【発売】スクウェア
【開発】スクウェア、ワークス
【発売日】1986年9月17日
【定価】4,900円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】512Kbit
【ジャンル】シューティング
ニュータイプRPG…だと?【ストーリー】
古代マラルリに伝わる有名な伝説がありました。それは「勇者の伝説」とも呼ばれ、マラルリの人達はそれを何度となく聞いては楽しんでいたと言われていました。この伝説は、古代マラルリの隣国、オルセア王国とイザンデ王国に起こった物語です。オルセア王国の王女クレア姫が、ドラゴンの支配するイザンデに捕われてしまったのです。オルセア王国の陛下は姫を救い出すため、重臣達に命じて「4人の勇者」を集めさせました。こうして集められた4人の勇者-レイジャック(ナイト)、カリバ(ウィザード)、バルーサ(モンスター)、トビー(スィーフ)-は、ドラゴンを倒し、クレア姫を救い出す事ができるのか。そして、オルセア王国に再び平和は訪れるのだろうか…。これが「キングス・ナイト伝説」なのです。
【概要】
『ファイナルファンタジー』発売のおよそ1年前にスクウェア(現スクウェア・エニックス)が「ニュータイプのロールプレイングゲーム」と称し、いかにも王道っぽいキャラクター達と、これまたいかにもよくあるストーリーを添えて発売した縦スクロールシューティングゲームである。音楽は後に『FF』シリーズ全般を手がける植松伸夫氏(現ドッグイヤー・レコーズ代表取締役)が作曲しており、フィールドの曲は当時のファミコン用ソフトとしては珍しく尺の長い聴き応えのある1曲になっている。最終ステージ突入前にかかるジングルもこれまた名曲。
【ゲームシステム】


【総評】
『ドラゴンクエスト』(エニックス)発売前後はまだファミコンにおける「RPG」というジャンルがメーカーもユーザーもよく分かっていなかった頃で、本作のみならず、同じ縦スクロールシューティングゲームの『頭脳戦艦ガル』(デービーソフト)も「衝撃のスクロールロールプレイング!」などというよく分からないジャンルを掲げていたので、そこは「過去のやんちゃっぷり」として寛大な目で見る事にしましょう。今でもスクウェア・エニックスの公式サイトでは「フォーメーションRPG」という謎のジャンルで紹介されてるけど…。
実質的にはシューティングゲームながら、なんとかRPGっぽさを肉付けし、所定の位置に隠されたアイテムの場所をトライエンドエラーで探しながら各キャラクターを育てる(強化する)というアイデア自体は悪くない。強化されたキャラクターはシューティングゲームのパワーアップと同じ類ながら、ライフ制が幸いしてその強さが徐々に実感できるのもいい。ただ、いかんせん理不尽なまでの高難易度がネックなのだ。特に最終ステージでは前述した以外にも、先頭のキャラクターを変えながら進まねばならず、それには道に落ちている「矢印」を拾うしかないのだが、陣形は描かれた矢印の方向にしか変えられないため、敵の弾を避けながら任意の陣形にするのは相当難しい。また、陣形変更中は操作を受け付けないため、敵の弾を避ける事もできない。アタイには無理だよこんなの!

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