2021/09/07

マッピー

 

【発売】ナムコ
【開発】ナムコ
【発売日】1983年3月20日
【媒体】アーケード
【容量】422Kbit(システム基板:Namco Super Pac-Man)
【ジャンル】アクション




追って追われてキャット・チェイス



【ストーリー】
 正義感溢れる元気なポリス、マッピー!一生懸命だけど、おっちょこちょいが玉にキズ。いたずら者のニャームコ達を追いかけて、やって来ましたニャームコ屋敷!中にはニャームコ達が盗んできた品物がどっさりこん。金庫、モナリザ、マイコン…と高価な物ばかり。「みんな取り返すぞ!」と意気込んで入ってみたものの、屋敷の中はどうも勝手が違う。階段がなくて、あるのはトランポリンだけ。盗品探してピョンピョン行ったり来たり、追いかけっこ。頑張れ、マッピー!うろうろしていると、ニャームコ達に捕まっちゃうぞ!


【概要】
 ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)第一次黄金期の83年にアーケードで発売されたサイドビュー形式のアクションゲーム。愛らしいキャラクターに軽快なBGM、スピード感あるゲームシステムなどで人気を博し、ファミコンやゲームボーイなどの家庭用ゲーム機にも多くが移植された。

 ネズミの警察官「マッピー」は、81年11月に財団法人ニューテクノロジー振興財団が主催し、科学技術館で開催されたマイクロマウス(迷路脱出用ロボット)大会用に、泥棒の「ニャームコ」は、80年開催のマイクロキャット大会のデモンストレーション用に開発された、いずれもロボットとしての登場が最初である。「マイクロマウスマッピー」は、ゲーム内の「展示通路」にあるグッズ(下敷き)でその姿を見る事ができる。また、ナムコと遊戯用ロボットのエピソードは『ナムコミュージアムVOL.4』も参照されたし。本項では『ナムコミュージアムVOL.2』収録作品として、収録されたオリジナル版(アーケード版)について記述する。


【ゲームシステム】
 マッピーを操り、泥棒猫のニャームコとその子分「ミューキーズ」を避けながら、屋敷内にある盗品を全て取り返せば1ラウンドクリア。16ラウンド以降は難易度が上がったループで、全256ラウンド。床では左右に移動できるが、縦方向への移動はトランポリンで行う。トランポリン中は敵に触れてもノーダメージだが、床(横移動)で接触するとアウト。また、同じトランポリンを4回連続で昇降させると破れてしまい、床に激突死or奈落の底に転落死してしまう当ブログではお馴染みの漢の一発即死系ゲームである。また、ある程度の時間が経つと、無敵キャラクター「御先祖様」も登場する。


【総評】
 3ラウンドクリアごとにボーナスステージがあるも、ラウンドが進むにつれニャームコやミューキーズ達の速度が速くなり、特にミューキーズ達の速度はラウンド6以降急激にアップし、マッピーは簡単に追いつかれてしまう。数も最初は3匹だが、ラウンドが進むに連れいつの間にか増えている。なんとか追っ手のミューキーズから逃げようと画面をスクロールすると、前方からいきなり出てきたミューキーズとの挟み撃ちに遭う事もままある。親分はニャームコだが、子分のミューキーズ達の方が圧倒的に手強い。トランポリン中にうまく散らすか、謎の毒電波を発射する「パワードア」により一時的に場外へと放り出せるが、すぐに復活するため、「敵キャラクターを全滅させる」という概念はない。

 そんなミューキーズ達の行動も、賢いキャラクタールーチンによるものだ。自力でドアを開けてもマッピーのところへ行けない場合は、それを学習して迂回路を通って来たりもする。でも、自分で開けたドアに当たって気絶するなど、ニャームコも含め憎めない茶目っ気が、ナムコのキャラクター設定の妙だったりするんだよねー。ドット絵のかわいさもさすがナムコと言ったところ。ていうか、毒電波で一瞬でも屋外に退去させている隙に盗品を奪い返すよりも、マッピーは警察官なんだからイラストに描かれてる警棒を使って反撃して欲しいキモチ。逮捕せれ。

 ゲームシステムとしては、『パックマン』の様にドットイートタイプだが、グラフィックの大幅な向上と画面スクロールによって、そうとは感じさせないアクションゲームに仕上がっている。色使いも当時のナムコらしくカラフルだ。ナムコ最初期のヒット作として知名度も高い。耳に残るサウンドは、後に『リブルラブル』や『メトロクロス』、『ドルアーガの塔』などの音楽を担当した大野木宣幸氏によるもの。「名作」に相応しく、現在でも新ハードからスマートフォンまで幅広いプラットフォームで楽しめるニャン☆←うっせぇ。




Goods
『ナムコミュージアム カセットピンズコレクション』











【発売】バンダイ
【発売日】2018年12月
【定価】300円


 バンダイからカプセル玩具用に発売された、ナムコ製ファミコン用カートリッジのピンズコレクション。パッケージの再現度は非常に高く、ピンズの手触りもよい。泣き顔のミューキーズがかわいいが、この泣き顔に騙されてはダメだぜー!全10種。


Produced by NAMCO LTD. (C)1983 1995 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

2 件のコメント:

  1. Switchのダウンロード版を買いましたが、今でも普通に遊べる安心のナムコクオリティですね。同じ種類の盗品を連続で回収したり決まった順番で回収したりすると得点が高くなるってやりこみ要素もあるところが心憎いですよね。リブルラブルの「奇跡」もそうですがただクリアするのとは別に特別な「縛り」を設けて上級者を飽きさせなくする。こういう配慮は流石ですね。

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    1. 耳山さん、コメントありがとうございます。いいですね、Switch版。当時のゲームはいかに高得点を狙って残機を増やすか、また、プレイヤー同士のスコア競争なんてのもあって、仰る様にナムコはそのやり込み要素の仕掛け方が巧いんですよね。最新ハードにダウンロードして1本入れておくと安心感もありますね(^^)

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