【開発】任天堂、SRD
【発売日】1993年7月14日
【定価】9,800円
【媒体】スーパーファミコン用バックアップカートリッジ
【容量】16M
【ジャンル】アクション/オムニバス
任天堂が作るとこうなる完全フルリメイク作
【概要】
ファミコン発売10周年記念として、ファミコンで発売された『スーパーマリオブラザーズ』(以下『1』)、『スーパーマリオブラザーズ2』、『スーパーマリオブラザーズ3』、『スーパーマリオUSA』の4作品をスーパーファミコン仕様にフルリメイクしたオムニバスソフト。操作方法、グラフィック、サウンド、効果音などが90年に発売された『スーパーマリオワールド』準拠となっており、シンプルだった演出も大幅に追加されている。任天堂らしいソツのない作りの大ボリュームで、約212万本を売り上げた。
85年に発売され、社会現象にまでなった『スーパーマリオブラザーズ』は、ファミコンブームを決定付けた横スクロールアクションゲームで、日本国内だけで約681万本、全世界では実に4,024万本以上を販売。イギリスのギネス・ワールド・レコーズ社より「世界一売れたゲーム」としてギネス世界記録に認定されている。ディレクターは宮本茂氏、音楽は入社2年目の近藤浩治氏が担当。プレイヤーキャラの「マリオ」と「ルイージ」は任天堂のみならずビデオゲームを代表する世界的なキャラクターとなった。
86年には待望の続編『スーパーマリオブラザーズ2』が発売。メディアがカートリッジからディスクカードへと変わり、発売されたばかりのディスクシステムの目玉ソフトとして約265万本(書き換えを含む)を売り上げた。本作では1人プレイ専用となり、前作では2プレイヤー用の色違いキャラクターだったルイージには、「マリオよりジャンプ力が高くて滑りやすい」という特徴付けがなされた。プレイヤーは最初にマリオかルイージを選択する。前作に比べて難易度がかなり高くなっており、パッケージには「FOR SUPER PLAYERS」との記載がある。海外では未発売。
メディアを再びカートリッジに戻し、88年に発売された『スーパーマリオブラザーズ3』は、基本システムを踏襲しつつもマップシステムの導入、「しっぽマリオ」や「カエルマリオ」などの新パワーアップなど、新要素が大幅に加えられた。任天堂のファミコン用ソフトの集大成と言ってもいい完成度の高さは、ファミコンのアクションゲーム史上最高傑作との呼び声も高い。唯一の欠点はボリュームの大きさが故にセーブ機能を搭載する余裕がなかった点である。国内では『1』に次ぐ約384万本を販売、全世界でも約1,728万本を売り上げた。
変り種として92年に発売された『スーパーマリオUSA』。元は任天堂が開発し、87年にフジテレビが発売したディスクカード『夢工場ドキドキパニック』。イベントのタイアップ用ゲームとしては秀でた完成度の高さから、翌88年にキャラクターを差し替え、『SUPER MARIO BROS.2』として海外で発売(前述した様に日本版の『2』は発売されていない)。これを逆輸入したのが本作である。プレイヤーはマリオとルイージに加え、「ピーチ姫」と「キノピオ」の4人から選択。ゲームシステムや雰囲気が他の3作とは大幅に異なる。
【ゲームシステム】
操作方法は『マリオワールド』同様、ファミコンのAボタン(ジャンプなど)とBボタン(ダッシュなど)の振り分けを2タイプから選択する。また、作品ごとに4つのセーブファイルが設けられており、プレイ中にスタートボタンを押せばいつでもセーブができる。セーブの仕様は作品ごとに異なり、『1』、『3』、『USA』はセーブしたワールドのステージ1から再開、高難易度の『2』はステージを指定できる。全作品、クリアしたワールドならどこからでも再開できる様になったため、『USA』にあったコンティニュー制限は廃止されている。特に『3』は全ユーザー待望にして唯一の不満点だったセーブ機能が付いたのは嬉しいところだ。
85年に発売され、社会現象にまでなった『スーパーマリオブラザーズ』は、ファミコンブームを決定付けた横スクロールアクションゲームで、日本国内だけで約681万本、全世界では実に4,024万本以上を販売。イギリスのギネス・ワールド・レコーズ社より「世界一売れたゲーム」としてギネス世界記録に認定されている。ディレクターは宮本茂氏、音楽は入社2年目の近藤浩治氏が担当。プレイヤーキャラの「マリオ」と「ルイージ」は任天堂のみならずビデオゲームを代表する世界的なキャラクターとなった。
86年には待望の続編『スーパーマリオブラザーズ2』が発売。メディアがカートリッジからディスクカードへと変わり、発売されたばかりのディスクシステムの目玉ソフトとして約265万本(書き換えを含む)を売り上げた。本作では1人プレイ専用となり、前作では2プレイヤー用の色違いキャラクターだったルイージには、「マリオよりジャンプ力が高くて滑りやすい」という特徴付けがなされた。プレイヤーは最初にマリオかルイージを選択する。前作に比べて難易度がかなり高くなっており、パッケージには「FOR SUPER PLAYERS」との記載がある。海外では未発売。
メディアを再びカートリッジに戻し、88年に発売された『スーパーマリオブラザーズ3』は、基本システムを踏襲しつつもマップシステムの導入、「しっぽマリオ」や「カエルマリオ」などの新パワーアップなど、新要素が大幅に加えられた。任天堂のファミコン用ソフトの集大成と言ってもいい完成度の高さは、ファミコンのアクションゲーム史上最高傑作との呼び声も高い。唯一の欠点はボリュームの大きさが故にセーブ機能を搭載する余裕がなかった点である。国内では『1』に次ぐ約384万本を販売、全世界でも約1,728万本を売り上げた。
変り種として92年に発売された『スーパーマリオUSA』。元は任天堂が開発し、87年にフジテレビが発売したディスクカード『夢工場ドキドキパニック』。イベントのタイアップ用ゲームとしては秀でた完成度の高さから、翌88年にキャラクターを差し替え、『SUPER MARIO BROS.2』として海外で発売(前述した様に日本版の『2』は発売されていない)。これを逆輸入したのが本作である。プレイヤーはマリオとルイージに加え、「ピーチ姫」と「キノピオ」の4人から選択。ゲームシステムや雰囲気が他の3作とは大幅に異なる。
【総評】
シリーズ最新作であり初のスーパーファミコン用ソフトでもある『マリオワールド』にユーザーの目が慣れたタイミングで、旧作4本を全てフルリメイクしてファミコンからスーパーファミコンへユーザーの基準値を引き上げた本作は、「任天堂が本気を出してリメイク&オムニバスソフトを作るとこうなる」というまさに好例で、リメイクソフトとしては最も売れた。海外未発売だった『2』も本作の海外版にて『SUPER MARIO BROS.The Lost Levels』というタイトルで初披露された。フルリメイクの恩恵は特に『1』と『2』に顕著に表れており、今遊んでみても古さを感じさせないリメイクになっている。
一方でフルリメイクによる違和感が大きいのも確かだ。特に『1』と『2』は、操作感覚自体が微妙に違うのだ。『1』は8-3でポール越えをしたり、電源を入れたままカートリッジを引っこ抜いて『テニス』と差し替え256面を出現させる禁断の大技(詳細はググろう!)でカートリッジを駄目にして文字通り擦り切れるまで遊んだので、この微妙な違いは最後まで拭えなかった。まあ、バグによる裏技の廃止やバランスの調整など、本作の目的はオリジナル版の再現ではなく、あくまで「スーパーファミコン基準でのフルリメイク」なので、その違和感を含めて意図されたものなのだろう。
現在の基準で考えると「どうせならオリジナル版も入れて欲しかった」などと思ってしまうところだが、『スペースインベーダー』(タイトー)の項でも述べた様に、この頃はまだ業界全体が過去を振り返る様な時期ではなかったし、ファミコンも現役だったため(93年発売のファミコン用ソフトは52タイトル)、その必要はなかったのだ。また、スーパーファミコン開発時にファミコンの上位互換機である「ファミコンアダプタ」という周辺機器も発表されていたが、途中で開発が中止されている事からも、当時は技術的にも思った以上に壁があったのかもしれない。
本作は10年にWii用ソフト『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』として移植されている他、01年には本作の『USA』がゲームボーイアドバンス用ソフト『スーパーマリオアドバンス』に、『3』が03年発売の同『スーパーマリオアドバンス4』に収録されいる。今年で生誕30周年を迎えた『スーパーマリオブラザーズ』。フルリメイクされたシリーズを一挙に楽しめる本作は、スーパーファミコンユーザーなら持っておいて決して損はない、老若男女に安心してオススメできる1本だ。
(C)1993 Nintendo
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