【発売】任天堂
【開発】任天堂、トーセ
【発売日】1992年11月21日
【定価】4,900円
【媒体】ファミコン用カートリッジ
【容量】2M
【容量】2M
【ジャンル】パズル
独特の操作とルールで全990ステージの遊び応え
【概要】
プロデューサーにファミコンの生みの親の1人である横井軍平氏、ディレクターに『ドクターマリオ』の山上仁志が名を連ねる、「ヨッシー」を主人公にしたパズルゲーム。ゲームボーイ版も同時発売。原型となったのは、BPSが海外で発売した『INARO』と、ロケテストのみが行われたホームデータ(現魔法)のアーケードゲーム『ヘルメティカ』という作品。そのため、両社とも本作には「ライセンス提供」という形で関わっており、93年発売のスーパーファミコン版ではBPSが発売元となっている。
【ゲームシステム】
枠内にランダムに並んでいる6種類のクッキーを、縦or横に同じ種類並べると、その列が消滅するパズルゲーム。クッキーの種類は、「ハート」、「フラワー」、「ダイヤモンド」、「チェック」、「サークル」、そして、ヨッシーの顔をかたどった「ヨッシークッキー」。10ステージで1ラウンド、全10ラウンド100ステージで一応クリアだが、通常エンディング後にラウンド11以降が始まる。ここからはクッキーではなく、「クリボー」や「パックンフラワー」、「ゲッソー」など、『マリオ』シリーズでお馴染みのキャラクター達を消していく。全99ラウンド990ステージ。2人対戦プレイも可能。
【総評】
ボタンを押しながらベルトラインを上下左右に動かす事で1列ごとのクッキーを動かす→同じクッキーを1列ずつ揃えて消していく→クッキーが消えた事で1列揃った列ができたら、連鎖でその列も消える→わーい。といった感じ。上と右から新しいクッキーが押し寄せて来るため、画面いっぱいになる前に全てのクッキーを消せばステージクリア。何個かクッキーが残っていても、新しいクッキーが来るので、消し続けていけばそのうちにクリアできてしまうので、とりあえず惰性でも、だらだらと10ラウンドくらいまでなら進める事ができる。
低学年層をターゲットにしているのか、タイトル画面など、ファミコン後期のゲームに見られるベタ塗りグラフィックの色使いが幼いけど、中身は「ベルトラインでクッキーの列ごとに順番を変えて動かす」という珍しい操作と、列が減るごとに揃えるクッキーの必要数が減るため、「クッキーの列がどれだけ減ったタイミングで、どの順番で消すか」という戦略を瞬時に考えなければならない奥深さがある。グラフィックは大き目に描かれており、画面レイアウトは『ドクターマリオ』に準じている。
ラウンド11以降はクッキーなんてもはや関係ねえイカやキノコを消していく事になり、難易度もここからが本番といったところだが、いかんせんグラフィックが見難くなるのが減点ポイント。クッキーの場合は形が簡単なので見た瞬間にある程度の位置関係が掴めるが、キャラクター達になると描き込まれたグラフィックが仇となり、一瞬の判別がし難いのだった。尚、メニュー画面で「SPEED」を「HI」に、「MUSIC TYPE」を「OFF」にし、Aボタン+セレクトボタンでラウンドセレクトが可能なので、クッキー時とはまた趣が異なるラウンド11以降も手軽にプレイできる。まあ、それまでとは打って変わって惰性でだらだらしながらなんてできないんだけど。
見た目の幼稚さとは裏腹に、戦略性が高くて奥が深いが、その反面、独特の操作とルール(このゲーム、説明がし難いんだよー)は、ターゲットユーザ層に対してちょっと難易度が高いかもしれない。2人対戦プレイ時はルールが若干違うらしいが、これを書いているおじさんは独り身なのでそこは割愛だ。だって、分からないんだもん(涙)。
(C)1992 Nintendo
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