2022/04/22

ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌レクイエム


 



【発売】セガ・エンタープライゼス
【開発】エインシャント、シャウトデザインワークス、M.N.M.ソフトウェア、H.I.C.
【発売日】1993年1月14日
【定価】7,800円
【媒体】メガドライブ用カートリッジ
【容量】16M
【ジャンル】アクション




悪いヤツを殴る蹴るで叩きのめす爽快感


【ストーリー】
 かつてこの街を暴力と犯罪の支配から解放したアクセル、アダム、ブレイズ。しかし、彼らによって倒されたはずのシンジケートが、今、再び亡霊の様に蘇り、アダムを拉致して3人の抹殺を宣言する。「例えどんな罠があろうとアダムを助ける!」こう決意したアクセルたちの前に、心強い味方が現れた。プロレスラーのマックスと、アダムの弟・サミー。友情と平和を賭けた果てしない死闘が始まった。


【概要】
 91年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)からメガドライブ用ソフトとして発売された『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』の続編。前作は同社第6AM研究開発部が、94年発売の続編『ベア・ナックルIII』は同社第7AM研究開発部の開発だが、本作は完全外部委託開発となっている。主だった開発にはサウンドコンポーザーの古代祐三氏が代表を務めるエインシャントが当たった。これは、91年発売のゲームギア版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をエインシャントが開発し、その実績を認められての事だと思われる。3作の中でも本作は最も完成度が高いと言われている。サウンドは古代氏自身が手掛けた。


【ゲームシステム】
 ベルトスクロール型アクションゲーム。プレイヤーは、バランスの取れたオールラウンダー「アクセル」、こちらもバランスの取れた使いやすさとパンチラ(海外版ではカットされている)が大変魅力的なボディコン婦人警官「ブレイズ」、パワー重視でコンボや投げ技の威力が高い「マックス」、スピード重視で唯一ダッシュが可能だがとにかく非力なチェリーボーイ「サミー」の4タイプのキャラクターから選択できる。

 単にボタン連打で戦うと単純なゲームになりがちなベルトスクロール型アクションゲームだが、本作は対戦型格闘アクションゲームの様に、コマンド入力で連続技(コンボ)を始めとした「大技」や「必殺技」など、多彩な技の組み合わせが用意されている。技を駆使して進むか、単純に殴る蹴るに終始するかで本作の評価はプレイヤーによって分かれるとも言える。落ちてるor敵から奪う事で武器も使用できる。2人同時プレイが可能。2人プレイの場合のみ、対戦モード「BATTLING」が選択でき、1対1で戦う事ができる。全8ステージ。


【総評】
 『ファイナルファイト』(カプコン)ほどではないが、それでもそこそこ大きめに描かれたリアル等身のキャラクターが滑らかに動く様は見ていて気持ちがいいうえ、難易度もそこまで高くないため(難易度設定はオプション画面から6段階まで変更できる)、わりかし殴る蹴るのやりたい放題でストレス発散になるわよ!僕はもちろんパンチラ目当てのブレイズしか使わないぜー!ミニスカで惜しげもなくキックのオンパレードよ!ドラム缶などの壊せる障害物の中には体力回復の鶏肉やリンゴが出てくるので、地べたに置かれた食べ物でもワシワシ食べるわ。アタシ、平気よ。でも、顔は止めて!

 
 
 前述した様に殴る蹴るだけでも進められるが、相手をダウンさせずに飛び込みからの連続技や、着地してそのまま掴み状態へ移行、背面攻撃、溜め攻撃、ダッシュ攻撃、掴み状態からの裏回り、後ろ掴み状態からの投げ、ジャンプ投げ、ニュートラル投げ、レバー入れ投げ、垂直ジャンプ攻撃、受身など、対戦型格闘ゲームさながらの単体&連続技が豊富なのも特徴だ。技の出し方もさほど難しくない。通常攻撃を途中でキャンセルしてダッシュ攻撃やスペシャル攻撃に繋ぐ事もできる。スペシャル技は1回につき自分もゲージの1/13ダメージを喰らう肉を切らせて骨を断つ的な技だ。

 

 ザコキャラ1人1人にも体力ゲージがある(空飛ぶヤツとグルグル回るヤツがキライ)。ボス戦の前には必ず肉が落ちていたり、また、一応タイム制限も設けられているが、まずタイムアップになる事はないほどの時間と、初心者でも爽快感を味わう事ができる良作である。そのため、多くの機種に移植もされており、現在でも遊べる環境としては、ニンテンドー3DSやメガドライブミニにも収録されている他、ニンテンドースイッチでもダウンロード販売されている。


MUSIC(C)YUZO KOSHIRO (C)1992 SEGA

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