【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】セガ・エンタープライゼス(第2AM研究開発部)
【発売日】1994年11月22日
【定価】8,800円
【媒体】セガサターン用CD-ROM
【ジャンル】アクション
【周辺機器】バーチャスティック、バーチャスティックプロ対応
【受賞】1998年:アメリカ国立スミソニアン博物館アワード賞
【レーティング】全年齢
ゲーム業界の流れを変えた衝撃のエポックメイキング作
【ストーリー】
昭和の時代。軍は清朝最後の皇帝を利用すべく接近を図ったが、八極拳を使う彼の親衛隊の前に敗れ去った。軍は最強の歩兵部隊を造り出すため、この八極拳の極意を基に、究極の武術を完成したと伝えられる。それからおよそ半世紀の月日が流れた今、八極拳を使う1人の若者が、自分の腕を試すべく武者修行の旅に出た、彼の名は「結城昌」。これより、世紀末格闘伝説が始まる。
「世界格闘トーナメント」。それは、世界中から集まったあらゆる格闘家が、己の肉体だけで死闘を繰り広げ、世界一の格闘王を決める究極の武闘大会である。この大会を彩る戦士達の顔ぶれは、そうそうたるものだ。八極拳を扱う結城昌、ジークンドーの担い手である「ジャッキー」と「サラ」のブライアント兄妹、虎燕拳(こえんけん)の「ラウ・チェン」、燕青拳(えんせいけん)の「パイ・チェン」親子。更に、パンクラチオンの使い手である「ジェフリー・ホークフィールド」、葉隠流柔術の「影丸」ら8人。そして、最後に待ち受けるのは…。
【概要】
オリジナル版は93年12月にセガ・エンタープライゼス(現セガ)がアーケードで発売した世界初の3D対戦型格闘アクションゲーム。キャラクターグラフィックはポリゴン初期の荒い造形だが、モーションキャプチャーによる人間の動きを限りなく模したそれと、立体空間においての駆け引きという、当時の最新鋭技術を投入された今までの2D対戦型格闘アクションゲームとは根本的に異なる。個人で筐体ごと購入するユーザーもいた。それまでの2Dから3Dへとゲーム業界全体に大きな影響を与えたエポックメイキングな作品である。本作は、およそ1年後にセガサターンとの同時発売ソフトとしてほぼ忠実な移植で、約100万本を売り上げた。
【ゲームシステム】
サイドビュー形式の対戦型格闘アクションゲーム。プレイヤーは使用するキャラクターを選択し、各種技を駆使して順に登場する対戦相手を倒せば、勝利。2本先取の3ラウンド制。各ラウンドには時間制限があり、タイムオーバーになると強制的にラウンド終了となる他、リングから落ちるとリングアウトとなる。アーケード版同様の1人プレイ専用「ARCADE」、2人対戦の「V.S」、各種設定の「OPTION」の3モード。1人プレイで対戦相手8人全員を倒すとボーナスラウンドが追加され、試合後は「RANKING MODE」で「段位」が認定される。
【総評】
初期の3Dポリゴンゲームは、雑誌や当ブログの様に静止画では面白さが伝わらない。それまで見事なドット絵でグラフィックの向上が目覚ましい中、ロボットみたいなカクカクのキャラクターに紙の様にペラペラなオブジェクト。見た事のない様なゲームが登場した。だが、1度プレイしてみて、まるで人間の様な「動き」に衝撃を受けた。高校生時分の僕はアーケード版登場後、学校が終わると家とは逆方向の電車に乗って、同じクラスのヤマダくんと100インチ画面が設置されているイオン(←当時はサティかニチイだったかもしらん←どうでもいい)に毎日行って対戦したもんだ。途中でヤマダくんの家に寄って、ヤマダくんのおばちゃんによくピラフとかのオヤツやゴハンを御馳走になったヨ!ありがとう、ヤマダくんとヤマダくんのおばちゃん!
ゲームはパンチとキックとガードのみなので、初心者でもガチャガチャやっていればある程度は戦え、その過程で固定技が指に自然と覚え始める。上級者は「フレーム」単位で動き、「ただ勝つ」だけではなく、「華麗に勝利する」事を目指した。その中でも一際その様なプレイスタイルで勝ち続けるユーザーは口コミで「有名人」となり、一部のプレイヤーはゲーム雑誌からスカウトされたり、各大会での賞金稼ぎになる者までいた。
現在では当たり前の様にグラフィックも本作とは比べ物にならない美麗な3Dゲームで溢れているが、その全ての「起源」が本作と言ってもいい。『バーチャファイター』シリーズが現在まで続いている要因の一つは、この1作目の完成度が高過ぎ、以降のシリーズではブラッシュアップに専念できるからでもある。結果的にプレイステーションに敗れたセガサターンだが、スタートダッシュではプレイステーションには特にキラーソフトと呼べる物はなく、セガサターンの方に軍配が上がった(落ち目になった理由は『サクラ大戦』の項で書いたので、参照あれ)。とにかく、「サターンを持っていてよかったなー」とユーザー全員が思ったに違いないほどの再現度と、任天堂一辺倒だったそれまでとは違う業界の構造になるのではないかという予感。ゲーム業界に変革が訪れ、本作の発売は、これから活気に溢れる時代のスタートを切ったのであった。なんちて。
(C)SEGA 1993,1994







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