2021/08/30

ちゃっくんぽっぷ






【発売】タイトー
【開発】トーセ
【発売日】1985年5月24日
【定価】4,500円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【ジャンル】アクション




人生最初の推しキャラ、ちゃっくん


【ストーリー】
 ちゃっくんを上手にコントロールして、時間内に「もんすた」にさらわれた迷路内のハートを取り戻せ!口をパクパクさせながら追いかけて来る「もんすた」を、ハイテクを駆使して爆弾でやっつけよう。テクニックひとつで、ちゃっくんはすっごい動きをしちゃうのだ!


【概要】
 オリジナル版は83年にタイトー(現スクウェア・エニックス)がアーケードで発売したアクションゲームで、PC-8801やMSX、SG-1000など、多くの機種に移植されている。主人公の「ちゃっくん」は『バブルボブル』など、一時期タイトーのマスコットキャラクターとして使用された。かわいい。


【ゲームシステム】
 パズル要素の強いサイドビュー形式のアクションゲーム。各ステージの檻に閉じ込められている「ハート」を解放し、ちゃっくんを出口に導けばステージクリア。ちゃっくんの足は伸びるため、天井に張り付く事ができる。武器は爆弾で、ステージ内の「もんすたエッグ」から産まれる「もんすた」を倒したり、檻を破壊できる。爆発前の爆弾に触れてもノーダメージだが、爆発後の爆風に触れると死亡。また、画面最上部には「まいた」がタイマー役として出口を塞ごうとじわじわ進んでおり、こいつに出口を塞がれるとタイムオーバー。全9メイズ(ステージ)で、以降はループ。


【総評】
 まずはちゃっくんがかわいい。当時は駄菓子屋のシールなどに本作もあり、ちゃっくんと『ドアドア』(エニックス)の「チュン君」をよく描いてたなー。かわいいし。個人的にゲーム性よりそのキャラクターに愛着を持った最初の作品かもしれないっす。人生初の推しキャラ、みたいな。

 ちゃっくんのうにょーんと伸びる足は、両足が地面に着いていれば身長の2倍伸びて天井に張り付けるが、片足しか地面に接していない場合は半分しか伸びず、気が狂った様に半分ジャンプを繰り返すのがバグったみたいでちょっと怖い。左右で投げ分けのできる爆弾は、引力で転がるため、狙った箇所に設置するにはちょっとした練習が必要だ。若干の運要素はあるものの、時差のある爆風の広がり方、もんすたエッグがもんすたに変わるタイミングなど、前述した様にパズル要素が強く、この爆弾の使用タイミングがひとつのキモとなる。

 大き目に描かれたキャラクター達はかわいいし(←こればっか)見やすいが、いかんせん操作性が悪い。ここぞという時に半分ジャンプになったり、左右の檻にハートが閉じ込められている場合にはなかなかピッタリと正面を向けずと、この操作性の悪さで即死してしまう事もままあるっていうかほとんどが操作性のせい←韻を踏んでみた。1メイズ中、もんすたを1匹も倒さずにクリアすれば20,000点のボーナスと1UPができるが、それでもうっかりどこかに引っかかって即死するちゃっくん。でも、かわいい。BGMはいわゆる「ピコピコ」そのまんまである。

 各メイズのもんすたエッグの位置や孵化するタイミングは決まっており、大抵はハートを開放するまではあまり孵化しない。と言うより、どっちかっつーと、ハートを開放してからが勝負だ。もんすたはちゃっくんを追いかけて来るタイプ、特に何も考えずにうろうろしているタイプ、爆弾を投げると逃げるタイプと、見た目は一緒でもそれぞれに特徴がある。こいつらに行く手を遮られたり、もしくは殲滅に夢中になっていると(全滅させれば5,000点のボーナス)、案外タイムオーバーになりやすいのにも注意だ。あ、あと、書き忘れてたけど、左右に動く床「ムービングブロック」に挟まれても漢の一発即死である。

 現在では05年発売のプレイステーション2用ソフト『タイトーメモリーズ 下巻』や、06年発売のプレイステーション・ポータブル用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』でオリジナルのアーケード版をプレイできるので、キミもちゃっくんのかわいさを刮目せれ!みたいな。



(C)TAITO CORP. 1985

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