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2026/07/20

機動戦士Zガンダム ホットスクランブル

 



【発売】バンダイ
【開発】ゲームスタジオ
【発売日】1986年8月28日
【定価】5,500円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】160Kbit
【ジャンル】シューティング




こんなゲーム、修正してやるっ!


【ストーリー】
 宇宙世紀0085―宇宙は一見平和を取り戻したかの様だった。しかし、「地球の引力に魂を引かれた人間達」=エリート意識の集団「ティターンズ」は、地球連邦政府を手中に収め、スペース・ノイド達の再度の反乱を防止する名目で、半連邦組織活動を弾圧していった。それが遂に「30バンチ事件」という大量虐殺の悲劇に繋がる。しかし、それは、半連邦政府活動を更に拡大させた。コロニー住人や、連邦政府に疑問を抱く軍人も参加して、半地球連邦政府活動組織「エゥーゴ」が誕生。宇宙世紀0087、主人公のZガンダムのパイロットであるカミーユ・ビダンは、旧サイド7(グリーン・ノア1)の住人であったが、ジャブロー降下作戦と同時にエゥーゴに参加。そして、激しい戦いが始まった。


【概要】
 富野由悠季氏、日本サンライズ(現サンライズ)原作のアニメ『機動戦士Zガンダム』は、85年から86年に放送された、『機動戦士ガンダム』シリーズの第2作目である。「ジオン公国軍対地球連邦軍」という前作から7年後を描いた物語で、「エゥーゴ対ティターンズ」という地球連邦軍の内紛を描いた。05年から06年にはリメイク版劇場用映画3部作『機動戦士Ζガンダム A New Translation』も公開。数ある『ガンダム』シリーズの中でも未だに人気が高い作品である。

 本作は、『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』など、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の代表作を生み出してきた遠藤雅伸氏(現東京工芸大学芸術学部ゲーム学科客員教授)が独立して開発した。ナムコはキャラクターゲームを作らないため、遠藤氏は退社し、自ら本作をバンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)に売り込んだ。そのためか、TVCMでは『Zガンダム』よりも遠藤氏を大きく採り上げたものとなり、パッケージも通常のファミコン用ソフトの2倍の大きさとし、プロモーションにも力を入れた。結果的に売り上げ本数は約40万本だったが、それでも黒字であった。


【ゲームシステム】
 疑似3Dのシューティングゲーム。1ステージは、「地上作戦」、「宇宙作戦」、「要塞内部」の3つで構成されており、迫り来る敵モビルスーツ(MS)相手にZガンダムのビームライフルの砲身を操作して地上戦と宇宙戦を戦い、要塞ではサイドビュー形式のシューティングゲームに変わる。ここではZガンダムの全身グラフィックが描かれ、時に飛行形態「ウェイブ・ライダー形態」に変形しながら、要塞最深部にある「コア」を目指して進む。
 サウンドは「ゲーム作曲家の先駆者」と呼ばれ、ナムコで『ギャラガ』『マッピー』を手掛け、遠藤氏と共にゲームスタジオを設立した大野木宜幸氏。タイトル画面からMSの紹介デモ画面は鮎川麻弥氏が歌う「Ζ・刻を越えて」、ゲーム内は森口博子氏の歌う「水の星へ愛をこめて」、ゲームオーバー&エンディングはこちらも鮎川氏の歌う「星空のBelieve」の3曲のアレンジを手掛けた。作曲者のニール・セダカ氏が『Ζガンダム』を題材にしたゲームにこの3曲をの使用許可を出したのは、本作だけである。ポーズボタンを押すとアニメの「アイキャッチ」の曲が鳴る。全16ステージで、17ステージ以降にゲームオーバーになるとエンディングとなる。


【総評】
 ナムコ時代の遠藤氏の作品に比べると、ヒッジョーに単調であり、奥深さもない。また、対象ユーザーの年齢層を考えると、ストーリーが長々と英語表記で流されても、意味が分からないだろう。ステージが変わっても敵MSが変わるくらいで、どちらも大した変化はない。MSはティターンズ及び途中から参戦する第3勢力「アクシズ」の全機が細かく描かれており、スペックと並んでデモ画面で紹介されるが、そのスペックはあくまでアニメの設定であり、ゲーム内ではどれも一撃で倒す事ができる(ステージ16の要塞内部に登場する「キュベレイ」のみ無敵)。地上では推力増進用戦闘機「ベースジャバー」にMSが乗っていたり、コロニーの他にも戦艦「アレキサンドリア」や「ドゴス・ギア」らも登場するなど、グラフィックや設定的にはこだわりが見える。しかし、ゲームとしては、一定時間経つか、一定数の敵MSもしくは特定のMSを倒すと地上から宇宙に場面変化するも、背景のグラフィックが違うだけで、特に意味を感じない。よくも、よくもこんなやり方をっ!


 要塞内部(コロニーや戦艦)は、前述した様にサイドビュー形式に大きく変わる。Zガンダムも全身が描かれ、ボタンひとつで飛行形態に変形できるが、鉄骨で組まれた無駄に広いマップで、敵MSは無限に湧いて来る。要塞最深部にあるコアは自ら攻撃はして来ないが、こちらの攻撃を受けると、それを2倍の威力の複数扇情弾に分かれ、跳ね返して来る。これをウェイブ・ライダー形態でかわすのがなかなか難しいんだ。と言うのも、ウェイブ・ライダー形態は鉄骨に触れると自動的に解除され、MS形態になっちゃうからだ。


 延々と「水の星へ愛をこめて」が流れる中、1ステージ内でも、ステージが進んでも延々と似た風景が繰り返される。要するに全くメリハリがないのだ。どうした、遠藤雅伸27歳(当時)!?MSのグラフィックの凝り方、アニメ同様のサウンド、全て英語表記と、単なるマニアが作ったまるで独創性のない作品になってしまった。あなたって人はっー!

 発売後、キャンペーン用のプレゼントとして、製品版とはディテールの違う「ファイナル版」が約1,000本製作された。また、04年にはプレゼント企画としてゲームボーイアドバンス用ソフトがこちらも非売品として作られた。ゲームとしてはイマイチだが、不思議と今でも人気があるんだよなー。


(C)相通エージェンシー・日本サンライズ (C)BANDAI 1985

2026/06/24

アール・タイプ Δデルタ





【発売】アイレムソフトウェアエンジニアリング
【開発】アイレムソフトウェアエンジニアリング、USP
【発売日】1998年11月19日(R's BEST版:2001年10月25日)
【定価】5,800円(R's BEST版:2,940円)
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】シューティング
【周辺機器】アナログコントローラ(振動のみ)対応




良質シューティングの条件を満たした久しぶりのシリーズ新作


【ストーリー】
 休息―西暦2163年。バイド帝国の中心域に存在する悪の根源を破壊した異層次元戦闘機R9「アローヘッド」は、任務遂行後、空間の歪みに漂っていたところを巡洋艦クロックムッシュによって回収された。クロックムッシュは、次元トンネルを抜けて太陽系へ戻り、地球の衛星軌道にある宇宙要塞アイギスに無事帰還した。バイド壊滅とR9帰還のニュースを聞き、ある者は歓声を挙げ、また、ある者は安堵の息をついた。2か月後、アイギスでは、対バイド兵器の凍結作業に入った。傷付いた「英雄」R9アローヘッドは、修復もされずアイギス内の格納庫に保管された。翌年3月、宇宙要塞アイギス一時封鎖。残存部隊として残されたのは、僅か1個小隊だけであった。

 観測―中央アジアの山岳地帯にある天文台は、大気圏突入で燃え尽きる隕石群の中に、異常高温に達しながらも大きさが変化する事なく落下する幾つかの物体を捕捉した。観測員達は一瞬どよめいたが、物体の元々のサイズがあまり大きくない事と、地上から1,500mの高さに達した辺りで小さくなりだした事とで、彼らに感心外の事となった。事実、その16秒後にはセンサーで捉えれらなくなっていた。

 異変―幾つかの都市で電子制御兵器が暴走。山岳部では異常熱反応あり。更に、R9アローヘッドと共に宇宙要塞で封印されていた殲滅ユニット「モリッツG」の地上への投下が確認された。

 出撃―モリッツGは、アジアのとある市街地に落下。惑星破壊プログラムは現在のところ機能していないものの、それ自体が備える自己防衛システムにより何者も寄せ付けない。第1級非常態勢となり、戦闘機が向かうも歯が立たず、テスト機である「R9 delta」までもが作戦に駆り出された。



【概要】
 87年にアーケードでアイレム(現アピエス。以降は便宜上「旧アイレム」と表記)から発売された『アール・タイプ』は、エネルギーを一定時間溜めて放つ「溜め撃ち」や、半無敵状態に近い「フォース」システムで大ヒットを博したサイドビュー形式のシューティングゲームの名作である。PCエンジン発売時には容量の関係から『アール・タイプ』、『アール・タイプII』の2本(ハドソン)に分けて発売されるも、その移植度の高さから、PCエンジンの代表ソフトのひとつとなった。各パソコンからゲームボーイまで数多くのハードに移植されるが、旧アイレムは94年に開発中のゲームを次々に発売中止とし、ゲーム事業から撤退。三洋物産のパチンコやパチスロ関連の内臓ソフト開発を中心とした事業展開に営業方針が大きく舵を切られた。ゲーム開発を再開するにあたっては、旧アイレムが100%子会社として「アイレムソフトウェアエンジニアリング」を設立し、ゲーム事業及び版権は同社に譲渡された。その後、ゲーム開発は「アイレム」ブランドから発売再開され、本作も久しぶりのシリーズ新作となる。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のシューティングゲーム。プレイヤーは特徴の異なる「R9 Delta」、「Rx」、「R13」の計3機種から乗機を選択する。通常攻撃(連射ショットあり)、自機のスピードアップorダウンを行う。ショットボタンを押し続けるとゲージにエネルギーが溜まり、途中状態でも「溜め撃ち」ができる。また、無敵生命体「フォース」を装備しており、前方合体で前方攻撃or後方合体で後方攻撃が可能であり、敵弾を吸収する。更に、フォースで敵を倒したり、敵弾を吸収すると「Δ(デルタ)ウェポン」ゲージが溜まり、最大値になると画面上の敵を一掃できる。全7ステージ。


【総評】
 シリーズ初のフルポリゴンで描かれた『アール・タイプ』独特のグラフィックは、自機の「当たり判定」などは2D、ポリゴンは敵、特にボス機の動きに迫力を与える演出だ。また、搭乗する機体は特徴の違う「R-9 aII Delta」、「RX アルバトロス」、「R-13 ケルベロス」の3機種から選べる。難易度は3段階で、最も易しい(と言ってもそれなりに難しい)「KIDS」モードなら、「頑張ればなんとなかなる」という絶妙さで、いいシューティングゲームの条件が揃っていると言えるだろー。更に今作では地形に接触してもミスにならず、大胆な動きが行えるのも特徴だ。

 ラウンドセレクトやクレジットの増加など、裏技も多いが、簡単にコマンド入力でできるものは少なく、プレイ時間の長さや出撃回数の多さによるものが多く、条件は厳しい。あ、そうそう、ゲーム開始前のセッティング画面にある項目の中の「パイロット名(REGISTER PILOT)」は、ゲーム終盤に関係するので、きちんと名付けておいた方がいい。ロールプレイングゲームの主人公を「ああああ」で始めちゃうみたいなのはやめよう!


 サウンドはゲームサウンド専門の製作会社であるUSPが担当。『アール・タイプ』シリーズは、その独特のグラフィックが話題になるが、サウンドもまた秀逸なのだ。91年にスーパーファミコンで発売された『スーパーアール・タイプ』(旧アイレム)なんかはそのサウンドのよさを手紙にしたため当時のファミコン通信(現週刊ファミ通)に送ったら「読者クロスレビュー」に採用されたりしたのを今思い出した!金のガバスをもらったぜ!あの頃のファミコン通信はよかったよねー←また脱線する。


 しっかし、本作に限らずジジイになるとシューティングゲームは集中力が続かないのと動体視力が弱まっているので、それでも何度もトライするシューティングはいいシューティングゲームなのだ。ゲームシステム、グラフィック、サウンドなど、全てが高い水準の本作もその中の1作だ。


(C)1998 IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.

2026/05/16

バーニングフォース

 


 



【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1990年10月19日
【定価】4,900円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】4M
【ジャンル】シューティング




トライアンドエラーが報われる良好なゲームバランス


【ストーリー】
 西暦2100年、地球大学・宇宙学部トップスペース専科において、今年も卒業試験が行われようとしていた。この日のために厳しいトレーニングを経て来た若者達であったが、6日間に渡って実施される過酷な実戦試験の前では、合格する者などほんの一握りしかいない。だが、それだけに、この卒業生達が手にできる名誉には計り知れないものがあるのだ。試験を見事に通過した証、それが「スペースファイター」の称号である。


【概要】
 オリジナル版は89年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)がアーケードで発売した疑似3Dシューティングゲーム。メガドライブは回転、拡大、縮小機能未搭載のため、オリジナル版に比べてスケールダウンはしているものの、ライフ制の導入や無敵アイテムの追加など、コンシューマ用にローカライズし、可能な限り忠実な移植をしようと試みているのが分かる。サウンドは『リッジレーサーV』などの川元義徳氏が作曲しており、特に1面の「Bay Yard」は疾走感溢れる名曲で、『太鼓の達人』では「バーニングフォースメドレー」として、1面、2面、4面のサウンドがアレンジされ使用されている。


【ゲームシステム】
 疑似3Dのシューティングゲーム。十字キーの上を押すと加速、下を押せば減速する。通常弾はAボタン、ミサイルはBボタンと操作性は至ってシンプルである。無敵アイテムを5つ集めてCボタンを押すと、一定時間無敵となる。敵は後方からも迫ってくるため、画面右上のバックセンサーで確認する。試験は6日間で、「午前の部」と「午後の部」に分かれている。全6ステージ。


【総評】
 午前の部では横にしか移動できない「エアバイク」、「午後の部」ではボス戦を前に上下左右に動ける「エアプレーン」に乗ってプレイする(6面はエアプレーンのみ搭乗)。このため、午前の部では移動範囲が限定されているため、『スペースハリアー』(セガ・エンタープライゼス)の様に「逃げながら攻撃する」事ができない。ステージが進むに連れ、かわすのに理不尽さを感じる敵(岩柱がゴロゴロ崩れてきたり)もいるにはいるが、こちらも逆に同一線上にいる左右の敵攻撃のみに集中すればいいため、僕の様なジジイゲーマーには比較的やりやすい。

 一方、午後の部のボス戦手前では、ドック艦にはいり、エアバイクの上からスポンと飛行機みたいなパーツを被せられ、エアプレーンとして上下左右に敵味方動くため、よくあるタイプの3D視点シューティングとなり、僕の様な尻ばかり見ているジジイゲーマーには比較的いやーんである。

 ちなみに、主人公の名称は取扱説明書には「ひろみ」としか明記されていないが、フルネームは「天現寺ひろみ」であり、エアバイクには「SIGN DUCK(サインダック)10-B」という名称が付いている。この辺りはプレイステーション2用ソフト『ナムコクロスカプコン』での登場でも明らかになっている。また、本作もナムコのUGSFシリーズに組み込まれている。



 ゲームとしては特に問題もなく、コンフィグモードで「EASY」を選べば、初心者でも3面辺りまでは進めると思う。いわゆる「初見泣かし」もあるにはあるが、トライアンドエラーが報われるゲームバランスだ。秀逸なのは、やはり前述した様にSFの疾走感溢れるサウンドだろう。当然サウンド・トラックも発売されたが、名曲「Bay Yard」にいきなり激しいSEを重ねる残念バカ仕様だったので、とっとと売ってしまった。最もイメージに近いアレンジは、『ナムコクロスカプコン』なんだよなー。


 なんか文句で終わるのも如何なもんだと思いますんで(そもそも文句はサントラにだ)、初心者から上級者まで楽しめる無難だけどナムコらしいサウンドのバランスの取れたゲームだと思いますよ。僕は好きだなー。このメガドライブ版以外だと、コンシューマで遊ぶには09年のWiiまで待つ事になり、現在はハムスターからプレイステーション4及びニンテンドーSwitchでプレイできるが、全てがダウンロード専売であり、「物理的」な『バーニングフォース』はコンシューマ機ではこのメガドライブ版のみなので、メガドライバーは必携である。


(C)1989 1990 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/04/29

スターフォックス

 


 



【発売】任天堂
【開発】任天堂(情報開発本部)、SRD、アルゴノーツ・ソフトウェア社、エー・エヌ・ソフトウェア社
【発売日】1993年2月21日
【定価】9,800円
【媒体】スーパーファミコン用カートリッジ
【容量】8M+スーパーFXチップ
【ジャンル】シューティング
【受賞】2012年:アメリカ国立スミソニアン博物館アート・オブ・ビデオゲーム展選出




スーパーファミコンの意地を見せた「スーパーFXチップ」


【ストーリー】
 ライラット系…広大な銀河のほぼ中央に位置する惑星集団である。ここに住む全ての生き物は、周りの星々が羨むほど恵まれた環境の中で、ゆったりとした時の流れを楽しんでいた。あの男が現れるまでは…。「アンドルフ皇帝」、かつての天才科学者Dr.アンドルフの事である。ライラット系第IV惑星「コーネリア」で生まれ育った彼は、子供の頃から異彩を放ち、若くして超次元空間における動力機関開発の第一人者となった。しかし、その優れた頭脳を私欲のためだけに使う様になってからは危険な実験を繰り返し、遂にコーネリア星から追放されたのだった。

 時が経ち、人々がDr.アンドルフの名を忘れ始めていたある日、コーネリア防衛隊は第I惑星「ベノム」の異常に気付いた。ベノムより発進される様々な未確認物体。思えばこれがコーネリアに怨みを抱くアンドルフからの宣戦布告だったのである。完全にアンドルフ皇帝の軍事基地と化したベノム。そして、瞬く間にライアット系の他の惑星にもアンドルフ軍の魔の手は伸びていた。コーネリア防衛隊長のジェネラル・ペパーは、開発中だった超高性能戦闘機「アーウィン」を乗りこなすパイロットを養成するには、事態はあまりに緊急を要していたのだ。

 「そうだ!スターフォックスだ!」

 ペパーはそう叫んだ。宇宙狭しと名を馳せる雇われ遊撃隊「スターフォックス」。彼ら4人に下された任務は、惑星ベノムの奪回とアンドルフ軍制圧である。上手くアーウィンを操り、ライアット系の平和を回復できるかどうか。チームリーダーであるあなたの腕にかかる期待は計り知れない。


【概要】
 93年、業務用ゲームも家庭用ゲーム機もポリゴン描写が主流になり始めた頃、ポリゴン描写の機能がないスーパーファミコンに「三次元描画方面強化回路」を搭載し、ポリゴン描写を可能にした「スーパーFXチップ」搭載第1弾ソフト。任天堂とイギリスのアルゴノーツ・ソフトウェア社(現アルゴノートゲームス)が共同開発した3D視点のシューティングゲーム。また、スーパーファミコン用ソフトとしては初の3Dゲームである。


【ゲームシステム】
 後方視点の3Dシューティングゲーム。プレイヤーは狐の「フォックス」となってアーウィンに乗り込む。他に鳥と兎と蛙が仲間で、編隊を組んで攻め込むが、仲間が敵の攻撃を受けるとダメージを受けてしまうので、3匹のケモノをフォローしながら進んで行く。アーウィンはLRボタンで左右クイックターン&ローリング、Xボタンは一時的な加速のブースト、Aボタンはスマートボムの発射&起爆、Bボタンは逆噴射(ブレーキ)、Yボタンは通常攻撃とボタンはフルに使用する。コーネリアからベノムまでのルートは難易度によって3ルートあり、2つが全6ステージ、最も難易度が高いルートは全7ステージで、ダメージ制。


【総評】
 シューティングゲームとして見れば特段目新しい部分はない。自機のアーウィンは滑らかに動くが、極論を言えば、『エクセリオン』(ジャレコ)の様な疑似3Dをスーパーファミコン用にブラッシュアップすればよかったのではないかと個人的には思える。静止画像では面白さが全く伝わらないであろーシンプル過ぎるライラット系の星々。サウンドは任天堂が誇る近藤浩治氏によるものだが、これもほぼ似た様な控え目で単調な曲であり、新技術の「実験ソフト」以上でも以下でもない印象を受ける。


 スーパーファミコンにはポリゴンにテクスチャーマッピングを貼る術がなかった事もあり、セガサターンやプレイステーションのソフトと比べるのは酷とも言えるだろうし、ゲーム中に味方のケモノから通信が入る演出もあるにはあるが、それでも、あまりにシンプル過ぎる。シューティングゲーム特有の高揚感も薄く、全体的に淡々としている。



 ネームバリューに比べてゲームの内容はそうでもないが(←ファンの人すまんす)、ここで培った続編のニンテンドウ64用ソフト『スターフォックス64』は、全世界で約400万本を売り上げ、11年にイギリスのギネス・ワールド・レコーズ社より「最も世界で売れたシューティングゲーム」としてギネス世界記録に認定。また、これとは別にスーパーファミコンで続編『スターフォックス2』が開発中だったが、ニンテンドウ64本体の発売が迫っていたため、発売はいったん中止されたものの、17年に任天堂から発売された「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録される事になった。また、ニンテンドーSwitchでも遊べる様になった。

 業務用ゲームでは『バーチャファイター』(セガ・エンタープライゼス)や『リッジレーサー』(ナムコ)など、3D表現のゲームが主流になっており、家庭用ゲーム機では94年に発売されたセガサターンとプレイステーションが凌ぎを削っていた。一方、3D表現にこだわった任天堂はニンテンドウ64(当初の発表名は「ウルトラ64)」)の開発に紆余曲折していた。その間2年、スーパーファミコンは両社の「次世代機」と戦わなくてはならなかった。その短い期間にポリゴン能力を備え戦力として投入されたのが「スーパーFXチップ」である。開発はニンテンドー・オブ・アメリカ社とアルゴノーツ・ソフトウェア社が共同出資してアメリカに作られたエー・エヌソフトウェア社が行った。しかし、国内では本作以外では『ワイルドトラックス』や『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』など僅か6本に止まり、出遅れたニンテンドウ64は国内でのコンシューマ市場では初めてトップを取れないまま終わった。また、需要がなくなったスーパーFXチップは、04年にアルゴノーツ・ソフトウェア社とエー・エヌソフトウェア社を連鎖倒産に追い込むバッドエンドとなったが、もしかしたら関係者はあくまでスーパーFXチップは「2年持てばいい」という考えの元、2社の倒産も予期していたのかもしれない。尚、アルゴノーツ・ソフトウェア社はアルゴノートゲームス社として24年に再建している。

 『スターフォックス』の意義、それは、コンシューマ業界での各社熾烈な争いと、各メーカーの技術開発競争が激しかった中、世界中で約5,000万台の売り上げを誇ったスーパーファミコンの限界値を超えて最後まで戦い抜いた意地のソフトである。


(C)1993 Nintendo

2026/04/15

ドラゴンセイバー

 




【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1990年12月13日
【媒体】アーケード
【容量】Namco SYSTEM 2
【ジャンル】シューティング




前作同様の秀逸なサウンドのロマンシング・シューティング


【ストーリー】
 遥か彼方の世界。人々は利己主義により戦争や環境破壊などの愚かな歴史を繰り返してきた。それにより世界の何処かで超進化した異次元の生命体が数多く産み出され、世界は瞬く間にその生命体に支配されていった。一方、その頃、かつて「聖龍ブルードラゴン」と共に魔王ザウエルを封じ込めた「太陽神アーリア」は、「ヒューイ」と「シリア」という勇敢なる2人の若者に「龍の力」を得られる聖剣を与え、諸悪の根源の討伐を託した。2人は巨龍に変身し戦いの旅に出たのであった。


【概要】
 87年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたシューティングゲーム『ドラゴンスピリット』の続編。約3年後に発売されたが、ストーリー的には「太陽神アーリア」以外、関連性は薄い。タイトルは「竜(Dragon)の力を与える剣(Saber)+ 救世主 (Savior)」に由来する。前作は1人プレイ専用だったが、今作は2人同時プレイが可能となった。
 本項では『ナムコミュージアムアンコール』収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 トップビュー形式のパワーアップ型縦スクロールシューティングゲーム。自機のブルードラゴン&レッドドラゴンは8方向に操作でき、対空対地で敵を撃ち分けながらステージを進んで行く。ライフ制で、地上にある卵を割るとパワーアップ。青い卵は最初は1本だったブルードラゴンの首を最大3本まで増やす事ができる。赤い卵はパワーアップアイテムが出る。全9エリア。尚、『ナムコミュージアムアンコール』収録版では、タイトル画面で〇ボタンと×ボタンを押しながらスタートすると、前作のサウンドのアレンジ版でプレイできる。


【総評】
 まずは前作より更にパワーアップした細江慎治氏(現スーパースィープ代表取締役)の音楽だ。高揚感と爽やかさ溢れる魅力的な名曲揃いのサウンドは今回も健在であり、更に前作のNamco System 1」基板からNamco System 2」基板に容量が増えたため、前述通り、前作のサウンドのアレンジ版を聴く事ができる豪華仕様だ。これまたもはやサウンドを聴くためにプレイしていると言ってもいい。僕が。



 難易度は前作に比べ、エリア1から比較的高い。序盤は対地攻撃を無視して対空攻撃と放たれる敵の弾に集中すればある程度はなんとかなるが、対地攻撃もエリア1の終盤からは激しくなり、ある程度ではなんともならん展開となる。僕には。もちろん、首が3本になったフルパワーアップ状態だと、敵の弾への「当たり判定」も大きくなる。痛し痒しな感じ。

   

 それでも、下手の横好きなもんで、好きなんだよなー。『ドラゴンスピリット』の正統派続編として秀逸なサウンドと独特の世界観。「無理やろー!」と思わせながら何度も挑戦させる魅力が詰まったロマンシング・シューティングゲーム。名作だけあって、最初に移植されたPCエンジン版から現在まで各種移植&ダウンロードで気軽に遊べる、現在でも通用する作品だ。やれ。そして、聴け。




Music
『ナムコゲームサウンドエクスプレスVOL.4 ドラゴンセイバー』










【作曲】細江慎治
【編曲】細江慎治、米光亮
【演奏】ナムコグランドオーケストラ
【発売】ビクター音楽産業
【発売日】1991年3月21日
【定価】3,000円
【収録時間】約102分

 ビクター音楽産業(現ビクターエンタテインメント)からリリースされた『ナムコゲームサウンドエクスプレス』は、アーケード稼働から比較的早い時期にリリースされたオリジナル・サウンドトラックシリーズで、価格は基本的に1,500円。この『ドラゴンセイバー』はシリーズ唯一の2枚組で(なので定価も倍)、1枚目は『ドラゴンセイバー』、2枚目は前述したNamco System 2」版『ドラゴンスピリット』が収録されている。単なる基板からの録音ではなく、音源自体の出力に最も近い部分からFM、サンプリングとバラバラに録音して調整してあるため、音質は非常によい。生音に限りなく近いので、ぜひ聴いていこう!

【収録曲】
■DISC 1  DRAGON SABER SIDE
01.ストーリー・オブ・ドラゴンセイバー
02.COIN
03.オープニング ヴィジュアル
04.水没都市
05.親玉A
06.火山
07.親玉B
08.化石
09.エイリアンキング
10.地じん
11.渓谷
12.コンティニュー
13.ネームランキングA
14.氷穴
15.魔界
16.ドラゴンゾンビ
17.暗黒
18.ウルティマ
19.カオス
20.エンディング
21.ネームランキングB

■DISC 2  DRAGON SPIRIT II SIDE
01.COIN
02.海上(未使用)
03.ROUND 1
04.ROUND 2
05.ROUND 3
06.ROUND 4
07.ROUND 5
08.ROUND 6
09.ENDING
10.裏ネームランキング
11.水没都市(アレンジ・バージョン)
12.火山(アレンジ・バージョン)
13.氷穴(アレンジ・バージョン)


Produced by NAMCO LTD. (C)1990 1997 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2026/03/21

レイヤーセクション


    


   
【発売】タイトー
【開発】タイトー(熊谷研究所)、ビング
【発売日】1995年9月14日(サタコレ版:1997年4月25日)
【定価】5,800円(サタコレ版:2,800円)
【媒体】セガサターン用CD-ROM
【ジャンル】シューティング
【レーティング】全年齢




絶妙な難易度と爽快感が味わえる良作シューティング


【ストーリー】
 現在「Con-Human」システム(以下「システム」)は依然として、兵器の生産活動を継続しており、その戦力は我々だけでなく、全ての生命体にとって脅威になりつつある。繰り返し行われる敵艦隊の壊滅作戦により、人類の移住圏は消滅しつつある。もはや我々に残された道はただひとつ、「システム」=本星の破壊のみである。

 先に行われた第一次攻略戦は残念ながら我々の敗北に終わった。今回の第二次攻略戦は、もはや残り少ない戦力での敵艦隊戦力の突破という難題の解として立案された。現在、我々の残存艦隊は本星のリング状小惑星40万km後方に集結しつつある。リング付近には敵側の最前線防衛基地が建設中であるが、比較的突破は容易と考えられる。しかし、問題は後方にある。第一次攻略戦時の本星と衛星と化した、巨大な岩塊付近に駐留する敵機動艦隊である。そこで考案されたのが、残存艦隊による敵機動艦隊の陽動と機動性の高い小型機動兵器「RVA-818 X-LAY」による降下作戦である。


【概要】
 オリジナル版は94年2月にタイトーがアーケードで発売したシューティングゲーム『レイフォース』。95年にセガサターンへ『レイヤーセクション』としてに移植。タイトルの名称変更は、当時PCエンジンやPC-FXへソフトを供給していたレイ・フォース社との混同を避けるための措置である。本作は好評を博し、後年、タイトルの『レイ』を作品名に付けたシューティングゲームがシリーズ化された。これにより、本作は遡って「レイシリーズ」の第1作目となる。07年にプレイステーション2で発売された『タイトーメモリーズII 上巻』では、オリジナル版のタイトル『レイフォース』のまま移植された。音楽はタイトーのサウンドチーム「ZUNTATA」の河本圭代氏(現フリーランス)が作曲。


【ゲームシステム】
 トップビュー形式のパワーアップ型縦スクロールシューティングゲーム。自機は8方向に操作でき、対地対空で敵を撃ち分けながらラウンドを進んで行く。対地及び対低空度攻撃「ロックオンレーザー」では、複数の地上or自機より低空度に位置する敵をロックオンし、レーザーで一斉に攻撃できる。パワーアップアイテムは3つ取る事によりショットが1段階、最大で3段階パワーアップする。本作には「アーケードモード」と「セガサターンモード」の2バージョンがあり、「アーケードモード」では、ゲーム画面を90度回転させた状態で、オリジナル版と同じ感覚でプレーできる。全7ラウンドで、コンティニュー回数は4回。


【総評】
 アーケード市場でのシューティングゲームは88年から91年頃にかけて難易度のインフレ化が加速し、一部のマニアのジャンルになってしまい、対戦型格闘ゲームに主流を奪われた。現在でもその主流は変わらないが、その中で各メーカーは「弾幕系」と言われる方向性に転換したり、シューティングゲーム自体から撤退したりと、その在り方を模索していた。本作は、易し過ぎず難し過ぎずの絶妙な難易度設定と、レーザーの一斉照射による爽快感で、久々に正統派シューティングゲームとして「シューティングの雄」タイトーの実力を見せた。

 移植されたサターン版では6段階に難易度が選べるが、1番低い難易度が「NORMAL」である。多重スクロールや大き目の敵弾に比較して「当たり判定」が自機のグラフィックより小さく、「難しいけど頑張ればなんとかなりそう」と思わせる適正難易度だ。


 対地対空の撃ち分けと対地のロックオンは縦スクロールシューティングの元祖『ゼビウス』(ナムコ)と同じだが、これに加え自分より低空高度にいる敵にも複数ロックオンでき、レーザーを一斉照射する爽快感は、シューティングゲームの原点である「気持ちよさ」がある。低空高度の敵戦艦からガイドビーコンが光り「ガイドビーコンなんか出すな!やられたいのかい!」「母艦にお戻り下さい!」「どこに帰るっていうんだいっ!?」などと敵のやり取りが想像できる(←病気です)。自機の武装は対空の「ショット」と対地の「レーザー」のみで、アイテムも武装のパワーアップのみとシンプルなため、撃ち方に専念できる。

 ステージ構成は、宇宙から地球、地下都市、敵母星中心部とストーリーに沿った構成で、敵の攻撃と共にバラエティに富んでいる。また、音楽もZUNTATAらしいメロディで、タイトーファンはもちろん、シューティングゲームファンも1度プレイしてみる事をお勧めしたい。ただなー、エンディングがなー、切ないぜ!


(C)TAITO CORP. 1995

2022/07/15

ドラゴンスピリット



【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1987年6月20日
【媒体】アーケード
【容量】Namco SYSTEM 1
【ジャンル】シューティング




細江慎治氏渾身のサウンドの数々


【ストーリー】
 神々の時代、太陽神アーリアとブルードラゴンは、悪の限りを尽くしていた闇の魔王ザウエルを、氷河地帯の奥深くに封じ込め、世界は平和を取り戻した。しかし、人々がその恩恵を忘れたため、太陽神アーリアの力は弱まり、ザウエルは復活の生贄として、ミッドカルト王国の王女アリーシャを選んだのである。アリーシャの生誕祭。漆黒の闇と共に突如現れた魔物達に、姫は連れ去られてしまった。混乱の中、国境守備隊長アムルの前に、再びアーリアが姿を現した。


 「全てはザウエルの仕業です。アムルよ!聖剣を天に捧げるがよい。そして、ブルードラゴンに姿を変え、アリーシャを救い出すのです」

 こうして勇士アムルは、ザウエルを目指して飛び立った。果たして闇に閉ざされたこの地に、再び光射す日は訪れるのだろうか!?


【概要】
 87年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたシューティングゲーム。同社の縦スクロールシューティングゲームは『ゼビウス』以来、約5年ぶりとなる。「ロマンシング・シューティングゲーム」と銘打たれたファンタジーの世界観の中、プレイヤーは「ブルードラゴン」を操る。後に自機のスピードやヒット判定の調整を施した新バージョンと差し替えられた。
 本項では『ナムコミュージアムVOL.5』収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 トップビュー形式のパワーアップ型縦スクロールシューティングゲーム。自機のブルードラゴンは8方向に操作でき、対空対地で敵を撃ち分けながらステージを進んで行く。ライフ制で、地上にある卵を割るとパワーアップ。青い卵は最初は1本だったブルードラゴンの首を最大3本まで増やす事ができる。赤い卵はパワーアップアイテムが出る。本作には「OLD VER.」と「NEW VER.」の2バージョンがあり、「NEW VER.」ではブルードラゴンの移動速度が速い&敵からのヒット判定が小さく、難易度設定やエリア選択が可能。全9エリア。


【総評】
 『ドラスピ』と言えば個人的にまずはやはり細江慎治氏(現スーパースィープ代表取締役)珠玉の名曲揃いのサウンドを真っ先に挙げたい。当時まだアルバイトだった細江氏は、本作の素晴らしいサウンドと効果音を作り上げ、ナムコの正社員となったくらいだ。本作のシステム基板は「Namco System 1」だが、90年にアーケードで発売された続編『ドラゴンセイバー』では、隠しモードでNamco System 2」版の本作のサウンドを聴く事ができる。全体的に高揚感と爽やかさ溢れる魅力的なサウンドが満載だ。もはやサウンドを聴くためにプレイしていると言ってもいい。僕が。

 

 シューティングゲームとしては、序盤から敵さん達がわりと本気を出してきたり、自機がドラゴンであるためヒット判定が大きかったりと、難易度は高い。パワーアップアイテムのひとつ「スモール」を取れば自機が小さくなってそのぶんヒット判定も小さくなるんだけど、なかなか思った様には出ないんだよなー。

 地鳴りを上げて噴火する火山や、画面両端の壁が迫って来たり、暗闇の中をブルードラゴンの視野内だけで進んだりと、各エリアの演出も豊富だ。多くのゲームでは敵役のドラゴンが自機という設定も面白い。全体的にナムコらしさを感じさせる良作だ。

 

 移植作はX68000が最初で、家庭用機ではPCエンジン版が88年に発売されている他、89年にはファミコンで続編となる『ドラゴンスピリット 新たなる伝説』が発売。そして、前述した『ドラゴンセイバー』へと続く。現在でも各機ダウンロード版などに多く移植されているので、手軽に遊べるぞ。



Music
『ナムコゲームサウンドエクスプレスVOL.4 ドラゴンセイバー』










【作曲】細江慎治
【編曲】細江慎治、米光亮
【演奏】ナムコグランドオーケストラ
【発売】ビクター音楽産業
【発売日】1991年3月21日
【定価】3,000円
【収録時間】約102分

 ビクター音楽産業(現JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)からリリースされた『ナムコゲームサウンドエクスプレス』は、アーケード稼働から比較的早い時期にリリースされたオリジナル・サウンドトラックシリーズで、価格は基本的に1,500円。この『ドラゴンセイバー』はシリーズ唯一の2枚組で(なので定価も倍)、1枚目は『ドラゴンセイバー』、2枚目は前述したNamco System 2」版『ドラゴンスピリット』が収録されている。単なる基板からの録音ではなく、音源自体の出力に最も近い部分からFM、サンプリングとバラバラに録音して調整してあるため、音質は非常によい。生音に限りなく近いっす。運がよければ今なら中古で1,000円前後で買えるため、ぜひ聴いていこう!

【収録曲】
■DISC 1  DRAGON SABER SIDE
01.ストーリー・オブ・ドラゴンセイバー
02.COIN
03.オープニング ヴィジュアル
04.水没都市
05.親玉A
06.火山
07.親玉B
08.化石
09.エイリアンキング
10.地じん
11.渓谷
12.コンティニュー
13.ネームランキングA
14.氷穴
15.魔界
16.ドラゴンゾンビ
17.暗黒
18.ウルティマ
19.カオス
20.エンディング
21.ネームランキングB

■DISC 2  DRAGON SPIRIT II SIDE
01.COIN
02.海上(未使用)
03.ROUND 1
04.ROUND 2
05.ROUND 3
06.ROUND 4
07.ROUND 5
08.ROUND 6
09.ENDING
10.裏ネームランキング
11.水没都市(アレンジ・バージョン)
12.火山(アレンジ・バージョン)
13.氷穴(アレンジ・バージョン)


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