当ブログはいわゆる「レトロゲーム」と呼ばれる類の家庭用ゲームソフトを中心に、その周辺アイテムや当時のあんな感じのなんか淡い思い出的なアレをとりあえず飽きるまでだらだらと書き続けようじゃないかっつー寸法で始まりました。わーい。
我が家にファミリーコンピュータがやって来たのは、小学校4年生のクリスマスイブ。うん、素敵な出だしだ。日本中のガキんちょどもが『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)に熱中していた頃で、本体と一緒に買ってもらったのはもちろん『マリオ』。それと、『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ)。「ファミコンは土日だけ」という家ルールの下、それからクリスマスや誕生日といった「特別な日」には両親からファミコンソフトを買ってもらいました。
近所に住む2つ年上のお兄さんがマニアっつーかコレクターで、頻繁に新作ソフトの他、パソコン雑誌のログインやBeep付録のソノシートなどを貸してくれ、また、同級生の兄貴の部屋には『ゼビウス』(ナムコ)のテーブル筐体があり、これまたログイン読者だったので、その流れから創刊間もないファミコン通信を買い、いつしか投稿する様になります。今考えても、いたいけな少年が道を踏み外すには十分な環境ですな。
ゲームセンターにもそこそこ行きました。当時のゲーセンは、今の「アミューズメントセンター」なんつー気の効いたもんではなく、暗くて汚く、いるのは頭の悪そうな不良や人生のレールを踏み外しかけたサラリーマンや家庭に居場所をなくして脱衣麻雀に明け暮れるおっさんなど、どいつもこいつもいい面構えの連中ばかりだったので、小学生時分には学校から行ってはならないお達しが全国的に出ていました。それでもR-360筐体の『G-LOC』(セガ・エンタープライゼス)や『ホットチェイス』(コナミ)目当てに時々隠れて行ってました。『ホットチェイス』はBGM聴きたさに1日でお年玉8,000円を全額つぎ込んで父親にブン殴られたりしたなぁ…月のお小遣いが1,000円あったかなかったかの頃で、その時に「自分はギャンブルで身を滅ぼすタイプだな…」と察したのでした。ここまで書いてて、冒頭の素敵な出だしは何だったのかと自分でも思います。
ゲーム屋でアルバイトをしてた時、突然「なんかもうゲームとかいらねー!」と思い、200本以上あったソフトのほとんどを売っぱらう暴挙に。たまーにあるんですよ、こういう自分で自分が信じられない行動しちゃう事が。病気なのかしらん?中には『メタルスレイダー・グローリー』(HAL研究所)や『ギミック!』(サンソフト)、『へべれけ』(サンソフト)、『クライシスフォース』(コナミ)なんつー今じゃプレミアが付いてるソフトもあったけど、もうそんなん知ったこっちゃないってな具合です。それから5年くらいは完全にゲームから離れてましたが、それでも何本か手許に残しておいたソフトはあって、結局、「やっぱゲームだよね!ゲームゲーム!」ってな感じでまたこうして遊んでるわけです。でも、もうプレイステーション2以降のゲームはさっぱり分かんないので、一度手放したソフトや当時買えなかったソフトをチマチマ買って遊んでいこうじゃないかという、さあ、やっとここで話が見えてきましたよ?
「レトロゲーム」という性質上、古い物を「滑稽な物」として単なるネタで扱うのではなく、少なくとも当時の時代背景や周囲の状況など、体感した事を思い出しながら、そのゲームの志というか、少なくとも世に出た思惑の一端は拾いたいなと思ったりなんかしちゃったりして広川太一郎。なんかね、昨今のインターネットって「世間の評判がクソゲーらしいからクソゲー」っつー実際に体験してないのに決め付けちゃう風潮とか、本質から外れた枝葉の部分だけが一人歩きしてるケースがあるじゃないですか。あれが嫌なんですよね。それと、クロスレビュー的な点数付けもしてません。そんなどこの馬の骨か分かんない僕の「オススメ度合い」に意味なんてないし、僕が面白いと思ったものでもあなたにとってはどうしようもなくつまんないかもしれないじゃないですか。それでいいと思うんですよね。ゲームくらい面白いか面白くないか自分で決めなはれ。
とは言え、「昔はよかった」なーんて言う気は毛頭なく、単に昔そのゲームで遊んだ事のある人が「へー、懐かしいねー」なんつー具合で読んでくれて、その頃の事をちらっと思い出してもらえりゃそれでいいくらいな気構えです。僕は「面白さ」ってのは時代背景や技術的な部分にも結構左右されると思ってて、特にゲームではそれが他のメディアよりも顕著なんじゃないかと。なので、「昔のゲームは面白くて今のゲームはつまらん!」などと言う気は毛頭ねーっす。いや、もしかしたらどっかで言っちゃうかもしんないけど、まあ、人間そういう事もあるさ。なあ、かあさん。
当ブログの目的は、一応、自分の持っているソフトくらいはしっかりデータベース化っつーかカタログ化して、自分が死んだ後にでも、たまたま辿り着いたどこかの誰かにほんのちょっとでも「へー」と思ってもらえればいいかなと。対象ハードは現在のところファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、メガドライブ、セガサターン、プレイステーションですが、いずれニンテンドウ64、ゲームキューブ、ゲームボーイ、ゲームギア、ドリームキャスト、PCエンジン、ワンダースワンも予定。掲載ソフトは一通りクリアするか、難易度的にクリアができなくてもそれ相応の時間を費やしたうえで載っけるため、更新頻度も高くないし、各ハードをコンプリートする気概もお金もないので、掲載ソフトの順番は100パー気紛れです。
そんなわけで、当サイト内の記述はできる限り信憑性には万全を期したつもりではありますが、中の人のおぼろげな記憶を頼りに書いている箇所も相当にあるため、鵜呑みにして狼少年呼ばわりされたなどの損害を被ったとしても当方は一切関知しませんので、信じるも信じないも自己責任でお願いします。ゲームは実機でやりたいカートリッジかわいい派なので(こういうテキトーな文章が頻発します)、レア物やプレミア品は買いませんっつーか買えませんし、箱&説明書の完品にも特にこだわってないけど、あれば嬉しいので写真も掲載。ストーリーの紹介は、説明書などから引用しています。なるべく読み物として分かりやすくとは思いつつもいい加減な文章と写真でお送りしていきたい所存です。
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