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2026/03/12

子育てクイズ マイエンジェル



  

【発売】ナムコ
【開発】ナムコ、礼音、学習研究社
【発売日】1997年11月13日
【定価】5,800円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】クイズ




世のお父さんお母さんに捧ぐ


【ストーリー】
 ねえ、このゲーム知ってる?タイトルの通り「子育て」をテーマにした新感覚のクイズゲームなんだ。あたしの性格はイベントや正解した問題で変わっていくから、上手に教育して、立派な大人に育ててよね。あー、あたしの事、お色気娘にしようと考えてるでしょう!…いっけない、もうこんな時間!続きはゲームでね!あー、今日も遅刻するぅ!


【概要】
 オリジナル版は96年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)がアーケードで発売。プレイヤーは女の子を持つ「お父さん」or「お母さん」となり、クイズに答えて「娘」を0歳から25歳まで育てていく。問題数はオリジナル版の7,000問から15,000問に大幅に増えた。問題のジャンルの正解率によって徐々に娘の性格が変貌していく。主題歌は斉藤由貴のカバー曲「少女時代」で、歌は声優の鈴木真仁氏が歌っている。


【ゲームシステム】
 育成シミュレーション要素のあるクイズゲーム。「アーケード」、「アットホーム」、「ラブラブ」の3モードがある。クリア後は「アルバム」で娘の成長記録が見られる。アーケードモードではセーブはできないが、コンティニューは無制限。プレイステーション版オリジナルのアットホームモードでは、アーケードモードの倍以上の問題が用意されており、1ステージが半年で構成、3年ごとにセーブできる。ラブラブモードでは、アットホームモードをクリア後、娘の高校3年間が舞台で、プレイヤーは恋人役になる。が、セーブもコンティニューもできないラブラブじゃないシビアさで、これをクリアしなければオールクリアとはならない。

 クイズは基本的に四者択一または三者択一で、問題に応じて正解するごとにパラメータが変化する。また、「養育費」も貯まって行く。この養育費はイベントでの資金源となり、早く回答するほど多く貯まる。お手付きや誤答をした場合は、ライフが減る。ライフが「0」になるとセーブ箇所まで戻ってやり直し。規定の正解数をクリアするとそのステージはクリアとなる。各ステージをクリアするとイベントが発生。これも四者択一で選び、選んだ結果により娘のパラメータが変化し、娘は様々な人生を送る事になる。

 パラメーター(性格)は大きく分けて2つあり、ひとつは「性格」。「まじめ」、「おいろけ」、「おたく」、「わんぱく」の4種類。最も高い数値のものがその時点での娘の性格となり、それによって娘の容姿が頻繁に変化する。次に来るのが、「素直な」、「セクシーな」、「カルトな」、「元気な」のこれまた4種類。この4種類×4種類で「セクシーなおたく」や「元気なまじめ」などといった娘になるのだ。めんどくせえな、子供!ちなみに、どれかひとつのジャンルに特化している場合は「ねっから(性格)」となる。


 更に、進学や就職の指標として、「人文科学」、「社会科学」、「自然科学」の3種類に分けられる。マジか!そんなめんどくさいか子育て!あ、基本的には2人協力プレイで娘を育てるが、ラブラブモードは1人プレイ専用だ。


【総評】
 娘のパラメータは、クイズに正解することで上昇する。「アニメ」に関する問題に正解すると「おたく」が上昇するなど、正解した問題によって上昇するパラメータが異なるが、通常のクイズゲームと違うのは、思い描く娘の性格にしたければ、問題によっては意図的に答えないor誤答をしなければいけない。自分の得意問題だと、「おたく」になっちゃったりするんだよなー。性格によってコロコロと変わる娘のグラフィックもかわいい。

 アーケードモードの設問は約7,000問だが、アットホームモードでは約8,000問が新規追加され、計15,000問の問題が用意されている。クイズの作成は学習研究社(現Gakken)など3社が携わっており、かなり遊び応えがあるぞ。クイズゲームはその時代の世相や流行、風俗などが盛り込まれており、「Jリーグチームの横浜フリューゲルスの応援歌を歌っているのは?」など、涙なくてはできない問題もあって愉快だ。
 本作の好評を得て、同年にはアーケードで続編『子育てクイズ もっとマイエンジェル』が発売。その後も多くの続編がアーケード、プレイステーション、ワンダースワン、ニンテンドーDSといったプラットフォームで発売されている。クイズゲームは権利関係やその時代に合わせて作られるため、実機のみの発売が多いが、同世代の友達なんかとわいわいやると盛り上がって面白いヨ!


Produced by NAMCO LTD. (C)1997 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED
JASRAC V-972515号 音楽協力:株式会社アミューズ・株式会社エアーズ

2022/01/13

ナムコミュージアムアンコール

  


【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1997年10月30日(PlayStation the Best版:1999年10月28日)
【定価】5,800円(PlayStation the Best版:オープン価格)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】オムニバス
【受賞】1996年:CESA大賞'96ゲームジャンル別賞バラエティ賞




昔のナムコが好きだ!その6


【ストーリー】
 本日はナムコミュージアム別館「ミライヤ」へお越し頂きまして、誠にありがとうございます。そもそも「ミライヤ」は1982年にオープンしたナムコ直営ロケーションのひとつです。店内を宇宙船内に見立てるなど、未来の遊技空間をイメージし、当時のゲームセンターとしては珍しく、アンテナショップとしての役割も持っていました。現在ご好評頂いている「ワンダーエッグ」や「ナンジャタウン」などのテーマパークも、「ミライヤ」がその礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。それではナムコミュージアム、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。


【収録作品】
01.キング&バルーン(80年10月)
02.モトス(85年9月)
03.スカイキッド(85年12月)
04.ローリングサンダー(86年12月)
05.ワンダーモモ(87年2月)
06.ロンパーズ(89年12月)
07.ドラゴンセイバー(90年12月13日)




【概要】
 ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が蒲田一輝いていた頃に発売されたアーケードゲームの数々を完全移植で複数収録したオムニバスソフト。ゲームのみならず、多くの関連資料や同社の会社資料までも収録したプレイステーション用ソフトとして、全6本が順次発売された。本作はその最終作。『キング&バルーン』、『モトス』、『ロンパーズ』は家庭用ゲーム機では初の移植である。メモリーカード用シールが付属。また、初回特典スペシャルボックスとして、シリーズ6本+メモリーカードが収納できる化粧箱も付属していた。潰れたんで捨てちゃったけど。尚、「ナムコ・ワンダーエッグ」は92~00年まで存在したテーマパーク。「ナムコ・ナンジャタウン」は96年に開園し、現在も東京は池袋で運営されている。


【ゲームシステム】
 これまでのミュージアムではなく、「別館」として、かつて存在したナムコ直営のゲームセンター「ミライヤ」を模した空間に、各ゲームと「データノート」が同列に設置されている。前作まであった各種演出やサウンドのアレンジ化などはなくなり、かなり簡素化された。


【総評】
 前述した様に、これまでのシリーズで好評だったミュージアム内の探索やゲームごとにあった愉快な演出、メインサウンドのアレンジ化、豊富な展示資料などは全て廃され、せいぜいがインストラクションカードと一部のゲームのポップ類などが見られるだけで、突貫工事で作られた感は否めない。『ワンダーモモ』や『ドラゴンセイバー』などは相応のノベルティが作られているはずだが、それらの収録もなし。非常に寂しい作りになってしまっている。

 

 収録されているゲームは、ファミコン版が好評だった『スカイキッド』、PCエンジン版では独自の演出が加えられていた『ワンダーモモ』、相変わらず細江慎治氏のサウンドが光りまくる『ドラゴンセイバー』を軸に、コアユーザーも少なくない『モトス』と『ロンパーズ』。『キング&バルーン』はナムコの歴史を垣間見るうえでも貴重な作品である。であるが、やっぱ全体的に地味だよなー。絶対突貫工事で作ってるよなー。他のオムニバスソフトを寄せ付けない充実した内容が売りのシリーズだっただけに、最終作ではそのコンセプトが消え、なんとも寂しい終わり方になってしまったのがマンモス残念。


Produced by NAMCO LTD. (C)1997 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2022/01/04

パネルクイズ アタック25

 

 

【発売】富士通パソコンシステムズ
【開発】富士通パソコンシステムズ(M.J.PARTY )
【発売日】1997年12月18日
【定価】5,800円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】クイズ
【周辺機器】マルチタップ対応




児玉節炸裂!大事な大事なアタックチャンス!


【概要】
 『パネルクイズ アタック25』は、朝日放送テレビが制作し、テレビ朝日系列で75~21年まで46年間に渡って放送された長寿クイズ番組。富士通パソコンシステムズ(現富士通ソフトウェアテクノロジーズ)がWindows95版、Macintosh版と並んでゲーム化。このプレイステーション版では、司会の児玉清氏の音声と映像でゲームが進行し、およそ1,500問にも上る問題は全て相馬宏美アナウンサーが新規録音で読み上げる。オープニングからエンディングまで、徹底して番組を忠実に再現。マルチタップ対応で最大4人まで対戦可能。


【ゲームシステム】
 25枚のパネルを取り合う早押しクイズゲーム。4人の参加者が、赤、緑 、白、青の4色に分かれて戦う。クイズに正解すると1~25までの数字が書かれたパネルのうちの1枚を獲得できる。最初の正解者は必ず13番のパネルを獲得し、以降の解答者はオセロの要領で自分のパネルで相手のパネルを挟み込み、自分のパネルにしていく。クイズの正解数ではなく、パネルの獲得枚数で勝敗を決めるため、戦略性が求められる。解答を間違えると、ペナルティとして起立させられ、2問の間クイズに参加できない。まずはいかにパネルの角を取るかがカギとなる。

 本作では、実際の番組と同じルールで進行する「番組アタック」、対コンピュータ15連戦の「勝ち抜きアタック」(1人用)、20問のクイズだけを楽しむ「クイズアタック」、パネルの取り合いだけを行う「パネルアタック」の4つのモードがあるが、やはりメインは番組アタックであろー。これには番組の視聴者よろしくコンピュータ同士の対戦を閲覧する「視聴モード」もある。

【総評】
 パネルが25枚埋まる間際に大事な大事な「アタックチャンス」が訪れる。これをモノにすると、通常のパネル獲得とは別に、既に他の解答者が獲得しているパネルを1枚無効にできる。アタックチャンスになると、児玉氏が「アタックチャンスッ!」と震える拳を掲げ、解答を間違えると「立ってしまわれたっ!」といつもより大きなリアクションをされたりと、愉快である。また、変な箇所のパネルを取ると「なぜ角を取らんっ!」と怒られたり、「そこに置いてしまったか~」と呆れられたり、1人だけ飛び抜けてパネル獲得数が多いと「他の方、頑張る!」と叱咤激励され、逆に獲得パネルを一気に増やすと「お~ほっほっほ~これは!」と喜ぶなど、随所に番組同様の「児玉節」が炸裂しており、それを楽しむ事がこのゲームの神髄である(ホントかなぁ)。僕に言わせれば、児玉氏を愛でる(←愛でるなよ)「キャラゲー」でもあるのだった。推しは児玉清、みたいな。



 90年代の第何次か分からんがクイズ番組ブーム時に、他局の番組でクイズ王になった人々も「『アタック25』だけはレベルが違う」と言わしめていた様に、出題の幅は相当広く、博識でないと難しい。いわゆる「ビデオゲームのクイズゲーム」レベルではないのだ。とにかく難易度が高く、相手コンピュータも強い。恐らく社員じゃないかと思われる実写取り込みコンピュータの顔が男も女もジジイも小憎たらしく、他の解答者が間違えるとイヤな笑いをするのがゲスい。

 解答方法は、可視化された4択や、一度見た解答候補は再度戻り見する事ができない選択型、アルファベットの直接入力、イントロ当てなど、どれも勘ピューター(←ヘボい)だけで答えるには厳しいが、バラエティに富んだ出題方法がクイズゲームとしての完成度を高めている。また、出題された問題は自動セーブされ、同じ問題が出題され難いシステムを搭載している。さすがパソコンメーカー。

 02年にはデジキューブからプレイステーション2で同名タイトルの続編が発売。こちらは応募ハガキの記入から始まり、予選からスタートする仕組みだが、肝心の児玉氏がポリゴン化しての登場なのが、児玉ゲー(←そんなジャンルねえよ)としては魅力激減でいやーん。児玉氏を愛でたければ本作を買おう!難しいけど。


(C)朝日放送株式会社・株式会社富士通パソコンシステムズ. 1997.

2021/11/08

ストリートファイターEX plus α

 




【発売】カプコン
【開発】アリカ
【発売日】1997年7月17日(PlayStation The Best版:1998年9月23日)
【定価】5,800円(PlayStation The Best版:2,800円)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】アクション




3Dグラフィックスでの2D対戦型格闘アクションへの挑戦


【概要】
 オリジナル版は96年にアリカが開発し、カプコンがアーケードで発売した対戦型格闘アクションゲーム『ストリートファイターEX』。その後、97年に『ストリートファイターEX plus』が発売。本作はそのマイナーチェンジ版である。アリカは、カプコンで『ファイナルファイト』、『ストリートファイターII』などを手掛けた西谷亮氏が独立して創設したデベロッパーで、本作は当初『ストロンガー』という仮称で開発されていたが、西谷氏の頼みでカプコンでの上司であった岡本吉起氏が『ストリートファイター』シリーズとして発売した。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式の対戦型格闘アクションゲーム。『ストリートファイター』シリーズとしては初のポリゴンを取り入れた3Dゲームだが、『バーチャファイター』(セガ・エンタープライゼス)などの様な任意の軸移動は存在せず、従来のシリーズ同様に2Dのシステムに仕上がっている。基本技は弱中強の各パンチとキック。これにジャンプやしゃがみ込み、相手との距離やタイミングで多彩な技を繰り出す事ができる。って、書くのは簡単なんだけど、実際には指にタコができるくらいまで練習するんだ、これが。対戦型格闘アクションゲームはどれもそうですけどね。

 登場キャラクターは「リュウ」、「ケン」、「春麗」、「ガイル」、「ザンギエフ」、「ほくと」、「スカロマニア」、「ドクトリン・ダーク」、「クラッカー・ジャック」、「プルム・プルナ」、「カイリ」、「アレン・スナイダー」、「ダラン・マイスター」、「ブレア・レイム」、「豪鬼」、「ベガ」、「ガルダ」。これに『plus』で追加された「殺意の波動に目覚めたリュウ」、「血の封印を解かれたほくと」、「サイクロイド・ベータ」、「サイクロイド・ガンマ」。本作『plus α』で追加された「ダルシム」、「春日野さくら」の以上23人を使用できる。

 本作では各キャラクターのストーリーを追った「アーケードモード」、対戦用の「VSモード」、5対5の「チームバトルモード」、用意されたコースのクリアタイムを競う「タイムアタックモード」、次々に出て来るコンピュータキャラクターを倒していく「サバイバルモード」、技の練習などができる「プラクティスモード/トレーニングモード」&「プラクティスモード/エキスパートモード」、コンピュータ同士の対戦を観戦する「ウォッチモード」、難易度設定やサウンドテストができる「オプション」と、プレイステーションへの移植に際し、充実したモードが大幅に追加されている。

 基本動作は前述したパンチとキック、投げ、ガード、ジャンプ、しゃがみ込みで、2本先取の3ラウンド制。相手の体力ゲージを先にゼロにした方が勝ちとなる。各キャラクターには必殺技があり、これが相手にヒットしたり、逆にダメージを喰らう事で体力ゲージ下にある「スーパーコンボゲージ」が3つまで貯まり、発動する事で普段よりすげー技を繰り出すのだ。ルールはシンプルだけど文章にすると長いぜ>対戦型格闘アクション。

 

【総評】
 第一次対戦型格闘アクションゲームのブームを起こした『ストリートファイターII』は、その後も多くのシリーズを輩出しているが、2D格闘アクションの雄たる同シリーズがあえてフルポリゴンの3Dになった本作の意図は、もちろん市場的に『バーチャファイター』などの3D格闘アクションへの流れもあっただろうが、『バーチャファイター』や『鉄拳』(ナムコ)などの3D格闘アクションとは似て非なるものとして別の土俵で戦おうというカプコンの挑戦であったのではなかろーか。いや、ホントはどうだか知らないんだけど。『ストリートファイターII』の完成度の高さの要因は多々あるが、操作感覚の微細な調整に次ぐ調整で、プレイ中に全くストレスを感じさせないというのがある。本作はそういった『ストリートファイターII』の良い部分を全て受け継ぎ、「ガードブレイク」や「スーパーキャンセル」などの新要素も加え、見た目は3Dだが中身は従来の2Dのままという新しいスタイルを生み出し、08年に発売された『ストリートファイターIV』にも継承されている。

 

 また、見過ごせない(聴き逃せない)のが、サウンドだ。対戦中はBGMなど気にしないプレイヤーもいるかもしれないが、ナムコで『ドラゴンセイバー』や『リッジレーサー』シリーズを手掛けた細江慎治氏による数々の良曲が対戦を盛り上げる。特に、格闘ゲームとは思えないサックスとギターによる爽やかフュージョン系の「Precious Heart(Theme of Sakura)」、ギターと三味線のソロが最高にカッチョいい「Rising Dragoon(Theme of Ryu)」、正統派の対戦型格闘アクション的「Guardian of Light(Theme of Ken)」や「Spinning Bird(Theme of Chun-Li)」、静から動へ「Strange Sunset(Theme of Guile & Allen)」などなど、挙げるとキリがない。ゲームもいいが、たまにはオプションのサウンドモードでじっくり聴いてみてほしい。本作のサウンドは98年発売の『ストリートファイターEX 2 オリジナルサウンドトラック』にも収録されている。

 学生時代、友人達と3,000試合は対戦しているので、あれから随分経つが指がしっかりと操作を覚えており、身体に叩き込まれてしまっている本作。今ではなかなか友人との対戦もできず、1人でコンピュータ相手にプレイしているが、その度に徹夜で明け方までワイワイと対戦したあの頃を思い出す青春の1本だったりするのであった。あ、エンディングの文字が見難い&すぐ消えて読めないのだけはどーにかしてほしかったぞ。



(C)ARIKA CO.,LTD.1997 (C)CAPCOM CO.,LTD.1997 ALL RIGHTS RESERVED.

2021/10/01

ナムコミュージアムVOL.5


  





【発売】ナムコ
【開発】トーセ
【発売日】1997年2月28日(PlayStation the Best版:1999年10月28日)
【定価】5,800円(PlayStation the Best版:オープン価格)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】オムニバス
【受賞】1996年:CESA大賞'96ゲームジャンル別賞バラエティ賞




昔のナムコが好きだ!その5


【ストーリー】
 お客様にご案内申し上げます。当ミュージアムはこの度、全4フロアの最新ビルとして新装されました。地下1階から2階までは各種ゲームルームを、3階では屋上を連結してギャラリーやオペラハウスを楽しむ事ができます。尚、ご不明な点がございましたら、1階インフォメーションまでお立ち寄り下さい。本日もナムコミュージアムへお越し頂きまして、誠にありがとうございます。




【収録作品】
01.メトロクロス(85年5月)
02.バラデューク(85年7月)
03.ドラゴンスピリット(87年6月)
04.パックマニア(87年11月)
05.ワルキューレの伝説(89年4月)







【概要】
 ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が日本一輝いていた頃に発売されたアーケードゲームの数々を完全移植で複数収録したオムニバスソフト。ゲームのみならず、多くの関連資料や同社の会社資料までも収録したプレイステーション用ソフトとして、全6本が順次発売された。本作はその第5弾。『バラデューク』、『パックマニア』は家庭用ゲーム機では初の移植である。


【ゲームシステム】
 ミュージアム内の基本構成はこれまでの前4作と比べ、大幅にリニューアルされており、「ゲームルーム」には地下1階から螺旋階段を上って2階までに配置。壁面に多くのナムコキャラクターが描かれているのがファンとしては嬉しい。各作品の資料も充実しており、『ワルキューレの伝説』の絵コンテまで収録されている。「データノート」は1階にあるエレベーターに乗り、『迷廊館のチャナ』の「扉」を再現したルームから閲覧する事ができる。

 各作品の移植度と資料性の高さは相変わらずの大満足度で、広報誌「namco COMMUNITY MAGAZINE NG」に冨士宏氏が連載していた『迷廊館のチャナ』も前作『ナムコミュージアムVOL.4』からの続き、第14話から最終話まで+「チャナ」の学園生活を描いたNG未発表の外伝「校庭に描いた絵」が収録されていたりと、今作もナムコファンなら買うしかないっていうか買わない理由がないぜー!

 


【総評】
 『ワルキューレ』だ!まずはこれだけでも大満足で釣りはいらねえ取っときなと言いたい!90年にPCエンジンに移植されてはいたが、アーケード版の完全移植は待ちに待ったって感じ。そして、『ドラゴンスピリット』!続編の『ドラゴンセイバー』や『アサルト』、『メタルホーク』、『リッジレーサー』シリーズなど、数々の名曲を生み出した細江慎治氏によるナイスなサウンドだけで本誌記者も昇天!この王道2本を柱に、86年にファミコンに移植された『メトロクロス』、前述した様に家庭用ゲーム機初移植の『バラデューク』と『パックマニア』という通好みの3作と、今回も非常にバランスの取れた収録作品が連なる。細かい点だが、ロード時間も前作より更に短縮されている。



Produced by NAMCO LTD. (C)1997 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2015/10/24

海腹川背・旬




【発売】エクシング・エンタテイメント
【開発】ジャックポット、日本クラリービジネス、スタジオ最前線
【発売日】1997年2月28日
【定価】5,800円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】アクション




ゲーマー心をくすぐる硬派なラバーリングアクション


【ストーリー】 
 「海腹川背」というのは、このゲームに登場する女の子の名前(姓が海腹、名が川背)で、あなたが操作するキャラクターの事です。海腹川背さんは、なぜかサカナ達にジャマされながら、道なき道を進んで行きます。頼りになるのは、先にルアーが付いたゴムの様に伸び縮みする特殊なロープだけです。でも、このロープはとっても便利なアイテムです。サカナ達に投げ付けて捕まえるのはもちろん、壁を登り、裂け目を飛び越したりするのにとても役立ちます。海腹川背さんが険しいフィールドを安全に進む事ができるよう、あなたもこのロープを自由自在に使いこなせる様になって下さい。

 「海腹川背」本来の意味は、「海の魚は腹に、川の魚は背に脂が乗っている」という板前用語です。このゲームには、タイトル通りに海や川の脂の乗ったサカナ達が、敵キャラクターとしてたくさん登場します。プレイに余裕が出てきたら、日本の風土に馴染み深い魚介類達の事も観賞してやって下さい。


【概要】
 94年にスーパーファミコンで発売された『海腹川背』(TNN)のシリーズ第2弾。8方向に伸縮するルアー付きロープを駆使してフィールドを進むワイヤーアクションゲームで、かわいらしいキャラクターとは裏腹に、テクニック重視の硬派な内容。オープニングムービーはなく、エンディングムービーもあえて低解像度のものを小さく表示するに止められている。一方、特定のフィールドをクリアすると、なぜか玉露園の「こんぶ茶」やフランスの釣具メーカーMITCHELLなどのCMがムービーで紹介される。全体的にシュールな雰囲気だが、内容は古きよき時代のアクションゲームを正統進化させた作品。初回特典には川背さんのピクチャースタンドが付属(スタンド部分だけどっか行っちゃった…)。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。障害物や敵を避けつつ、ステージ内にあるドアに入れば1フィールドクリア。全50フィールド。ドアが複数ある場合は、以降のルートが分岐する。川背さんのアクションは移動、ジャンプ、ロープを投げる。そのロープの先端にはルアーが付いており、壁や天井、敵などに引っ掛ける事ができる。そこでロープを手繰り寄せるか引き伸ばすかで、天井や壁に張り付いたり、敵を捕獲する事ができる。更にそのアクションの応用次第では、垂直の壁を登ったり、助走を付けて大きくジャンプしたり、フィールドを数秒で突破したりと、プレイヤーの力量次第で多彩で奥深いアクションが楽しめる。


【総評】
 ワイヤーアクションゲームは、その独特の操作方法のため、手慣れたゲーマーも初心者も横一列からのスタートになる事が多い。慣れるまでは難しいが、「振り子」の原理を理解すれば基本的な操作はマスターできる。そこから一歩踏み込んで応用技を編み出せる様になると、プレイするのが更に楽しくなるっつー寸法で、技量が高まればいわゆる「魅せるプレイ」を考え始めるのだ。別に実際に誰かに見せるかどうかではなく、「美しくプレイする」というのは昔からのゲーマーの美学みたいなもんである。一度クリアしたフィールドであれば、プレイデータをセーブして「REPLAY」モードで観賞でき、クリアはせずとも到達したフィールドなら「PRACTICE」モードで練習が可能だ。

 このゲームを初めて知ったのは、大学生時分に友達の家で仲間数人が集まっていた時だった。その友達が毎号買っていたTECH PlayStation付録の体験版CD-ROMに本作が3フィールドほど収録されており、初見で全員が夢中になった。当時はポリゴン(3DCGの表現方法の一種)バリバリのRPGや対戦格闘ゲームや美少女ゲームばかりが山ほど発売されていた時期で、そのテのゲームにいささか食傷気味だった。そんな時に登場したどこか懐かしいストイックなアクションゲーム。安易なムービーに頼らない姿勢もまたよし!その場にいた連中のほとんどが発売されるやすぐに購入し、僕もこのゲームがやりたいがためだけにプレイステーション本体を買ったのだった。

 発売当時はマイナーな作品だったが、インターネットの普及後は口コミで評判が広がり、発売からだいぶ間が空いて新作がいくつも発売された。個人的にもハードを買わせるだけあって、ゲームバランスやロープの挙動は非常に丁寧に調整されており、ロープの動きに理不尽な部分は一切ない。ミスは全て己の技量不足のせいだ。一方で、そのミスをフォローする術だっていくつもある。見せかけの派手さはないが、シンプルなルールと自然なアクションでプレイヤーが腕を磨いて遊ぶという、アクションゲームの本質が詰まったこの『海腹川背・旬』は、ワイヤーアクションゲームというジャンルの決定版と言ってもいいだろう。

 00年には3フィールドを追加&企業CMを排除したマイナーチェンジ廉価版『海腹川背・旬~セカンドエディション~』が発売。内容はほぼ同じなので僕はすぐ手放したけど、今考えるとちょっともったいなかったかも。また、09年にはスーパーファミコン版の初代と『セカンドエディション』の両作を収録した『海腹川背・旬~セカンドエディション~完全版』がジェンタープライズよりニンテンドーDSに移植されている。初代は中古市場でも5,000円前後とあまり値が下がらないだけに、入手しやすいハードでの発売は嬉しい反面、ニンテンドーDS本体を握り締めて垂直登りなどの細かなアクションはちと厳しい部分もある。何より、画面の小ささが初老の身には堪えるんじゃよー。よぼよぼ。現在では更にゲームアーカイブスでダウンロード販売もされているので、シニア層はテレビ画面で、若人達は携帯機で遊ぶと吉。とにもかくにもアクションゲーム好きはプレイ必須と言えよー。




Books
『ゲーメストムックEXシリーズVol.17 海腹川背・旬 PERFECT GUIDE BOOK』









【著】ゲーメスト編集部
【発売】新声社
【発売日】1997年3月27日
【定価】1,280円



 テクニック集を「基本テクニック」、「応用編」、「スーパーテクニック編」、「ちょいテク集」に分け、いずれも詳細な写真と文章で解説。1フィールドにつき2ページを割き、1ページが全体マップ、もう1ページが初級者向けと中上級者向けに分けて全50フィールドの攻略法を徹底解説しているゲーメスト編集部らしい実用的なガイドブックだ。フィールドの分岐マップや未使用の敵キャラクターイラスト、川背さんのラフイラストも掲載。テクニック集以外は全てモノクロページなのは痛いが、それを差し引いても内容は濃く、整理された誌面も使い勝手がよい1冊。




Books
『海腹川背・旬 攻略ガイドブック』










【発売】ティーツー出版
【発売日】1997年3月31日
【定価】950円



 レイアウトや書体など、新声社版に比べると低学年向けなデザインで、ページによってはマップの写真がページをまたがっているために見辛い部分もあるにはあるが、全ページカラーなのは大きな利点だ。また、未使用キャラクターの点数自体は新声社版より少ないが、キャラクターデザイナーの近藤敏信氏よる描き下ろしイラストもファンには嬉しいポイント。本作の開発者である酒井潔氏も協力クレジットに名を連ねており、ゲームの取扱説明書にも本書の広告が入っているので、「公式ガイドブック」と言ってもいいだろう。

 新声社版とティーツー出版版、どちらも一長一短だが、全体マップのレイアウトやフィールド分岐の把握は新声社版、実際にプレイしながら見るのはティーツー出版版と使い分けられる。また、当時のエクシング・エンタテイメントの年賀状イラストが新声社版ではラフ、ティーツー版では彩色されたものが載っていたりと、相互に補完し合える内容なので、ファンは2冊どちらも買おう。

 本シリーズは詳細な設定などが公にはされていないが、発売後しばらくして酒井氏による裏設定がインターネット上で公開された事がある(現在は削除済み)。川背さんはわりかし幸薄い身の上だとか、その心象風景がゲームの背景グラフィックだとか、結構驚きの内容だったので、ここらへんをまとめたファンブックなんかが今からでも発売されないもんかなー。



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