリ発する「ガードロボット」がおり、放っておくと足元がガードロボットだらけになるので、ヘボいキック数発で倒していくだけで、進捗としてはVer.1から全く進んでない。これも現在では入手が難しいかもしれないが、別に入手しなくてもいいと思う。



 特典映像として、02年に公開された映画『WXIII PATLABOR THE MOVIE 3』のパイロット版が収録されている(これは同作のDVD BOXにも収録されている)。『マクロス』のソフトはたぶん誰かにやった。この体験版Ver.2を最後に2年間音沙汰がなくなる。



Flyer
販促用チラシ&雑誌広告

 00年秋、突如、プロダクションI.Gにテコ入れされた本作の雑誌広告が打たれた。後藤隊長口調による「いや~待たせたね~」というコピーが全てを表している。また、約2ヶ月に渡り、ゲームの進行に合わせた形で、毎回プロダクションI.G所属の黄瀬和哉氏による描き下ろしのイラストによる雑誌広告も打たれ、バンダイビジュアルの巻き返そうとする姿勢がよく分かる。大林氏ナレーションのTVCMも夕方から深夜の時間帯に放送され、莫大な広告費がかかってると容易に予想できる。






 また、販促用チラシも配られ、A4二つ折りで内容も濃い。みどりやクリシュナの全身像や、後姿ではあるが、ひろみ、進士、しのぶも描かれている。東京マルイ協力でプレゼント企画も用意された。

 






Goods
販促用リバーシブルポスター

 予約特典のB2リバーシブルポスター。表面は高田氏描き下ろしの素晴らしい野明が、裏面はパッケージと同じ出渕氏がテキトーに描いた手抜きイングラム2機と野明が描かれている。我が家では何度か引っ越しをしても、26年間ずっと飾っている。ちなみに、まだ封を切ってない同じポスターがもう1枚あるんだけど、どうやって手に入れたかは…教えてあげない。








Model
バンダイ1/60改造「イングラム3号機 ゲームエディション版」

 ゲーム中、当初はテレビ版の頭部だった3号機だが、序盤で劇場版2で搭載されたいわゆる「メデューサヘッド」に変わる。ただし、劇場版2ではボディのほとんどがアーマーで覆われていたため、バンダイ製1/60のプラモデルを使って通常のボディにメデューサヘッドを乗せ、ついでに古いキットなので気になるところを改造している。ヘタだけどね、好きなんだもん。製作手順の詳細はご興味ありましたらこちらからどうぞ。



(C)2000 HEADGEAR / EMOTION / TFC / SHOGAKUKAN (C)2000 BANDAI VISUAL / Production I.G
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