【発売】サンソフト
【開発】サンソフト
【発売日】1989年3月30日
【定価】6,200円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】3M
【容量】3M
【ジャンル】シューティング
サンソフト、ファミコンでの脅威の再現力
【ストーリー】
199X年ー。2大勢力、A国とZ国は、大戦こそ起きないものの、静かな睨み合い=冷戦を続けていた。ある時、A国太平洋方面所属、空母「サン・エンタープライゼス」に、秘密兵器の情報ディスクを秘密研究所へ届けるという指令が下った。この任務には、Z国軍の襲撃が予想され、極めて危険な任務と言えた。そこで、エースのキミの出番というわけだ!敵包囲網を突破して、任務の達成を祈る。
【概要】
オリジナル版は87年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)がアーケードで発売した体感型シューティングゲームで、体感型には大型筐体と小型筐体の2種類があった。ファミコンへの移植に当たっては、サンソフトが行った。タイトルは『アフターバーナー』だが、内容は『アフターバーナーII』(マイコンソフト)である。オリジナル版はゲームスタート時に「SEGA」のロゴが入った空母から飛び立つが、本作では「SUN」のロゴに変更されている。
【ゲームシステム】
3Dビュー形式のシューティングゲーム。Aボタンは「バルカン砲」、Bボタンは「ミサイル発射」で、スタートボタンが「アフターバーナー点火」。一時停止はセレクトボタンとなっている。ミサイルは前方の敵に照準を合わせると「FIRE」の声と共にロックオンできる。ミサイルは弾数に限りあるため(最大100発搭載)、ある程度ステージを進めると補給機がやって来て50発まで補給してくれる。ステージが進むと敵からの誘導ミサイルや追撃機なども現れるため、加速してアフターバーナーを仕掛けて撃破する。全23ステージで以降はループ。
アーケードの体感ゲームをファミコンに移植とは到底無茶だと思ってしまうが、どっこい(←死語)、中身は完璧に『アフターバーナーII』である。すげーぜ!メガドライブ版同様に背景(オブジェクト)を素早く描き替わる様にしており、やはりカートリッジ側での力技がすげー頑張っててエライ!点数表示やミサイルが白煙を引かないなど、ハードのスペック上、割愛された部分はあるが、360度回転に伴うゲーム本来のスピード感とドッグファイトの緊張感は見事に再現している。更に本作独自のボーナスステージや合成音声、アニメーションによるオープニングデモまであるのだ。ファミコンでここまでできれば十分!相手側のミサイルのスピードがやや遅いため、難易度は若干低いが、ファミコンのメインユーザーである低学年層から、メガドライブを持っていない中高学年層まで、幅広く楽しめる。サウンドもドラムなんか頑張ってるなーと。

3メガという当時のファミコンソフトとしては比較的大きい容量の力もあるが、サンソフト側の取捨選択による移植のセンスもよい。ファミコン発売後、しばらくはパッとしないゲームが多かったものの(『リップルアイランド』や『デッドゾーン』などもちろん良作はあった)、本作あたりから徐々に実力を発揮し、現在はプレミアソフトの代表格『ギミック!』、キャラクターのセンスが炸裂した『へべれけ』など、高クオリティのゲームを輩出し続けている。様々なメーカーから発売されているパズルゲームの『上海』も、個人的にサンソフトのやつが一番好きだ。それだけ本作は筆者の中で「サンソフト」というブランドの信頼感を高めた。
サンソフトは本作以外にも『ファンタジーゾーン』や『ファンタジーゾーンII オパオパの涙』など、セガのゲームをファミコンに高クオリティで移植している。当時から現在まで、この高い完成度の裏には、セガ自体が開発し、サンソフトにOEM供給したという噂や関係者のほのめかしがあるにはある。実際、カートリッジを分解したら「SEGA」と表記された基板だったという写真も出ていたりとか。他社のライバル機を研究開発するのは当然だが、筆者個人は未だに決定的な証言を掴んでいないのでした。言えるのは、本作はそれほど高い移植度という事だ。

メガドライブの他にもPCエンジンや完全移植のセガサターンなど、現在の中古市場でもハードに合わせて入手できるが、個人的には「ファミコンでここまで再現できるんだ!」という驚きも含め、ぜひ本作もプレイして欲しい。
(C)1989 SUNSOFT (C)1987 SEGA





