【発売】テクモ
【開発】テクモ
【発売日】1986年4月24日
【定価】4,980円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【ジャンル】アクション
高難易度を誇るテクモの人気作
【ストーリー】
7つの海と6つの大陸の平和を守るパメラ王。誰もその姿を見た者がいない伝説的な王である。ある日、地上界を破滅に導こうとする魔王ベルゼブルによって、このパメラ王とその王妃、王女が連れ去られてしまった。そこは魔の大ピラミッド。この中のどこかにパメラ王が幽閉されている。しかし、王の救出に向かったマイティ一族の兄弟達はことごとく魔王の前に敗れ、あとには末っ子ジャックが残るのみ。ジャックは遂に勇気を振り絞って、最後の闘いを挑んだ。負けるな、我らのジャック!世界の平和を呼び戻せ!
【概要】
84年にテーカンがアーケードで発売したアクションゲーム『ボンジャック』の続編で、同社のファミコン参入第1弾ソフト。同時に社名をテクモ(現コーエーテクモゲームス)へと変更した。全256画面にも及ぶ広大なピラミッドの中には多くのトラップが仕掛けられており、難易度は相当に高い。ゲームオーバー時には、それまでのクリアしたラウンド数やスコア、倒した敵キャラクターなどの条件によってプレイヤーの腕を評価する「ゲーム偏差値GDV(Game Deviation Value)」が表示される。
【ゲームシステム】

【総評】
前作『ボンジャック』を元に僅か3ヶ月で開発された本作は、耳に残る軽快なBGMが楽しいファミコン初期を代表するアクションゲームのひとつで、その見た目とは裏腹に恐ろしく高い難易度に投げ出した人もきっと多いはずだ。256画面にも及ぶ広大なピラミッド内は、倒しても倒しても湧き出てくる敵キャラクター、ノーヒントの隠しアイテムや隠し部屋、欲を出したプレイヤーに課せられる時に死を以ってでしか出る術がない「拷問部屋」などなど。更にはマルチエンディング制を採用しており、苦労してクリアしても報われない可能性まである徹底っぷりだ。当時、友達の家で数人がかりでプレイして投げ出したが、オトナになって久しぶりにプレイした今回も途中で投げ出した。だって難しいし!

難易度の話ばかりになったが、ゲームの完成度自体も3ヶ月で作ったとは到底思えないほど高い事を忘れてはならない。上下左右はもちろん、斜めへの入力もストレスなく反応する操作性は極めて良好だ。基本アクションがジャンプしかないだけに、この操作性のよさは本作のキモと言ってもいい。操作性のよさとそれに裏打ちされたテクニックが高い難易度に対するフォローとしてしっかり機能しているからこそ、本作は今でもファンが多い名作のひとつに挙げられているのだ。

(C)TECMO LTD. 1986
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