2015/05/20

ロードランナー

【発売】ハドソン
【開発】ハドソン
【発売日】1984年7月31日(再販版:1991年10月4日)
【定価】4,500円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【ジャンル】パズル
【周辺機器】ファミリーベーシック専用データレコーダ対応




昔も今も買わなきゃハドソン!


【ストーリー】 
 地下の金鉱には金塊がいっぱい。でも、恐いロボットが見張っているし、落とし穴もあります。ランナーは金塊を持って無事に脱出できるかな…。


【概要】
 オリジナル版はアメリカのブローダーバンド社が83年にApple IIで発売したアクションパズルゲーム。84年にファミコン初のサードパーティとして参入したハドソン(現コナミデジタルエンタテインメント)がアレンジして移植した。固定画面のオリジナル版よりもキャラクターが大きいため、スクロールさせないと全体マップを見る事ができず、結果的に本作はファミコン初の横スクロールゲームとなった。また、プレイヤーがオリジナルステージを作成できるエディットモードも話題になるなど、約110万本を売り上げた。作ったステージは別売りのファミリーベーシック専用データレコーダ(任天堂)に記録できる。


【ゲームシステム】
 サイドビュー形式のアクションゲーム。左右に穴を掘る「ランナー」を操り、ステージ内にある金塊を全て集めるのが目的。ランナーの移動は上下左右で、ジャンプはできない。また、穴は真下には掘れず、掘った穴もしばらくすると元通りに埋まってしまう。例えば、地面を掘って3段下に降りたい場合は、1段目に3ブロック分以上の穴を開けてスペースを確保しつつ、穴が埋まらないうちに2段目に降りて今度は2ブロック分以上の穴を開けるっつー具合だ。ステージ数が多く、トライアンドエラーを繰り返すゲームなだけに、ステージセレクト機能が付いているのが嬉しいポイント。全50ステージ。


【総評】
 本作の魅力は、そのとっつきやすさと奥深さだ。ゲームを構成するオブジェクトとプレイヤーのアクションはシンプルで、説明書を見なくても気軽に遊ぶ事ができる。一方で、瞬時のヒラメキとアクションが必要とされるため、気が付くといつの間にか熱中しているのだ。僕は「面白さ」ってのは時代背景なんかの外的要因に左右されやすく、特にハードウェアのスペックに寄るところが大きいビデオゲームはそれが顕著だと思ってるんだけど、こういう『ロードランナー』みたいなゲームはそれに当てはまらないですな。昔も面白いけど今も面白い万人にオススメできる買わなきゃハドソンなゲームと言えましょー。


 本作はハドソンの代表作『ボンバーマン』とも関連性があり、敵の「ロボット」が自分達の製造している爆弾を武器に地下迷宮を脱出し、人間のランナーとして再び地下へ入って行くという設定なので、ロボットと「ボンバーマン」のグラフィックは同じなのだ。

 91年にはハドソン創立20周年記念として、ファミコン用ソフトとしては珍しく再販もされた。この時のイメージキャラクターにはダウンタウンが起用され、しばらくハドソンのCMや広告(主にPCエンジン関連)に出ていたが、せっかくダウンタウン使ってるのにちっともお笑い要素がなくてもったいなかったなぁ。近年では例によってWiiとWii Uでダウンロード販売もされている。また、85年には箱に「警告!ロードランナー未経験者お断り!」と書かれた上級者向けの『チャンピオンシップロードランナー』が発売され、本作と共に05年発売のゲームボーイアドバンス用ソフト『ハドソンベストコレクションVol.2 ロードランナーコレクション』に収録されている。



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