2021/09/11

ゴールデンアックス

   

  
【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】セガ・エンタープライゼス(セガ第7AM研究開発部)
【発売日】1989年12月23日
【定価】6,000円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】4M
【ジャンル】アクション




セガらしいアカ抜けなさと尻


【ストーリー】
 古の時代、闇の世界より現れた巨人族は、大いなる神々に戦いを挑んだ。両者の力は均衡しており、戦いは永遠に続くかと思われた。だが、戦いは突然終わりを告げ、巨人達はその力を封じ込められ、再び闇へと追いやられた。戦いを終焉に導いたもの。それは、地の神が命を込め鍛え上げた1本の斧「ゴールデンアックス」であった。長い時が経ち、地上には神に代わり人間が台頭していた。ゴールデンアックスも既に神の手を離れ、人間によって治められていた。悪しき巨人の生き残りの1人、デス・アダーは、人間を騙し、これを奪った。闇の力は解放され、再びこの世は地獄となった。物語はこれより始まる…。


【概要】
 オリジナル版は89年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)がアーケードで発売したベルトスクロール型アクションゲーム。メガドライブへの移植は同年とかなり早い時期に行われ、以降の他機種への移植はアーケード版でなく、このメガドライブ版を基にした作品が多い。


【ゲームシステム】
 ベルトスクロール型アクションゲーム。プレイヤーは、オールマイティーなほぼ裸のバーバリアン「アックス・バトラー」、スピードに優れ魔法も強力なビキニで戦うアマゾネス「ティリス・フレアー」、服を着た爺さんのドワーフ「ギリウス・サンダーヘッド」の3タイプのキャラクターから選択できる。魔法を使うには「魔法の壺」を集める事で発動できる。ギリウスは最小数の壺で比較的弱めの魔法、ティリスは最大数の壺で最強の魔法、アックスはその中間である。基本的にはジャンプと攻撃ボタンをガチャガチャやっていれば、敵キャラクターとの位置や距離で自動的に攻撃方法が変わる。全8ステージ。


【総評】
 バタ臭いキャラクターにメリハリの弱い色使いのグラフィック、ドンドコドンドコビャンビャンしたサウンドと、ある意味でこの頃のセガらしい作品と言えばそうだが、肌色で描かれたタイトル画面の「戦斧」の当て字をゲームセンターで見かけた時は、ちっとも面白そうに思えなかった。特に魔法の壺を持つオッサン顔のシーフとか酷いぜ!そんな『ゴールデンアックス』のメガドライブ版。ボディビルダー勢揃いなパッケージイラストと、画面の見た目の印象はアーケード版と変わらなかったが、プレイしてみると、これが案外サクサクと進む比較的低めの難易度だ。

 僕はキャラクター選択のできるゲームでは大抵が女性キャラクターを選ぶのだが、その理由は、これまた大抵の特性が身軽(スピードが速い)なのと、ゲームでむさ苦しい野郎のグラフィックを見たくないからである。そんなわけで、ティリスを選択。ビキニ一丁で地面に直で雑魚寝する姿が漢らしいが、尻のグラフィックには気合が入っており、大変よい。やはり女性キャラは尻であると強く断言していきたい!ティリスの最大魔法では画面の半分を占める巨大なドラゴンの顔が現れて画面上の敵に炎を吐く。このあたりはさすが16ビットのメガドライブである。

 敵が乗り物として使っている謎の動物やドラゴンを奪って自分が乗って攻撃できるのは愉快だ。全体的には可もなく不可もない出来だが、ベルトスクロール型のアクションゲームとしては、86年にアーケードで発売され、翌87年にはファミコンに移植された『熱血硬派くにおくん』(テクノスジャパン)や、本作と同じ年に発売された『ファイナルファイト』(カプコン)などと比べると、やや色褪せて見えるのは個人の感想ですっつーかこのブログ全部個人的な感想だよ!これ、ゲームの出来っつーよりは表面的なアカ抜けなさが原因だよなー。『ダイナマイト刑事』とかもそんな感じの、いくつかある「セガ色」の中のひとつって感じで。

 本作ではアーケードモードの他に、ステージ数と敵キャラクターを減らした初心者用の「ビギナーモード」(10分くらいでクリアできる)、2人で対戦or1人でデス・アダー軍兵士達との勝ち抜きバトル「対戦モード」が追加されている。また、「オプションモード」ではコントローラのボタン設定を変える事ができるが、デフォルトでは1番よく使うAボタンが「魔法(MAGIC)」になっているため、ここはCボタンを魔法にあてがう事をお勧めしますです。あとはティリスの尻を見ながらサクサクっとゲームを進めると吉。その尻具合は、19年に発売されたメガドライブミニにも本作が収録されているので、男なら自分の目で確かめようぜ!



(C)SEGA 1989

0 件のコメント:

コメントを投稿