2022/11/16

ナムコアンソロジー1

 


 

【発売】ナムコ
【開発】トーセ
【発売日】1998年6月4日
【定価】5,800円
【媒体】プレイステーション用CD-ROM
【ジャンル】オムニバス




昔のナムコが好きだ! その7


【ストーリー】
 私達ナムコは、アーケードゲームと共に、早くからコンシューマ(家庭用)ゲームの制作に取り組んできました。コンシューマゲームも登場より十数年の歳月を重ね、最近ではゲーム機の世代交代が進んだため、初期の作品はあまり遊ばれなくなりつつある様です。しかし、その中には、忘れてしまうには惜しいゲームがたくさんあるのではないでしょうか。『ナムコアンソロジー』は、この様な想いから生み出された企画です。今回収録した4本のゲーム、『バベルの塔』、『スターラスター』、『レッスルボール』、『覇王の大陸』が、プレイヤーに懐かしさと、時を経ても変わらぬ面白さを感じさせるものであれば幸いです。


【収録作品】
01.『スターラスター』(ファミコン版:85年12月6日)
02.『スターラスター』(アレンジ版)
03.『バベルの塔』(ファミコン版:86年7月18日)
04.『バベルの塔』(アレンジ版)
05.『レッスルボール』(メガドライブ版:91年2月8日)
06.『レッスルボール』(アレンジ版)
07.『覇王の大陸』(ファミコン版:92年6月10日)
08.『覇王の大陸』(アレンジ版)


【概要】
 ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が、過去に家庭用ゲーム機で発売した作品のオリジナル版とアレンジ版を収録したナイスソフトとして、全2本が発売された。本作はその第1弾。アーケードゲームを完全移植した『ナムコミュージアム』シリーズとは異なるコンセプトだが、ナムコファンとしてはこれまた嬉しいソフトである。
 尚、『覇王の大陸』は、元々『三国志II~覇王の大陸~』というタイトル名だったが、本作への移植に際してサブタイトルが本タイトルへと変更されている。ファミコン版発売時には『三国志II~覇王の大陸~』名義で商標登録されていたが、「三国志」の商標はナムコと合併前のバンダイも持っていた事、また、光栄(現コーエーテクモゲームス)も「三国志」の商標を登録していた事が関係していると思われる。それに伴い、本作収録のファミコン版のタイトルロゴも『覇王の大陸』へと作り直されている。


【ゲームシステム】
 98年と言えば、インターネットが一気に家庭に普及した時期でもあり、本作のメニュー画面もそれを意識した作りになっている。ホーム画面では各タイトルと、「ナムコスター」というセーブ&ロードや、各タイトルの説明が表示される。画面右のスクロールバーを移動させる事でゲームの詳細を見る事ができるなど、今見ると逆にこのホーム画面がレトロな感じだ。アレンジ版にはオープニングムービーが加えられており、これもホーム画面で見る事ができる。


【総評】
 本作収録作品の中でも、『スターラスター』と『バベルの塔』は比較的古い作品であり、アレンジ版ではその見た目はかなり変わっている。名作と名高い『バベルの塔』は、アクションパズルの要素はそのままに、グラフィックが大幅に変更されたが、プレイ感覚はオリジナルのファミコン版と同じ良好な操作性だ。また、ムービーがなかなかカッチョいいんだわ。『スターラスター』は、オリジナル版が地味過ぎた事もあって「よく分かんないうちにワープしてしまったにゃー」っつー事が(僕は)度々あったが、アレンジ版ではワープ箇所はもちろん、目の前に現れる敵キャラクター表示も加わり、3Dシューティングとして非常に遊びやすく生まれ変わっている。



 今回唯一のメガドライブから移植の『レッスルボール』は、メガドライブ特有の「音割れ」が解消されており、『覇王の大陸』と共に正当アレンジの仕上がりで、安心して遊ぶ事できる。ここらへんの塩梅はさすがナムコですな。



 本作の制作コンセプトは、当ブログのコンセプトと偶然にも一致している。そうなんだよー、見た目は古くたって、ゲーム性じゃそんじょそこらの今出ているゲームにも負けないぜーって作品がまだまだ山の様にあるのだ。だからこそダウンロード販売なんつーのが商売になってたりするんですな。良き。


Produced by NAMCO LTD. (C)1998 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

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